01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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ワールドカップ男子オスロ大会(ノルウェー)の個人戦が3月12日(日)、ホルメンコーレン・ジャンプ競技場で開催され、シュテファン・クラフト(オーストリア)が優勝した。クラフトはファイナルラウンドで132mの鮮やかなジャンプを見せて勝利を決め、ワールドカップ(W杯)総合首位の黄色いゼッケンを引き継ぎ、更に「RAW AIR(ローエア)」総合首位として2位との差を広げた。クラフトはこれで、W杯通算9勝目を挙げたことになり、今季5勝目となった。クラフトは、「僕の今日の2回目のジャンプは、これまでで自己最高のジャンプだったと思う」と試合の後に感激もあらわに話した。
2位と3位には、共にドイツのアンドレアス・ヴェリンガーとマルクス・アイゼンビッヒラーが入り、ドイツスキー連盟にとって、強勢なチーム成績となった。
「自己最高のジャンプ」
クラフトは優勝を決めた後、「今日はとにかく全てがうまくいった。完璧なジャンプを2本揃えることができて、2回とも良い天候条件に恵まれたから、優勝することができた。これだけ順調にことが運ぶと、ものすごい力が湧いてくるもの。だから明日のリレハンメルでのジャンプも楽しみにしている。RAW AIRの総合リーダーとしてリレハンメル戦に臨めるというのは良い気分。普段だったら、明日は休みを入れるところだけど、そうはいかないからね。RAW AIRは僕ら全員にとって新しい挑戦だ」とインタビューに答えた。
クラフトに20.5点差をつけられたヴェリンガー
アンドレアス・ヴェリンガーは今日の最長飛距離である133.5mを1回目に出し、前半戦はリードしていた。しかし2回目は127mで、クラフトの素晴らしいジャンプにはかなわなかった。
ヴェリンガーは、「シュテファン(クラフト)は、ファイナルラウンドで自己最高のジャンプを決めることができたって自分で言っていた。だから、どちらにしても彼を負かすのは難しいことだったけれど、僕が2回目のジャンプでミスをしてしまったのも原因ではある。今日は1回目のジャンプの方がうまくいった。それでも、今日は素晴らしい試合だった。シュテファンは今、信じられないほど好調子を見せているから、彼に勝つのは当然難しい。でもスキージャンプの世界では、調子が上がるのも下がるのもあっと言う間ということもある。RAW AIRが最後までスリリングな展開となるのは確かだと思う」と話した。
RAW AIRで予定されている全16本の競技ジャンプのうち、5本が終わった現時点で、ヴェリンガーはRAW AIR総合成績で、首位のクラフトに20.5点差となっている。
ヴェリンガーのチームメイト、マルクス・アイゼンビッヒラーは、自己2度目のW杯表彰台入りを果たした。アイゼンビッヒラーは、128.5mと125.5mのジャンプで合計244.1ポイントを獲得した。
アイゼンビッヒラーは、「今日は二人の選手が表彰台に上がることができて、ドイツチームにとってかなり良い日となった。アンディ(ヴェリンガー)が2回目であんなのではなくて普通のジャンプが決められることを祈っていた。それでも2位になれたのだから、文句を言う理由はない。RAW AIRは予選も団体戦も総合得点に加算されるからジャンプ週間とは違う。その点がこのツアーの本当に大変なところで、ジャンプ週間とは比べられない。僕はそれが凄いところだと思うけど、総合成績ではなくて、自分のジャンプに集中していきたいと思っている」と話した。
伊東大貴が4位
日本の伊東大貴が4位に入り、2016/17シーズンはこれまで思うように結果が出せなかった伊東や葛西を含めたチーム・ニッポンがやっと上位入賞を果たすことができた。
伊東の後には、5〜7位と10位にノルウェーチームの選手が続いた。アンダース・スティエルネン、ロバート・ヨハンソン、ダニエル=アンドレ・タンデ、ヨハン=アンドレ・フォアファングは、自国でのツアーで調子を上げており、全員がRAW AIR総合成績での見通しも良い。
まだ11本のジャンプが残されているため、まだまだ何が起こるか分からない。
現在、ノルウェー勢トップは6位のアンダース・スティエルネンで、シュテファン・クラフトに約60点差となっている。その隔たりは大きく見えるかもしれないが、RAW AIRの終盤にヴィケルスンのフライングヒルで5ラウンドが予定されていることを考えると、それ程の差ではないとも言える。
ポーランドのピオトル・ジーラとスロベニアのペーター・プレウツも、まだまだRAW AIR総合で表彰台を狙える。
ホルメンコーレンでの今日の試合で9位だったジーラは総合4位で、3位のマルクス・アイゼンビッヒラーにわずか2.9点差となっている。
ペーター・プレウツは11日(土)のオスロ団体戦が終わった時点でRAW AIR総合2位だったが、個人戦で16位となり順位を落としたものの、まだ5位で、アイゼンビッヒラーとの差は10点以下となっている。
今のところ、あまりうまくいっていないのはジーラのチームメイト、カミル・シュトッホ(ポーランド)だ。シュトッホは、日曜の個人戦は予想外の22位で終わり、RAW AIRで上位入賞のチャンスを逃しただけでなく、W杯総合首位の座も失った。これでシュトッホは、W杯総合優勝の大クリスタルトロフィーをかけた闘いでシュテファン・クラフトに31点遅れをとったことになる。
ノルウェーツアー「RAW AIR」は、早くも明日、3月13日(月)にはリレハンメルに舞台を移し、総合得点の対象になる予選が開催される。選手たちは、13日の朝にリレハンメルに移動し、午後から公式練習と予選が行なわれる予定だ。
※注)大会日程は基本的に現地時間です。