01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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ワールドカップ(W杯)トロンハイム大会(ノルウェー)で3月16日(木)の晩、素晴らしい個人戦が行なわれ、オーストリアのシュテファン・クラフトが優勝した。理想的な天候条件のもと、クラフトは138mと142.5m(302ポイント)のジャンプで、ノルウェーのアンダース・スティエルネン(138.5m・138m、計294.3ポイント)と、ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーを2位・3位に抑えた。これでクラフトは、W杯通算10勝、今季6勝目を挙げたことになる。ザルツブルク州出身のクラフト(24歳)は、この好成績でW杯総合リードの差を広げ、ノルウェーツアー「RAW AIR」総合首位の座もヴェリンガーから取り返した。
シュテファン・クラフトは、「昨日(予選)の成績が悪かったから、今日はそれを挽回したかった。だから試技の時から、普段やらないような、かなりギリギリの飛び方をした。今日は素晴らしい試合だった。天候条件も良くて、公平だったし、何より本当に楽しくできた。次のヴィケルスンでも同じような良い条件に恵まれて、鮮やかな大ジャンプが見られることを祈っている。僕もヒルサイズを越えるようなジャンプがたくさ出せるようにしたい」と、試合後のインタビューで喜びを伝えた。
2位に入ったノルウェーのアンダース・スティエルネンも、次に開催されるヴィケルスン大会を前に好ポジションにつけてきた。スティエルネンは、2013年のオーバーストドルフ・スキーフライング戦で収めた、これまでの自己最高成績に並ぶ、2位入賞を果たした。
スティエルネンは、「今日の成績が出せてとても嬉しい。地元のジャンプ台で完璧なジャンプを決めることができて、どう表現すれば良いのか分からないぐらい。今日の試合のレベルは信じられないほど高くて、ここで表彰台入りを果たすのはとにかく難しかった。まだヴィケルスンのことはあんまり考えていなかった。そのことを考えたら心拍数が上がってしまう。今日のトロンハイムみたいな天候条件になるんだったらヴィケルスンは本当に楽しい大会になると思う」と話した。
アンドレアス・ヴェリンガーも、現在の好調子をまたしても裏付けることができた。今日の3位入賞で、ヴェリンガーは最近の10試合で9度目の表彰台入りを果たしたことになる。
ヴェリンガーは、「とても満足している。2本目のジャンプは特に満足のできだった。ここのジャンプ台でうまくサッツ(踏み切り)を決めるのは簡単じゃない。1回目のジャンプではその点で思うようにいかなかった。だから余計、2回目のジャンプがうまく決まって表彰台に届いたのがすごく嬉しかった。今はヴィケルスンで良いスキーフライングができることを祈っている。何もかもがあっと言う間に変わってしまうのを昨日今日で痛感した。シュテファン(クラフト)と僕が引き続き、高いレベルで飛ぶことができて、面白い試合が続くことを願っている」と話した。
ヴェリンガーにわずか0.9点差で4位についたマルクス・アイゼンビッヒラー(独)は、チャンスを逃して悔しそうだった。
「今日の試合にあまり満足していない。2回ともこんな着地じゃとても満足できない。着地で大事な数点を取り損なって表彰台にも上がれなかった。ジャンプ自体には本当にとても満足しているけど、着地も競技に含まれているからね」とはアイゼンビッヒラーの談だ。
前日の予選で1位だったポーランドのカミル・シュトッホは、今日も上々の5位だった。6位はノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングだった。ペーター・プレウツ(スロベニア)とリヒャルト・フライタークもそれぞれ7位・8位となり、この後3日間にわたって行なわれるヴィケルスン・スキーフライング大会でも優勝候補として見られてしかるべきだろう。
ロマン・コウデルカ(チェコ)が9位、ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)が今日のトップ10を締めくくった。
RAW AIRの総合優勝をかけた闘いは、引き続きものすごくスリリングな展開だ。シュテファン・クラフトが1,237.1ポイントで首位、アンドレアス・ヴェリンガーが1,231.8ポイントで2位、マルクス・アイゼンビッヒラー(1,206.2ポイント)が3位、ノルウェーのアンダース・スティエルネン(1,200.8ポイント)が4位と続いている。RAW AIR最終会場のヴィケルスンで3日間にわたって行なわれる6本のジャンプがまだ残っており、まだまだどうなるか分からない。
ヴィケルスンでの最初の試合は、早くも3月17日(金)16:15(日本時間 翌0:15)から開催される。この試合は、14日に強風のため中止になったリレハンメル個人戦の代替戦で、予選は行なわれず、全員参加で1ラウンドのみの競技となるる。
W杯総合成績では、シュテファン・クラフト(1,420ポイント)が首位、カミル・シュトッホ(1,334ポイント)が2位、ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(1,181ポイント)が3位となっている。アンドレアス・ヴェリンガーが988ポイントで4位に続いている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。