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W杯エンゲルベルク第2戦 ドーメン・プレウツが今季4勝目

作成: 18.12.2016 17:00 / sk

スロベニアの17歳、ドーメン・プレウツは12月18日(日)に行われたワールドカップ男子エンゲルベルク大会第2戦で優勝を決め、12月29日から始まる第65回スキージャンプ週間へ優勝候補として参戦することになる。プレウツ3兄弟の末弟であるプレウツは、エンゲルベルクで他の追随を許さず、144mと141.5m(305.9ポイント)のジャンプで鮮やかに勝利を飾った。2位はポーランドのカミル・シュトッホ(143.5m・141.5m、293.8ポイント)、3位はオーストリアのシュテファン・クラフト(138.5m・138m、283.1ポイント)で、これまたジャンプ週間優勝候補と目される二人がエンゲルベルクの表彰台に上がった。

ドーメン・プレウツは既に1本目で堂々の首位についており、ファイナルラウンドでも現在の彼のずば抜けた好調子に疑問を差し挟む余地がなかった。「昨日に比べて、今日は2本の良いジャンプを揃えることができて、それでこの結果を出せてもちろんとても満足している。ジャンプ週間についてプレッシャーは感じていない。僕のチームはすばらしくて、全てサポートしてくれている。続けて優勝するということがどういうことなのか、兄のペーターの時に見てきたから、僕にとって全く目新しいことでは無い」と、ドーメン・プレウツは試合後に話した。ドーメン・プレウツは絶好調で他を寄せ付けず、次に続く試合でも彼を越えるのは至難の業となるだろう。


ポーランドのファンの大歓声を受けて2位に入ったのは、ソチ五輪金2冠のカミル・シュトッホだ。シュトッホにとってこの2位入賞は、ジャンプ週間でドーメン・プレウツに対抗する最も手強い挑戦者としての役割を意味する。「今日のジャンプは全てうまくいって、とても安定していた。当然今日の結果にすごく満足している。今週末の大会はかなり高いレベルの試合だった。ここエンゲルベルクの古いジャンプ台はとても気に入っていて、特にプロフィールが僕にすごく合っていた。新しくなったジャンプ台もかなり気に入ったけど、新しいジャンプ台の方が飛ぶのは難しい」と、シュトッホは試合後のインタビューに答えた。


2014/15にジャンプ週間で総合優勝したシュテファン・クラフトは、今日の試合で3位となった。前日の第1戦ではチームメイトのミヒャエル・ハイボックが優勝し、アンドレアス・コフラーも3位に入ったため、クラフトは今週末のエンゲルベルク大会で表彰台を挙げた3人目のオーストリア選手となった。「1位、2位とのポイント差はかなり大きいけれど、今日最初の一歩を踏み出せたと思う。初めて2本のスーパージャンプを揃えることができた。表彰台に上がれてものすごく満足している。相当良い位置についていると思う。昨日もルームメイトのミヒャエル・ハイボックとアンドレアス・コフラーが表彰台に上がれて、半端じゃなく嬉しくて、部屋では昨日大騒ぎだった。ジャンプ週間に向けてのプレッシャーは良い意味のプレッシャーで、うまくそれに付き合っていかないと。僕はこのプレッシャーの中でいつも良い試合にしてきたし、今はジャンプ週間の大騒ぎを心待ちにしている」と、シュテファン・クラフトはジャンプ週間に向けて意気込みを語った。

Stefan Kraft

 


見せ場を作ったがツイていなかったタンデ

ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデは、エンゲルベルク第2戦でも表彰台入りを逃した。25歳のタンデはファーストラウンドが終わった時点では幸先の良い2位につけており、ファイナルラウンドでは144.5m(今日の最長飛距離)のスーパージャンプを見せたものの、着地の後に雪に手をついてしまった。タンデは運も良かったが、芸術的とも言えるものすごい器用さで転倒を防いだ。飛型点でポイントを引かれ最終的に11位に終わった。

 

Kamil Stoch

 

またしても相当強いアイゼンビッヒラー

マルクス・アイゼンビッヒラーは、今日の試合でもまたドイツチームのトップで、納得のジャンプを示した。バイエルン出身のアイゼンビッヒラー(25歳)は、非常に安定したジャンプを見せており、今日の5位入賞を受けて、次のジャンプ週間の優勝候補の一人と密かに目されている。もしアイゼンビッヒラーがオーバーストドルフ(独)で行われるジャンプ週間初戦でうまくスタートさせることができれば、ありそうもない事が現実の事となるかもしれない。
ドイツチームは、他にリヒャルト・フライタークが7位、セヴェリン・フロインドが9位、アンドレアス・ヴェリンガーが13位に入り上々の成績を収めた。シュテファン・ライエは26位だった。


強豪チームという印象を強めたのは、またオーストリア勢だった。3位のシュテファン・クラフトの他に、マヌエル・フェットナーが4位、前日優勝したミヒャエル・ハイボックが6位に入り、トップ6に3人のオーストリア選手が入った。

 


プレウツ、リードを広げる

エンゲルベルクでの勝利でドーメン・プレウツは、ワールドカップ個人総合成績トップの座を更に強固なものとした。プレウツは現在540ポイントで、2位のダニエル=アンドレ・タンデ(382ポイント)と3位のシュテファン・クラフト(331ポイント)を引き離している。


スキージャンプの次の大会は、スキージャンプ週間が開幕されるオーバーストドルフ(独)で12月30日(予選は12月29日)に開催される。

 

全リザルト

 

第65回スキージャンプ週間:大会プログラム

 

統計

最長不倒
144.5m
Tande, Daniel Andre (NOR)
最短ジャンプ
121.0m
Geiger, Karl (GER)
平均飛距離
130.2m
K点越えジャンプ
86.2%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Deutschland
Norwegen
Prevc, Domen
10.12.16
Lillehammer
Slowenien
10.12.16
Prevc, Domen (SLO) Lillehammer