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W杯男子リレハンメル第1戦 ドーメン・プレウツが優勝

作成: 10.12.2016 18:58 / sk

ドーメン・プレウツ(スロベニア)は世界トップスキージャンパーの中で「時の人」だ。17歳のドーメンは12月10日(土)に行われたワールドカップ(W杯)リレハンメル(ノルウェー)第1戦で優勝し、今季既に3勝目を挙げた。W杯個人総合成績でも320ポイントで、2位のダニエル=アンドレ・タンデ(258点)と3位のセヴェリン・フロインド(228点)を抑え、今やダントツの首位だ。
リレハンメル第1戦の2位はダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)、3位はシュテファン・クラフト(オーストリア)だった。

相当高レベルのドーメン・プレウツ

まだ冬は始まったばかりなのに、ドーメン・プレウツは3勝を遂げ、この17歳のスロベニア人選手が打倒される立場の人だということがはっきりした。スキージャンプをやっているプレウツ3兄弟のうち、一番下のドーメンは、信じられない程の高いレベルでコンスタントに飛んでいて、今の調子ではもう打ち負かすのは自分だけしかいない、というような感じだ。「今日は本当にうまくいって、自分の2本のジャンプにとても満足している。天候条件も良くて、今日は参戦者全員にとって同じような条件だった。確かに今は僕がダントツの選手となっているけれど、それも明日か来週にはもう変わってしまうこともあると分かっている」と、ドーメン・プレウツは勝利を決めた後に話した。

 


困惑のペーター・プレウツ

それと全く反対の状況だったのは兄のペーター・プレウツだ。昨シーズンのスーパーフリーガーは、今のところ全く調子が出ず、クリンゲンタール大会以来2度目の途方に暮れた状態だった。「現在の不調の原因がどこにあるのか、本当に分からない」と、ペーター・プレウツは土曜のリレハンメル第1戦で失意の30位が決まった後に話した。

 


かなり強いタンデとクラフト

それに対し、ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)とシュテファン・クラフト(オーストリア)はどんどん調子を上げているようだ。
2位のタンデは試合後に嬉しそうな様子で、「昨日はあまりうまく行かなかった分、今日はとても満足している。昨日は追い風が強すぎて、このジャンプ台の感触をあんまり良くつかめなかった。だから今日は少し緊張していた。それでも、今のところ高いレベルでジャンプできるということを示すことができた。2本目のサッツではミスしてしまったけど、明日の試合でこの点をクリアできればまだ改善の余地があるということ。ノルウェーチーム全体で見ると、今日はこの冬最高の成績となった。他の選手もゆっくりでもどんどん良くなっているのを見るのは嬉しい」と語った。


どんどん良くなっているのはシュテファン・クラフトも同じだ。「とても満足している。今日は自分のできる限るのことが出せた。ドーメンとダニエルは今もの凄く強い。これまで本当はここのジャンプ台があんまり好きじゃ無かったけれど、今日それも変わって、今は日曜の試合を楽しみにしている」とは、クラフトの談だ。

 


ポーランド、再びダブルパックで上位

再び相当強く、またも二人組みで、またもや表彰台に届かなかったのはポーランドのカミル・シュトッホとマチェイ・コットで、4位と5位に入賞した。こうなったらもう時間の問題で、もしかしたら24時間以内には彼らにとっての初表彰台入りとなるかもしれない。ポーランド選手のレベルはかなり高いが、これまでの試合もまたかなり高いレベルだったということだ。だからこの冬は、本当に全てがうまく揃わないと表彰台には上がれないということだ。

Stefan Kraft

 


ドイツ勢トップはまたアイゼンビッヒラー

驚きの強さを見せたノルウェーのアンダース・スティエルネンが6位、ドイツ勢のトップだったマルクス・アイゼンビッヒラーが7位に入った。
「最初のジャンプではマヌケなミスをやってしまった」と、アイゼンビッヒラーは試合の後に自嘲気味に話した。アイゼンビッヒラーは7位で上位に食い込んだものの、クリンゲンタール戦でもそうだったように、一つのミスが無ければもっと上位が狙えていただろう。それでも今冬アイゼンビッヒラーは、ドイツの隠し玉と言えるだろう。他のドイツ選手は、セヴェリン・フロインドが11位、カール・ガイガーが12位、シュテファン・ライエが15位、アンドレアス・ヴェリンガーが17位、リヒャルト・フライタークが24位と手堅い成績を出したものの、今のところプレウツ、タンデ、クラフトなどのトップ選手と本格的にやりあうのは無理そうだ。


8位にはフランスのヴァンサン・デスコンブ=セボアが入り再びトップ10入りを果たした。デスコンブ=セボアにとってこれまで最高のシーズンとなっており、W杯総合成績では、今や驚きの7位についている。

Daniel Andre Tande

 

W杯男子リレハンメル大会の第2戦は、12月11日(日)15:00(日本時間23:00)から始まる予定だ。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
142.5m
Prevc, Domen (SLO)
最短ジャンプ
100.0m
Deschwanden, Gregor (SUI)
平均飛距離
121.6m
K点越えジャンプ
60.8%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
7
トップ30のベストネーション
6
Deutschland
Polen
Prevc, Domen
04.12.16
Klingenthal
Slowenien
04.12.16
Prevc, Domen (SLO) Klingenthal