01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
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今週末に行なわれるワールドカップ男子の大会は、すでに恒例となったニジニ・タギル(ロシア)で、世界トップクラスのスキージャンパー達が集って開催される。選手達は、モスクワから飛行機で3時間かかるニジニ・タギルへの長旅と厳しい寒さに耐えなくてはならない。11月30日(金)のニジニ・タギルの気温はマイナス21度になるとの予報だ。ぜひ暖かい格好で臨みたい。
ドイツ勢が得意とするジャンプ台
ドイツチームのファンにとっては朗報だ:ニジニ・タギルのヒルサイズ134mのジャンプ台はドイツ人選手のために作られたと言っても良いぐらいだ。2014年に初めてニジニ・タギルでワールドカップ(W杯)が開催されて以来、6試合が行なわれたが、そのうちの4勝をがドイツ人選手が飾った。
これまでのW杯ニジニ・タギル大会の勝者:
2017年:アンドレアス・ヴェリンガー(独)、リヒャルト・フライターク(独)
2016年:ニジニ・タギルでのW杯は開催されなかった。
2015年:ペーター・プレウツ(スロベニア)、セヴェリン・フロインド(独)
2014年:アンダース・ファンネメル(ノルウェー)、セヴェリン・フロインド(独)
この統計を打ち砕くために、特に地元ロシアのイエフゲニー・クリモフ、日本の小林陵侑、そして当然カミル・シュトッホとピオトル・ジーラ等を擁する強豪ポーランドチームが攻めてくるはずだ。
小林陵侑
特に注目されるのは、もちろん22歳の小林陵侑だ。先週末のルカ大会の2連勝と、ヴィスワでの開幕戦での3位で、小林はW杯総合260点を獲得しており、現在ダントツで総合首位についている。小林陵侑が12月1日(土)のニジニ・タギル第1戦で表彰台入りを果たせば、2008/2009シーズンのグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)が果たして以来、初めてシーズン開幕から4試合連続で表彰台入りを達成する選手となる。
その当時、シュリレンツァウアーはW杯総合優勝を飾っている。
もし小林が土曜と日曜の2試合とも3位以内に入るとすれば、2007/2008シーズンにトーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)が立てた、シーズン開幕から5試合連続表彰台入り、という記録に並ぶことになる。
モルゲンシュテルンもそのシーズンに総合優勝を果たしている。
日本人ジャンパーの統計を見ると、小林陵侑は超有名選手に肩を並べられるかもしれない。土曜のニジニ・タギル初戦で優勝すれば、小林は1997/1998シーズンに船木和喜が果たしたW杯3連勝の記録に並ぶことになる。
もし小林陵侑がW杯総合優勝できるとすれば、日本人として史上初の快挙となる。
小林陵侑のこれまでの成績 >>
先週末からスキージャンプ界では小林陵侑(小林兄弟、小林潤志郎の弟)の話題でもちきりだ。それは小林がルカ大会で2連勝を挙げたからだけではなく、特に25日(日)の試合の勝ち方が話題となっているのだ。
22歳の小林は、そのたった1日前にW杯初優勝を祝ったばかりであるのに、世界のエリート達をやり込めてしまったのだ。信じられない。
ルカ大会で出した成績が、次のニジニ・タギルでどうなるかが見どころだ。それだけを取ってみても、今度のロシア大会の期待度は高い。
カミル・シュトッホがヴァイスフロッグに並ぶには2連勝が必要
昨シーズンのW杯総合覇者、カミル・シュトッホ(ポーランド)は、先週末のルカ大会で2試合とも表彰台に上がった。
シュトッホはW杯31勝を挙げており、男子の通算勝数で6位につけている。現在5位のイェンス・ヴァイスフログ(独、33勝)に並ぶにはあと2勝が必要だ。
カミル・シュトッホのこれまでの成績>>
復調のアンドレアス・ヴェリンガー
ルカ戦での2位入賞をもってアンドレアス・ヴェリンガーがまた世界トップに戻ってきた。ヴェリンガーの最近のW杯優勝はもう1年前になる。
最近でヴェリンガーが優勝を祝ったのが2017年12月3日のニジニ・タギル戦だった。
その後、もちろん平昌五輪(韓国)での輝かしい金メダル獲得はあったものの、W杯での勝利はご無沙汰している。
ドイツ勢としては、そろそろW杯スキージャンプで優勝したいところだ。最近でドイツ人選手がW杯優勝を挙げたのは2017年12月17日のエンゲルベルク戦(スイス)でリヒャルト・フライタークが勝った時だ。
しかし、現在のドイツ人選手は全体的に調子が良く、アンドレアス・ヴェリンガー、シュテファン・ライエ、リヒャルト・フライターク、カール・ガイガー、マルクス・アイゼンビッヒラー、そしてセヴェリン・フロインドの6選手のうちの誰が表彰台に上がってもおかしくない状態だ。
アンドレアス・ヴェリンガーのこれまでの成績>>
復調を模索中のオーストリア
シュテファン・クラフトは先週末のルカ第2戦で10位に入った。オーストリア人ジャンパーが最近でW杯優勝を祝ったのは、クラフトが2017年3月26日にプラニツァで行なわれた2016/17シーズンのファイナルで勝った時だった。
オーストリアは個人戦25試合連続で優勝を飾っていないということになる。
オーストリアチームの成績>>