01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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小林陵侑が歴史に名を刻んだ!第67回スキージャンプ週間の最終戦が1月6日(日)、オーストリア・ビショフスホーフェンで行なわれ、小林がジャンプ週間4連勝目となる勝利を挙げ、史上3人目のジャンプ週間完全制覇を達成した。これまでにジャンプ週間全4試合で優勝を収めたことがあるのは、スヴェン・ハンナヴァルト(独、2002年)とカミル・シュトッホ(ポーランド、2018年)の2人だけだった。
ジャンプ週間のビッグファイナル、ビショフスホーフェン戦のファーストラウンドでは小林陵侑は135mのジャンプでまだ4位にいた。2本目のジャンプで小林は本領を発揮して137.5mまで伸ばし、最終的に合計282.1ポイントを獲得して確かな勝利を決めた。22歳の小林にとって初めてのビッグタイトルをかけた闘いだったのにも関わらず、今季のハイフライアーとしてプレッシャーをものともしない印象的なパフォーマンスを示した。
前日に行なわれる予定だったビショフスホーフェン戦の予選は大雪のため延期され、今日の試合の直前に開催されたが、その中でポーランドのダヴィド・クバツキーが新ヒルレコードとなる145mの大ジャンプを収めた。クバツキーは本戦でも相当な強さを見せ、138mと130mのジャンプで計268.3ポイントを獲得して2位になった。
シュテファン・クラフト(オーストリア)はホームであるこのジャンプ台で、134mと131.5m、267.5ポイントで3位入賞という目覚ましい成績を収め、沢山集まった地元のファンを喜ばせた。もしガルミッシュ=パルテンキルヒェン戦(ジャンプ週間第2戦)での、49位で1本目敗退という失敗がなければクラフトも総合上位に入っていたはずだ。
ドイツのシュテファン・ライエと、1回目では首位についていたマルクス・アイゼンビッヒラーの二人は、パウル=アウサーライトナー・ジャンプ台で惜しくも表彰台入りを逃し、4位と5位になった。それでも、二人にとっては喜ぶべき要素が沢山あったと言える。マルクス・アイゼンビッヒラーはジャンプ週間総合2位の座を守ることができ、シュテファン・ライエは今日のファイナルラウンドで素晴らしいジャンプを決めたお陰で総合3位を手にした。
ビショフスホーフェン戦の6位は、チェコのロマン・コウデルカ、大健闘の7位にはノルウェー勢のトップだったハウヴォル・グランルードが続いた。スイスのキリアン・パイアーも8位と、上々のジャンプ週間締めくくりとなり、ジャンプ週間総合でも10位に入り好成績を収めた。
ノルウェーのロバート・ヨハンソンは、前半戦ではまだ5位につけていたものの、2回目のジャンプで伸び切らず、9位に終わった。
第67回スキージャンプ週間の総合優勝は1,098.0ポイントを獲得した小林陵侑、2位はマルクス・アイゼンビッヒラー(1,035.9ポイント)、3位はシュテファン・ライエ(1,014.1ポイント)だった。
ワールドカップ総合成績では、小林陵侑が首位の座を更に強固なものとした。小林は現在、合計956ポイントで、2位・3位に続くポーランドの二人、ピオトル・ジーラ(529点)とカミル・シュトッホ(504ポイント)に大きな差をつけている。
スキージャンプ男子ワールドカップは、1月12・13日のプレダッツォ大会(イタリア)へと続く。
ビショフスホーフェン大会後の選手たちの声:
アンドレアス・ヴェリンガー(ドイツ、15位):2本目のジャンプはまた良くなっていたから、そうなるとまたもっと楽しめる。僕にとって厳しい時期だけど、今日のファイナルラウンドで一歩前進できた。この調子で頑張っていかなくては。
カミル・シュトッホ(ポーランド、12位):陵侑はジャンプ週間中、ずっとトップ成績を見せていた。これがどんなに難しいことなのか僕はよく知っている。そして、自分のことだけに集中するというのがどれだけ困難なことなのかも。助走ポジションで問題を抱えていたから、僕にとって簡単ではなかった。ジャンプ週間の間ずっとその点を改善しようと試みてきた。ジャンプ週間総合6位になれたのは、まだ良いレベルで飛べているということだから、満足している。それでも課題はまだまだ有る。
マルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ、5位):今回のジャンプ週間は凄かった。今日の2本目のジャンプではちょっと緊張してしまった。だからかなりタイミングが遅れてしまったし、5位に終わってしまった。それでもジャンプ週間総合2位っていうのは凄い成績。これまで一番良いジャンプ週間だった。ジャンプ週間は世界中の人が観戦してくれるから、その場でこんなに好成績を出せたのが嬉しい。毎日を満喫している。小林陵侑は勝つべくして勝った。
ダニエル・フーバー(オーストリア、11位):総合9位に入れてとても満足しているけれど、もっと上も狙えていたとも思う。今日の1本目のジャンプはまた良くなかった。それでも進んでいる方向は間違っていないし、2本目はまた期待が持てるジャンプになった。
シュテファン・ライエ(ドイツ、4位):このジャンプ週間では、2試合もギリギリで表彰台に届かなかったけど、それでも総合成績では表彰台に上がることができた。それが本当に本当に嬉しい。2本目のジャンプは本当に上手くいった。あのジャンプをまた再現する、というのは難しいけど、記憶に残しておくことにして、次はとにかくジャンプを大いに楽しみたい。
シュテファン・クラフト(オーストリア、3位):自分が好調なことは分かっていたし、それをオーバーストドルフで示すことができていた。ガルミッシュ=パルテンキルヒェンでは残念だったけど、その後、自分がよく知っている自国の二つのジャンプ台ではとても良い気分で臨むことができた。
小林陵侑(日本、1位):自分が2本目を収めた後は、できることはやり尽くしたから、ただ待っていただけ。優勝できて本当に嬉しい。本当に信じられない。監督でもある葛西紀明選手が、真っ先にお祝いを言いに来てくれて嬉しかった。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。