01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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風がどんなに吹こうとも、ジャンプ台がどれだけ大きかろうと、条件が色々変わっても、高梨にとってほとんど影響はないようだった。1月7日(土)に行われたワールドカップ女子オーバーストドルフ第1戦で、日本の高梨沙羅がまたもや際立ったジャンプを見せ圧勝した。
満足の高梨
ヒルサイズ137のラージヒルで行われた新年初のジャンプ女子ワールドカップ(W杯)で、高梨は1本目から131mのジャンプで他を寄せ付けなかった。13.5mもしくは15点もの差をつけて、高梨はファーストラウンドをリードした。2本目で129mを決めた高梨は、最終的に合計283.4ポイントを獲得し、2位との差を22.9ポイントまで広げて圧倒的な勝利を収めた。
高梨はこれでW杯48勝目となる。W杯女子ジャンプの大会が開催されるようになって以来、全部でまだ82試合しか行われていないという事実をかんがみると、この48勝という成績がどれだけ凄いことかがもっとよく分かる。
今日の試合では2本とも高梨が飛ぶ前に助走距離が短く設定された。彼女の強烈な強さを見込んだ上で、安全を確保し、飛距離が伸びすぎないようにとの措置だった。
ラージヒルを得意とするアヴァクモヴァ
2位にはロシアのイリーナ・アヴァクモヴァが入り、今シーズンの自己最高成績を挙げた。アヴァクモヴァは、最終的に3位となった伊藤有希を辛くもしのぎ、もう一度日本が上位独占することをなんとか防いだ。アヴァクモヴァは117.5mと、今日の最長飛距離である132mのジャンプで、最終的に合計260.5ポイントを獲得した。
伊藤有希は121.5mと131.5mのジャンプ(計259.7ポイント)で3位入賞を決めた。
地元ドイツ勢、表彰台に接近
もう少しの所で自己初の表彰台入りを逃してしまったのはドイツのカリーナ・アルトハウスだった。地元での試合でアルトハウスは119.5mと124mのジャンプを見せ、計242.3ポイントだった。「ここオーバーストドルフのラージヒルで飛ぶのは最高。ただ少し残念だったのは、風のせいで1本目のスタートゲートが低めにされたこと。それでも自分の地元で4位に入れて本当に満足している」と、アルトハウスは好成績を喜んだ。
アルトハウスに続き、5位にソチ五輪金メダリストのカリーナ・フォクト(独)が並び、ドイツ女子チームにとってこの冬一番の好成績となった。スヴェニャ・ヴュルトは13位、若手のルイザ・ゴルリッヒも15位に入りドイツチームの好成績に貢献した。
6位にはオーストリア勢トップだったキャラ・ホルツルが入った。オーストリアからは他にジャックリーン・ザイフリーツベルガーが10位、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツが12位に入り、手堅いチーム成績となったが、最上位には食い込んでこられなかった。
エマ・クリネッチが7位、マヤ・ヴティッチが8位で、トップ10にスロベニア人選手が二人入った。
サラ・ヘンドリクソン(米)は9位で、怪我による長期欠場を越えて、また世界のトップに戻ってきた。しかし通常の競技条件のもとで、再び表彰台まで戻ってくるには、まだ大変な道のりだろう。
W杯女子オーバーストドルフ第2戦は、1月8日(日)16:20(日本時間 翌0:20)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。