01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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11月23日(土)、今シーズン初の男子個人戦がリレハンメル(ノルウェー)で開催され、ドイツのベテラン、ピウス・パシュケが優勝した。
パシュケは1本目の時点ではまだ6位だったが、2本目で鮮やかな追い上げを見せてワールドカップ(W杯)通算2勝目を決めた。
2位・3位にはオーストリアのダニエル・チョフェーニックとマキシミリアン・オルトナーが並んだ。
氷点下6度、快晴に恵まれた今日、まず予選の時点で前代未聞の事態がおきた。ノルウェーのクリストファー=エリクセン・スンダルがスタート地点に着きまだ準備中だった際に、制御不能となったバックボードのせいで不本意にスタートを余儀なくされるという、一歩間違えれば危険な状況が起こった。スンダルはアクロバティックにその事態に対応して、予選を通過できる飛距離を収めた。
そのまたすぐ後に、スロベニアのドーメン・プレウツが激しく転倒して、再び場が凍りつく瞬間があった。スンダルもプレウツも幸い怪我はなかった。
そして本戦ではピウス・パシュケ(34歳)の活躍で盛り上がった。パシュケは1本目ではまだ6位だったが、2本目でヒルサイズ140mのリレハンメル・ジャンプ台で138.5mの夢のようなジャンプを見せ、自己2度目となるW杯個人戦優勝を飾った(初優勝は2023年エンゲルベルク戦)。
パシュケは、すでに22日(金)のリレハンメル・ミックスチームで素晴らしいパフォーマンスを収めてチームを勝利に導いていた。
勝利後のインタビューでパシュケは、「このジャンプ台がとても好き。でもここに来ると、自分がどれくらいうまいのか、他の選手がどうなのか分からなくなる。トレーニングの時点でとてもうまくいっていて、良い感触を得ていたけど、だからといってうまく行かない時もある。昨日は男女混合団体戦で優勝できて、今日も続けて勝てるなんて、ものすごく嬉しい」と、喜びを伝えた。
2位につけたダニエル・チョフェーニックは、「昨日はまあまだの出来だったけど、今日はすごくうまくいって本当に良かった。凄く嬉しい」と話した。
今日一番驚きの健闘を見せたのはチョフェーニックのチームメイト、マキシミリアン・オルトナーだった。
22歳のオルトナーは、負傷して離脱したダニエル・フーバーの代わりに木曜にノルウェーに到着したばかりだった。上位30名が進めるW杯のファイナルラウンドにまでオルトナーが参戦できたのは、これまでには1度だけしかなかった(2023年のビショフスホーフェン戦で28位)。そんなオルトナーがいきなり表彰台入りを果たしたのは驚くべきパフォーマンスだ。
この試合で通算4度目のW杯参戦だったオルトナーは、「今の気持ちを言葉にするのは難しい。自分の調子が良いことは自覚していた。コーチから、とにかく自分のできることを信じてやれば良いと言われていた。でもこんなにうまくいくなんて、思ってもいなかった」と喜んだ。
4位・5位に続いたのもシュテファン・クラフトとヤン・ホアルのオーストリア勢だった。
アンツェ・ラニシェク(スロベニア)は7位と健闘し、8位はグレゴア・デシュヴァンデン(スイス)、9位はノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファング、そしてリレハンメル第1戦のトップテンを締めくくったのはアメリカのテート・フランツだった。
日本チームのトップは小林陵侑で16位、二階堂蓮は25位に入った。小林潤志郎は39位、中村直幹は43位だった。
W杯男子リレハンメル第2戦は、11月24日(日)16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定となっている。
なお第2戦のための予選は14:45から行われる予定だったが、雪と強風の予報のため前倒しとなり9:30(日本時間17:30)からスタートすることになった。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。