01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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オペラではふくよかな歌手が歌い終わったら終了だが、スキージャンプの予選では、小林陵侑が飛び終わったら終了だ。22歳の小林陵侑は、1月11日(金)の夜に行なわれたワールドカップ男子プレダッツォ大会(イタリア、ヴァル・ディ・フィエンメ)の予選で、この数試合で見せている連勝の強さを見事につなげ1位になった。
日本の小林陵侑を止められるものは、現在誰もいない。今季のスキージャンプ週間で輝かしいグランドスラム優勝を決めた5日後の今日、プレダッツォ第1戦の予選でも1位になった。今日最長の134.5m(146.5ポイント)のジャンプを決めた小林陵侑は、予選1位の座と3千スイス・フランの小切手を手にした。
小林に続き、オーストリアのシュテファン・クラフトが2位、ポーランドのダヴィド・クバツキーが3位に続いて好成績を収めた。
クラフトもクバツキーも少しずつ、そして確実にシーズン初優勝に近づいているようだが、問題は小林陵侑がいつそれを許すかだ。
ロバート・ヨハンソン(ノルウェー)が4位、カミル・シュトッホ(ポーランド)が5位と並んだ。この二人には、12日(土)の試合でも同じぐらいの好成績が期待できるだろう。
ドイツチームの光と影
ドイツチームは、シュテファン・ライエとカール・ガイガーが8位・9位に入り、おおむね満足の結果となったが、痛手だったのは、マルクス・アイゼンビッヒラーが失格となったことだ。今季ジャンプ週間総合の2番手だったアイゼンビッヒラーだが、公式トレーニングでは素晴らしいパフォーマンスを見せたものの、予選後の検査でジャンプスーツが大き過ぎると計測され失格となった。
その恩恵を受けたのは日本の葛西紀明だった。予選51位だった葛西は50位にランクアップとなり、本戦への出場権を得た。
スイスから4選手が本戦へ
目覚ましい健闘を見せたのはスイスチームだった。シモン・アマンを筆頭に、キリアン・パイアーそして、二人の若手、ドミニク・ペーターとサンドロ・ハウスヴィルトも本戦進出を果たした。
それに対し、ノルウェーのアンダース・ファンネメルとアメリカのケヴィン・ビックナーは予選敗退となった。
開催国イタリアにとっても、あまり喜ばしくない結果だった。5人参戦したイタリア人選手のうちアレックス・インサム(35位)だけが土曜の試合に出られることになった。
W杯男子プレダッツォ大会2試合中の第1戦は、1月12日(土)16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。