01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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オーバーストドルフの新しくなったハイニ=クロップファー・ヒルで行なわれた輝かしいスキーフライングの祭典を止められるのは激しい風だけだった。2月5日(日)、ワールドカップ(W杯)オーバーストドルフ・フライング大会(独)の第2戦が開催されたが、ファーストラウンドが終わった後に風が強くなり、その時点で首位についていたオーストリアのシュテファン・クラフトが、24時間以内にW杯フライング戦で2勝目を飾ることになった。アンドレアス・ヴェリンガー(独)は、昨日に引き続きまたもヒルレコードを更新して2位になった。そして今回もノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデが4位だった。しかし、今回はスロベニアのペーター・プレウツと同点で4位を分かちあった。今日の3位はスロベニアのユーリ・テペシュだった。
ハイニ=クロップファー・フライングヒルでのファーストラウンドは、まだ良好な条件のもとで行なわれた。特に素晴らしかったのは、前日同様、ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーだった。ヴェリンガーは土曜(2月4日)の第1戦で234.5mのヒルレコードを出していたが、今日行なわれた第2戦でも238mの信じがたい新記録を打ち立て、地元ドイツの観客は沸きに沸いた。
その直後にシュテファン・クラフトが235.5mの夢のようなジャンプを決めた。風の条件が悪かったためウインドファクターでプラスポイントとなり、前半終了の時点でクラフトの明らかなリードが決まった。
休憩中に突然風が強くなり出した。国際スキー連盟(FIS)のレースディレクター、ヴァルター・ホーファーのアシスタントを務め、選手のスタートへの責任を担うボレク・セドラクは、「我々にとって、この風は予期せぬものだった。突然、秒速4メートルもの追い風、最大秒速4メートルの向かい風に見舞われた。このような条件でスキーフライングを行うのは考えられない。もし続ければ危険だ」と説明した。ジュリーは、ファイナルラウンドの開始を何度か10分ずつ遅延させた後、中止とする決断を下した。
新記録を立てたヴェリンガーは、「ファイナルラウンドで是非とも、もう少しシュテファン(クラフト)を突っつきたかったけど、天候条件がそうはさせてくれなかった。シュテファンが優勝で、僕がヒルレコードを取って、これで僕達はうまく山分けができたと思う」と、この中止をユーモアで受け止めた。
シュテファン・クラフトはW杯通算7勝目を挙げたことになり、今回のオーバーストドルフ・フライング戦で2連勝を遂げ、「あれは僕がこれまでに飛んだ中で最高のスキーフライングだったと思う。僕の前のアンドレアス(ヴェリンガー)のジャンプを見ていて、彼がものすごい高さにいるのが分かった。僕は昨日の自分のジャンプを分析して、まだ細かいところで改善するべきだと気づいた。今日はもっと攻めていった。ファーストラウンドの天候条件は完璧だった」と喜びを伝えた。
3位入賞を決めたスロベニアのユーリ・テペシュも当然嬉しそうで、「ここオーバーストドルフで、やっと今日、良いジャンプを決めることができた。今日は予選の最初のジャンプもうまくいった。金曜(2月3日)はうまく飛べなくて本当にがっかりしたけれど、今日は本当に良かった」と話した。
ダニエル=アンドレ・タンデは、またしても表彰台に肉薄しつつも4位に終わった。タンデは今シーズン、既に7回も4位に入っている。今日のタンデはスロベニアのペーター・プレウツと同点で4位についた。プレウツにとっては昨年11月末のルカ戦以来の自己最高成績となった。
今回のオーバーストドルフ・フライング戦で、ポーランド勢のトップだったのはカミル・シュトッホではなく、マチェイ・コットで、6位に入った。チームメイトのピオトル・ジーラが8位、現在W杯総合首位のシュトッホは9位に続いた。
ドーメン・プレウツ(スロベニア)は7位で、第1戦の5位に続き、スキーフライングのデビュー戦としては満足のいく成績を収めた。
10位のミヒャエル・ハイボック(オーストリア)、11位のリヒャルト・フライターク(独)に続き、1992年スキーフライング世界選手権の覇者で今や大ベテランの葛西紀明が12位に入り、約25年たってもかなり強いスキーフライヤーであることを証明した。
W杯個人総合成績では、引き続きポーランドのカミル・シュトッホ(1067ポイント)が首位、2位がノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(953ポイント)、そして今日の試合でドーメン・プレウツ(スロベニア、867ポイント)を抜かして、シュテファン・クラフトが3位に浮上した。
W杯男子は、来週末(2月10~12日)の札幌大会へと続く。
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転倒のシュリレンツァウアー、大怪我は回避
グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、予選のジャンプで着地後に転倒し、一時は騒然となったが、試合後の時点で重傷ではないことが伝えられた。オーストリアのヘッドコーチ、ハインツ・クッティンは、「グレゴアはどこも骨折はしていなかった。強い打撲症と挫傷をうけており、今晩にも更なる検査が行なわれるが、骨折はなかった。あれは普通のテレマーク着地だったが、右のスキー板が左側に当たって転倒した。彼はとてもうまくこらえたが、こういうことも起こりうる」と説明した。「グレゴアのことはこれから本当に良く分析されなくてはならないが、簡単ではないと思う。これからの数日間、痛みがあまりひどくないことを彼のために祈っている」と、シュリレンツァウアーを気遣った。
※注)大会日程は現地時間です。