01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2月15日(水)、ワールドカップ女子平昌大会(韓国)の第1戦が行なわれ、日本女子チームにとっては素晴らしい一日になった。新しいオリンピック・スキージャンプ台での初戦で伊藤有希が優勝した。その上、高梨沙羅が2位に入り、これをもって自己4度目となる総合優勝を確実なものとした。3位はスロベニアのエマ・クリネッチだった。ドイツやオーストリアなど数カ国のトップ選手が、次週行なわれる世界選手権に向けて調整するために今度の韓国大会に参戦しなかった中、伊藤有希が96mと101.5mのジャンプで234.4を獲得し、今季4勝目を祝った。
快勝の伊藤
1回目では高梨沙羅が首位についていたが、伊藤は最終的に9.5ポイントの差を高梨につけて勝利を決めた。伊藤は試合後のインタビューで、「1本目のジャンプは技術的には良かった。第2ラウンドではサッツのタイミングが少し遅れたが良い条件に恵まれた。このジャンプ台で良い感触をつかめたけれど、それだけでは来年ここで行なわれるオリンピックで勝てるということにはならない」と話した。
高梨は97.5m、94mで2位に入ったことで、個人総合成績でのリードが、もう他に越されないほど大きくなった。高梨は、「もう今日の時点で総合優勝が決まったのはとても素晴らしい。ファーストラウンドは良いジャンプが決められた。2回目ではサッツのタイミングが遅れてしまった。風の条件は私にとっては問題なかった」と話した。
クリネッチ、今季2度目の表彰台
世界ジュニア準優勝のエマ・クリネッチは100mと96m、218.7ポイントで今季2度目の表彰台入りを果たした。クリネッチは、「この成績にとても満足している。トレーニングも含め、この地では良いジャンプを収めることができた。難しい試合だったから、最後まで集中力を保たなくてはだった。それで3位に入ることができた。1回目ではサッツの直後に悪い風に当たってしまったんだと思う。そのためもっと飛距離を伸ばすために空中で四苦八苦した。明日はもっと良く飛べるようにしたいし、風ももっと良くなることを祈っている」と話した。
韓国で難しい条件
時として難しい風の条件だったこの試合で、マーレン・ルンドビー(ノルウェー)は既に第1ラウンドから、高梨沙羅に並ぶチャンスを逃してしまった。ルンドビーは、90mと99mのジャンプで215.8ポイントとなり、4位だった。ラモーナ・シュトラウプ(独)は1回目で今日の最長飛距離となった103mを出して3位につけていたが、ワールドカップ(W杯)初表彰台入りには8.2点足らず5位についた。
勢籐優花が208.5ポイントで6位、岩渕香里も9位に入り、日本からトップ10に4人が入ったことになり、日本チームとってはほぼ完璧な成績となった。
今季自己ベストのイングルンドとキッカネン
アメリカのニタ・イングルンドが7位、フィンランドのユリア・キッカネンは8位で、共に今シーズンの自己最高成績を収めた。ジャニーナ・エルンスト(独)は10位で、2013年以来初めてのトップ10入りを果たした。マヤ・ヴティッチ(スロベニア)は着地がうまく行かずトップ10入りを逃し、11位に終わった。エビー・リングクイスト(米)が12位、ウルサ・ボガタイ(スロベニア)が13位に続いた。クセニア・カブルコヴァは14位でロシア勢のトップだった。その後の15〜18位はドイツの4人、アグネス・ライシュ、ユリアーネ・サイファート、ルイザ・ゴルリッヒ、パウリーネ・ヘッスラーが続いた。19位はフランスのオセアンヌ・アヴォカ=グロだった。ナターシャ・ボドナルチュックが22位でカナダ勢のトップだった。
開催国にもW杯ポイント
韓国のパーク・グイ=リムは30位で、貴重なW杯ポイントを獲得した。
今シーズン、W杯女子の試合は、16日(木)の平昌第2戦と、世界選手権(W杯にカウントされない)の後に行なわれるオスロ戦の2試合を残すばかりとなった今、個人総合成績で高梨沙羅が1,275ポイントで首位についている。2位の伊藤有希との差は246点、3位のマーレン・ルンドビーとの差は286点で、高梨を抜かすことはもう叶わない。
高梨にとっては、2013年、2014年、2016年に続き、4度目の総合優勝となる。
W杯女子平昌大会第2戦は、2月16日(木)7:45(日本時間15:45)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本(=平昌)からの時差はマイナス8時間です。