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注目データ:W杯男子エンゲルベルク大会

作成: 12.12.2018 13:15 / hn

この3週間程で22歳の日本人、小林陵侑はすっかり今季スキージャンプ界の時の人となった。これまでノーマークだった小林は、この超短期間のうちに、すっかり優勝候補へと変身した。
今度のワールドカップ男子エンゲルベルク大会で、小林は今シーズンに入って6試合中6回目の表彰台入りを果たせるかも知れない。

·小林陵侑は 今シーズンに入って、表彰台の一番上に既に3回上がっている(ルカ戦で2勝、ニジニ・タギル戦で1勝)。
· 小林は、2007/08開幕時にトーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)が8試合連続で表彰台入りを遂げて以来、ワールドカップ(W杯)シーズン開幕から連続6試合で表彰台にあがる初めてのスキージャンパーになれる可能性がある。当時モルゲンシュテルンは、そのシーズンの総合優勝を飾った。
· ヨーロッパ以外の国の選手が、これまでにW杯総合優勝を遂げたことはない。小林陵侑には、全く初めてとなるヨーロッパ以外の国からのW杯総合優勝者になれるかもしれないという期待がかかる。W杯総合成績の表彰台に最後に欧州以外の選手が上がったのは、1998/99シーズンに葛西紀明が3位になった時だ。
· 小林陵侑は、2011/12シーズンに伊東大貴が果たして以来、初めて1シーズンに個人戦4勝を挙げる日本人ジャンパーになれるかもしれない。
· もし小林が今回のエンゲルベルク大会で優勝できれば、先輩の船木和喜(1999年)と原田雅彦(1997年)に続いて、欧州以外の選手として3人目のW杯エンゲルベルク個人戦勝者となれる。
· 最後に欧州以外のスキージャンパーがエンゲルベルク戦で表彰台に上がったのは、葛西紀明が2015年12月19日に3位入賞を遂げた時だ。

シュトッホがヴァイスフロッグの記録に並ぶには2連勝が必要
· カミル・シュトッホ(ポーランド)はこれまでにW杯通算31勝を挙げており、男子の歴代通算勝数で6位につけている。現在5位のイェンス・ヴァイスフログ(独、33勝)に並ぶにはあと2勝が必要だ。
· 2018年に入ってから、カミル・シュトッホはW杯個人戦で8勝している。2018年に複数回優勝している選手は、小林陵侑(3勝)と、ノルウェーの二人ダニエル=アンドレ・タンデ(2勝)とヨハン=アンドレ・フォアファング(2勝)だけだ。
· これまでにポーランド人選手が1年の間に個人戦で8勝以上を挙げたのは、アダム・マリシュだけだ(2007年に9勝、2001年に17勝)
· 最近の8年(2010〜2017年)で、1年間に8勝以上を果たしたのは3人のスキージャンパーだけだ:

ペーター・プレウツ(スロベニア、2016年に12勝)、セヴェリン・フロインド(独、2015年に11勝)、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア、2013年に9勝)。
· シュトッホはW杯スイス大会でいまのところ唯一の勝利を2013年12月22日のエンゲルベルク戦において挙げている。
· 最近のW杯エンゲルベルク戦3試合の全てで表彰台に上がったスキージャンパーはシュトッホだけだ。シュトッホは2016年12月18日と2017年12月17日に2位、2017年12月16日に3位に入賞した。

ドイツは2018年初の勝利を果たせるか
· 2018年に入ってから、ドイツ人ジャンパーがW杯で優勝できたことはまだない。2017年12月17日エンゲルベルク戦でリヒャルト・フライタークが優勝して以来、ドイツから個人戦優勝は出ていない。
· ドイツが最近で1年に一回もW杯優勝を果たせなかったのは2010年はだった。
· エンゲルベルク個人戦での表彰台ランキングでは、フィンランド(21回)とオーストリア(60回)だけが、ドイツ(19回、東独を含む)を超している。

オーストリアも勝利を待望
· オーストリア人の選手がW杯個人戦優勝を果たしたのは、2017年3月26日にシュテファン・クラフトが2016/17のシーズンファイナル・プラニツァ戦(スキーフライング)で優勝した時が最後となっている。
· オーストリアは、これでW杯27試合連続で勝利を挙げていないことになる。この前にオーストリアのスキージャンプ陣が長く勝てなかったのは、2005年1月から2006年1月の間、29試合連続勝利なしだった時だった。

エンゲルベルク戦の全勝者はこちらのデータバンクにて >>

 

 

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