01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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ポーランドのマチェイ・コットがワールドカップ(W杯)2勝目を1週間のうちに果たした。先週土曜(11日)の札幌大会で初優勝を遂げたコットは、2月16日のワールドカップ男子平昌大会(韓国)第2戦でアジアツアー2つ目の白星を挙げた。2位はオーストリアのシュテファン・クラフト、3位はドイツのアンドレアス・ヴェリンガーだった。試合は本来、平昌アルペンシア・ジャンピングパークのラージヒル(ヒルサイズ140)で予定されていたが、強風のため、すぐ隣のノーマルヒル(ヒルサイズ109)に変更となった。
16日(木)はジャンプ台の助走付近で風速20m/秒の風が吹いていたが、それでも平昌ジャンプ台のかなり効果的な防風ネットのおかげで試合を行うことができた。
今日の勝者、マチェイ・コットは、「今日はもちろん難しかったし、上位につくには運も少し必要だった。でもそれはスキージャンプにはつきもの。僕は今日、特に2回目でその運に恵まれた」と喜びを伝えた。「今のところ、僕は本当に好調で、2本とも良いジャンプを揃えられた。札幌戦の時に、これが僕の最後のW杯優勝とならないことを願う、って言ったけど、今日もう2勝目を挙げることができて素晴らしいこと」と、1回目では5位だったがファイナルで素晴らしいジャンプを決めて1位まで追い上げたコットは話した。
コットより更に目を引く猛追を果たしたのはアンドレアス・ヴェリンガーだった。ファーストラウンドで16位だったヴェリンガーは、渾身のフラストレーションをぶつけ、2本目で今日の最長112mまで伸ばし3位まで浮上した。ヴェリンガーは、「1回目の後はかなりイライラしていた。1本目のジャンプは本当に上手くいかなかった。僕のジャンプはラージヒルやフライングヒルではもっと良く機能したかもしれないけど、ノーマルヒルには攻撃的過ぎたし、かなり悪い風の条件に当たってしまった。だから2本目に向けて集中力を高め、それが上手く決まったし、条件ももっと良かった。それでも表彰台に届くとは思っていなかった。今は調子が良くて、全てが適合すれば僕のジャンプは本当にうまく決まるし、飛距離も伸びる。もしラハティの世界選手権で僕が2本良いジャンプを揃えられれば、かなりのところを狙える可能性がある。ラハティで表彰台に上がれるジャンパーはかなり居るから、その日の調子に左右されると思う」と試合後のインタビューに答えた。
フィンランド、ラハティで来週始まる世界選手権で、シュテファン・クラフトも引き続き優勝候補と見られている。前日の第1戦で優勝したクラフトは、今日も再び納得の出来を見せて2位に入った。「ラージヒルからノーマルヒルへの変更は僕にとって問題無かった。予選から良いジャンプを決めることができた。その後、本戦の1回目はゲート変更や風待ちのブレイクがあってかなり難しかったけど、それでも良いジャンプができた。2本目のジャンプはそれほどうまくいかなかったけど、また表彰台に上がれて凄いこと。ラハティに有力優勝候補として参加するのは、不調の時に参戦しなくてはなのよりはずっと良い。期待とプレッシャーはうまくこなせると思う。メダルを狙える選手が10〜15人いると見ているから、かなりスリリングな大会になると思う」とクラフトは話す。クラフトにとっては、これでW杯7試合連続表彰台入りとなった。
ファイナルラウンドでそれ程は運に恵まれなかったのはスロベニアのペーター・プレウツとノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデだった。前半首位に立っていたプレウツは4位に、タンデは2位から5位に順位を落としてしまった。それでも二人とも最終結果に満足と言えるだろう。W杯総合で1位についているカミル・シュトッホ(ポーランド)は6位だった。今季コンスタントにかなりの高レベルで飛んでいるロシアのイエフゲニー・クリモフが7位に続いた。
ダヴィド・クバツキーも8位に入り、ポーランドチームの好成績を更に盛り上げた。ポーランドチームの4番手としてピヨトル・ジーラが18位についた。
ノーマルヒルへの変更はアンドレアス・ヴァンク(独)にとっては利点となった。ヴァンクはこのチャンスを生かして健闘の9位となり、世界選手権ラハティ大会へのドイツ代表選抜に向けて有利な結果を出した。ロバート・ヨハンソン(ノルウェー)は、1回目の20位から10位まで追い上げた。
スロベニアのアンツェ・ラニセクは、水曜の平昌第1戦で自己ベストの4位に入ったが、今日の試合でも1回目で5位に入り上位に食い込んでいたが、2回目では天候条件に見放され14位まで順位を落とした。同じような思いを味わったのは、カナダのマッケンジー・ボイド=クローズで、1回目では8位で、自己2度目のトップ10入りにも届きそうだったが、最終的に26位まで落とされてしまった。
次の冬季五輪の舞台となるジャンプ台であまり良い経験を積むことができなかったのは、シモン・アマン(スイス)、ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)、ヤン・ジョブロ(ポーランド)、葛西紀明、ユーリ・テペシュ(スロベニア)などで、みんなトップ30に入れず、ファイナルラウンドに進むことができなかった。
2018年の平昌冬季五輪のゲネプロとなった今大会で、平昌スキージャンプ台は上々の評価を受けた。韓国の組織委員会は素晴らしい働きを見せた。選手もファンも、この設備で素晴らしいオリンピックが行なわれることを期待できるだろう。
W杯個人総合成績では、引き続きカミル・シュトッホ(1,280ポイント)が首位、2位がシュテファン・クラフト(1,220ポイント)、3位がダニエル=アンドレ・タンデ(1,119ポイント)となっている。
スキージャンパー達は、早くも2月22日(水)には世界選手権ラハティ大会(フィンランド)で最初のトレーニングを行うことになる。当サイトでもLIVEリザルトとしてその結果を追っていく。
※注)大会予定は現地時間です。