We use cookies to give you the best possible user experience and to integrate social media. プライバシーポリシー

小林陵侑が連勝!アイゼンビッヒラー再び2位

作成: 01.01.2019 16:10 / sk

スキージャンプ週間第2戦となる2019年の元旦ジャンプがドイツ・ガルミッシュ=パルテンキルヒェンで開催され、日本の小林陵侑が136.5mと133m(計266.6ポイント)のジャンプで優勝した。2位はドイツのマルクス・アイゼンビッヒラー(264.7ポイント)、3位はポーランドのダヴィド・クバツキー(256.2ポイント)だった。

22歳の日本人、小林陵侑が、第67回スキージャンプ週間で引き続き首位を守った。全4試合が行なわれるジャンプ週間の第2戦目、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンでも、小林陵侑は現時点で最強のスキージャンパーであることを証明した。小林は、今日も強いパフォーマンスを見せたドイツ・ジーグスドルフ・クラブ所属のマルクス・アイゼンビッヒラーに、1.9点差で勝利を決めた。今季ジャンプ週間の開幕戦から2連勝を決めた小林陵侑は、史上3度目のジャンプ週間完全制覇も果たせるかも知れない。

「今日は何も考えずに、ただただ飛んだ。今日の2本目では条件に恵まれなかったと気づいたけれど、その中で可能な限りのジャンプが飛べたと思う」と、今季(そして通算)6度目のワールドカップ優勝を収めた小林陵侑はインタビューに答えた。
ハイフライアーの小林陵侑は、今季に入ってから開催された全9試合のうちの8試合で表彰台に上がっており、現時点でワールドカップ(W杯)総合得点756ポイントで堂々の首位についている。総合2位・3位は、共にポーランドのピオトル・ジーラ(509ポイント)とカミル・シュトッホ(437ポイント)が続いている。


小林陵侑の2連勝がほとんど予想されていたとは言え、マルクス・アイゼンビッヒラーも2位に入って、人生最高の快調さを証明した。これほどまでに「アイザイ(アイゼンビッヒラーの愛称)」が強かったことはまだ無かった。
この調子でいけばアイゼンビッヒラーが、強敵小林陵侑を越すことも、もし小林が小さなミスをすれば可能かもしれない。
「新年をこんな風に迎えられるなんてもの凄いこと。今日は1本目からかなり上手くいったし、2本目も良かった。今日はもしかしたら陵侑に勝てるかも、って少しの間だけど思った。いつかW杯優勝を飾るのが、僕の大きな目標の一つで、今日はそれに肉迫することができた。引き続きこのレベルを保って飛ぶことができれば、その目標も達成できるはず」とアイゼンビッヒラーは2位入賞を喜んだ。


今日の3位入賞で、ダヴィド・クバツキーはジャンプ週間総合でも3位に上がってきた。しかし、2位のアイゼンビッヒラーとの差は20.6ポイントと、かなりの開きがある。
ダヴィド・クバツキーは、「今日の自分のジャンプと成績にかなり満足している。良い方向に進んでいるし、日毎に良くなっている。これで今シーズン初めて表彰台に上がれたことになるけど、今の調子でいけば、今季表彰台に上がるのはこれで最後ではないはず」と、満足気に話した。
ポーランドチームからは、他にもカミル・シュトッホが6位、ピオトル・ジーラが11位、ヤクブ・ヴォルニが13位に入り、強い団体成績を収めた。


上り調子の日本チーム
陵侑の兄、小林潤志郎も5位に入って、小林兄弟が二人とも好成績を飾ったが、それだけでなく、日本チームは伊東大貴が12位、佐藤幸椰も17位に入って、かなり優秀な団体成績を収めた。ヘッドコーチの宮平秀治は、日本チーム全体を思いっ切り変革して、今その効果を報酬として受けているところだろう。


ドイツチームも再度強いパフォーマンスを見せた。アイゼンビッヒラーに続き、シュテファン・ライエが7位、ダヴィド・ジーゲルが17位、カール・ガイガーが19位と、上々の成績を収めた。リヒャルト・フライタークはファーストラウンドでは7位だったものの、2本目はうまくいかず上位入賞を逃し24位に終わった。


シュテファン・クラフト脱落
オーストリアのシュテファン・クラフトは優勝候補の一人と見られていたものの、今日は49位と伸びず、ジャンプ週間総合首位を巡る闘いからは脱落してしまった。クラフトは、今日の1本目で114mと伸びず、上位30人によるファイナルラウンドにも進めなかった。

 

ティミ・ザイツとアンツェ・セメニッツだけが2本目へ
スロベニア勢にとっては、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンでの2日間は満足できる展開ではなかった。若手のティミ・ザイツは8位で納得の出来を見せ、アンツェ・セメニッツは27位に入った。ペーターとドーメンのプレウツ兄弟にとっては、前日の予選で既に61位と64位で、終わりを意味していた。


スキージャンプ週間総合成績:
1位 小林陵侑、日本、548.9ポイント
2位 マルクス・アイゼンビッヒラー、ドイツ、546.6ポイント
3位 ダヴィド・クバツキー、ポーランド、526.0ポイント


ワールドカップ男子総合成績:
1位 小林陵侑、日本、756ポイント
2位 ピオトル・ジーラ、ポーランド、509ポイント
3位 カミル・シュトッホ、ポーランド、437ポイント


第67回スキージャンプ週間の第3戦は、オーストリア・インスブルックで1月4日(金)14:00(日本時間22:00)から開催される予定となっている。

インスブルックのベルクイーゼル・ジャンプ台での予選は、1月3日(木)14:00(日本時間22:00)から行なわれることになる。

 

全リザルト

ジャンプ週間総合成績

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
138.0m
Eisenbichler, Markus (GER)
最短ジャンプ
105.5m
Hamann, Martin (GER)
平均飛距離
124.3m
K点越えジャンプ
61.2%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
6
Deutschland
Norwegen
Kobayashi, Ryoyu
30.12.18
Oberstdorf
Japan
30.12.18
Kobayashi, Ryoyu (JPN) Oberstdorf