01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
全リザルト » |
この冬の話題の男は引き続き、22歳の日本人、小林陵侑だ。12月2日(日)に行なわれたワールドカップ男子ニジニ・タギル大会(ロシア)第2戦で、小林は最初から他に付け入るスキを与えず、圧勝を飾った。試合の直前に行なわれた予選でも1位となり、本戦2ラウンドでは各回のベストジャンプを収めた。今日の小林陵侑には向かうところ敵なしだった。2位はノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファング、3位はポーランドのピオトル・ジーラだった。
今日の勝利は小林陵侑にとってワールドカップ(W杯)通算3勝目で、その3勝全てをまだ始まったばかりの今シーズン中に挙げたことになる。小林はこの冬が始まって以来、全5試合で表彰台入りを果たしている。 優勝者インタビューで、新しいフリーガー、小林はいつものように控え目に答えていた。小林兄弟の弟、陵侑は、「今日は3本の良いジャンプが揃えられてとても嬉しい」と試合後に話した。
今日の試合でも、ヨハン=アンドレ・フォアファング、ピオトル・ジーラ、そして小林陵侑の3人が表彰台に上がり、土曜に行なわれたニジニ・タギル第1戦と同じ顔ぶれの表彰台だった。ただ順番が変わっただけだった。
土曜の第1戦の勝者で今日は2位だったノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングは、「昨日との最も大きな違いは、今日の方が少し天候条件が安定していたのと、少し暖かかったこと。このジャンプ台は本当に素晴らしく作られていて、良い風の条件下では今のヒルレコードである141.5mよりもっともっと飛距離を伸ばせると思う」と語った。
ピオトル・ジーラはここ数試合で見せている好調さを今日も見せて3位入賞となった。W杯総合成績では、ポーランドチームのエースであるカミル・シュトッホ(今日の4位)を追い越した。首位の小林に続いて、W杯総合2位となったジーラは、「今日の試合の条件は昨日とはちょっと違った。それでも今日も本当に良い試合だった」と話した。
ドイツ勢トップは、5位についたカール・ガイガーだった。マルクス・アイゼンビッヒラーが10位、アンドレアス・ヴェリンガーも13位に入り、優秀な団体成績を収めた。しかし、ドイツチーム全体で見ると、シュテファン・ライエは25位、ダヴィット・ジーゲルが29位、セヴェリン・フロインドが30位、リヒャルト・フライタークも31位に終わり、満足とは言えない結果だった。リヒャルト・フライタークは1本目のジャンプの着地後に転倒したものの、幸い怪我はなかったようだ。
フィンランドの若手、アンティ・アールトは今回も好調さを証明した。今日の試合で6位についたアールトは、ものすごく高いレベルのジャンプを見せており、少しずつ、そして確実にトップ10に入ってきている。
ヴィスワでの開幕戦で優勝したイエフゲニー・クリモフ(露)は、短いスランプを乗り越えて、今日は8位で再び世界の上位に戻ってきた。次のドイツ大会では、クリモフがまたトップに迫ってくるかも知れない。
今シーズンの5試合を終えた今、W杯総合成績で合計420ポイントを獲得した小林陵侑が堂々の首位についている。2位・3位にはポーランドのピオトル・ジーラ(285ポイント)とカミル・シュトッホ(276ポイント)が続いている。
ネーションズカップ(国別得点)では、ポーランドが1,125ポイントで1位、2位がドイツ(1,035ポイント)、3位が日本(758ポイント)となっている。
W杯は来週末のティティゼー・ノイシュタット大会(ドイツ)へと続く。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。