01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
全リザルト » |
第66回スキージャンプ週間の開幕戦が12月30日(土)にドイツ、オーバーストドルフで開催され、ポーランドのカミル・シュトッホが優勝した。2014年ソチ冬季五輪で金メダル2冠を飾ったシュトッホは、優勝候補との評判にみごとに応え、126mと137mのジャンプで勝利を決めた。2位はドイツのリヒャルト・フライターク、3位はポーランドのダヴィド・クバツキーだった。試合はかなり難しい風と雨の中で行なわれた。
シュトッホ、堂々の優勝
カミル・シュトッホにとってはワールドカップ(W杯)23勝目となる勝利で、オーバーストドルフでは初優勝、そして今シーズンに入ってからの初優勝ともなった。シュトッホはファイナルラウンドで今日最長の137mを決めて、1本目の4位から1位まで追い上げた。
シュトッホは、「今日は僕にとって素晴らしい日になった。気象条件は本当に厳しかった。とにかく2本の良いジャンプができるようにと心がけて、それが達成できた。今日の競技のレベルはものすごく高かった。リヒャルト(フライターク)やダヴィド(クバツキー)や他の人もとてもうまく飛んでいた」と、試合後のインタビューに答えた。
シュトッホはクリスマス前のエンゲルベルク戦で3位と2位に入っており、調度よいタイミングで好調子を合わせてきていたが、それでも前日の公式トレーニングと予選の様子から見ると、今日の勝利は少し予想外だった。
優勝最有力との呼び声高いリヒャルト・フライターク(独)は、初戦で2位について、ジャンプ週間総合優勝に向けて理想的なポジションについたと言える。フライタークは275.5ポイントを獲得し、首位のシュトッホに4.2点差で、まだまだ問題ない。
フライタークは、今日もうまく飛んで、ドイツのファンが引き続き16年ぶりのジャンプ週間総合優勝への期待を募らせているが、「まだジャンプ週間は始まったばかり。今日のカミル(シュトッホ)のジャンプは本当にうまかった。特に2本目は良かった。始まる前から皆が言っていたように、かなりの接戦だった。僕はここオーバーストドルフでの2日間に、とても満足している。ジャンプするのが楽しかったし、正直に言って、今日この天気でそもそも試合ができたことをみんな喜ばないと」と、話した。
クバツキー、ようやく冬季に上位
ポーランドのダヴィド・クバツキーは3位に入り、ようやく待望の冬季W杯シーズンでの上位入賞を果たした。クバツキーはサマーグランプリでは何度も上位入賞を果たしていたが、冬のこれまでの自己最高成績は、2016年のフィンランド、クオピオ戦での7位だった。
クバツキーは、「今日の結果を勿論とても喜んでいる。表彰台に上がるために、かなり努力してきた。それは長い道のりだったけど、その甲斐があった。今日の僕のジャンプは完璧とは言えなくても、良いレベルで飛べたと思う」と語った。
シュトッホとクバツキーの他にもシュテファン・フーラも5位に入り、ポーランドは素晴らしいチーム成績を収めた。
勝利を逃したシュテファン・クラフト
オーストリアのシュテファン・クラフトは、1回目では132mを飛んで首位についていたものの、表彰台入りを逃した。ファイナルラウンドでは119mと伸びず、最終的に262.8ポイントとなり、3位のクバツキーに7.3点の差で4位に終わった。
クラフトは2本目のジャンプについて、「確かにベストジャンプではなかった」と話す。「タイミングが少し遅れたけど、それでもまあまぁだったと思う。まだ始まったばかりだし、4位ならまだまだ競っていける」と、2014/2015の総合覇者は語った。
またしても強かったのは日本の小林潤志郎で、6位に入った。7位にはノルウェーの2人、アンダース・ファンネメルとヨハン=アンドレ・フォアファングが同点で並んだ。
マルクス・アイゼンビッヒラーとアンドレアス・ヴェリンガー(共に独)が9位と10位に続き、まだ3試合を残す第66回ジャンプ週間で上位も狙えそうだ。ヴェリンガーとシュトッホの差は25.7となっている。
ものすごく難しい風の条件の中で行なわれた試合で、想定外のことがいくつか起こった。特に災難だったのはスロベニアのペーター・プレウツだ。前日の公式練習と予選で好調だったプレウツだが、今日の試合では41位に終わり、今回のジャンプ週間で上位を狙うのは難しくなった。
ジャンプ週間は、ドイツ、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンへと場所を移し、12月31日(日)14:00(日本時間22:00)から2戦目の予選へと続く。一行は30日(土)の夜に約2時間の道のりをガルミッシュ=パルテンキルヒェンへと移動した。
W杯個人総合成績では、引き続きリヒャルト・フライタークが首位(630ポイント)、2位がアンドレアス・ヴェリンガー(425ポイント)、3位がカミル・シュトッホ(423ポイント)となった。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。