01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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2月4日(土)、オーストリアのシュテファン・クラフトが、千2百万ユーロをかけて新しくなったオーバーストドルフ(独)ハイニ=クロップファー・フライングヒル(ヒルサイズ225)で行なわれた初めての試合で優勝した。1万9千人もの観客で盛り上がったワールドカップ(W杯)オーバーストドルフ・スキーフライング大会の第1戦で、クラフトは227.5mと218m(439.9ポイント)のジャンプで勝利を決めた。そのわずか5.1点差でアンドレアス・ヴェリンガー(独)が2位についた。ヴェリンガーは1本目で234.5mの大ジャンプを決めて、改修後のフライングヒルで新ヒルレコードを樹立し、今日の見せ場を作った。2本目は222.5mで計434.8ポイントとなった。3位はW杯総合首位についているポーランドのカミル・シュトッホ(222.5mと217m、425.4ポイント)だった。
勝利を飾ったクラフトは喜びもあらわに、「スキーフライングは僕にとって、いつも特別なもの。常に楽しみにしているし、今日ここオーバーストドルフで初めてフライング戦での優勝を挙げられて、ものすごく嬉しい。僕にとってすばらしい一日になった。スキーフライングは世の中で一番かっこいいものだから、落ち着かなくてはといつも注意している。明日の試合では結果を気にせず、ヒルサイズを越えるフライングを2本決めたい」と話した。これでクラフトはW杯通算6勝を挙げたことになり、今季の2勝目、そしてスキーフライング戦では初優勝となった。シュテファン・クラフトは、2016年12月30日にオーバーストドルフ・エアディンガー・アリーナのラージヒルで行なわれたジャンプ週間開幕戦で優勝しており、マーティン・シュミット(独)が2000/01に果たして以来、1シーズンにオーバーストドルフで2勝を達成した二人目の選手となった。
先週(1月29日)のヴィリンゲン戦で優勝した地元のヒーロー、アンドレアス・ヴェリンガーは引き続き好調で、今日の最大の見せ場を作った。素晴らしいジャンプを234.5mまで伸ばした上、なめらかな着地も決めて、観客だけじゃなく自分自身も同じくらい熱狂した。夢のようなジャンプの着地後、ヴェリンガーは数分の間、賞賛の嵐を満喫していた。「今日のファイナルラウンドでは、シュテファンと僕の間は本当に僅差だった。僕の一本目はヒルレコードになって素晴らしかった。最後はテレマークも綺麗に決まってかなりのものだった。今のところ本当に調子が良くて、全てが簡単にうまくいっている」とヴェリンガーは語った。バイエルン州出身のヴェリンガーにとって、今日の結果はフライング戦で自己初の表彰台入りとなった。
今日の試合で3位となったカミル・シュトッホは、新しくなったハイニ=クロップファー・フライングヒルに感服したようで、「新しいプロフィールがすごく気に入った。それに、とても良く整備されていて、今日はものすごく楽しかった。今日のスキーフライングを本当に満喫することができた。昨日の公式トレーニングでは、まだ助走で技術的な問題を抱えていた。だから今日は、もっぱら自分の技術的な面に集中して、他のことは考えなかった。明日も同じようにする予定でいる。結果のことは全然考えないで、ジャンプの時に自分が何をすべきかだけに集中しようと思う」と話した。
4位はノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(418.2ポイント)だった。5位と6位にはプレウツ兄弟の末弟ドーメン(410.9ポイント)と長兄ペーター(392.8ポイント)が続いた。
ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)が7位、マルクス・アイゼンビッヒラー(独)が8位、9位はピオトル・ジーラ(ポーランド)だった。リヒャルト・フライターク(独)がトップ10をしめくくった。
新しくなったハイニ=クロップファー・フライングヒルでの初戦を終え、コーチ陣も選手たちもこのジャンプ台に満足しているようだ。
ドイツのヘッドコーチ、ヴェルナー・シュスターは、「観客がランディングバーンのかなり近くに居る構造になっているというのもあって、とても雰囲気の良いジャンプ台で、良くできている。このスタジアムのムードは本当にみごと」と、このジャンプ台の印象をとまとめた。
W杯個人総合成績を見ると、引き続きポーランドのカミル・シュトッホ(1038ポイント)が首位、2位はノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(903ポイント)、3位がスロベニアのドーメン・プレウツ(831ポイント)となっている。4位がオーストリアのシュテファン・クラフト(820ポイント)、ドイツ勢トップのマルクス・アイゼンビッヒラーは509ポイントで総合8位についている。
W杯オーバーストドルフ・フライング第2戦は、2月5日(日)15:00(日本時間23:00)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。