01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
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3月12日(土)、ワールドカップ(W杯)男子ティティゼー=ノイシュタット大会(ドイツ)の1試合目が行われ、ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)が優勝した。フォアファングは144.0mと143.0mの素晴らしい飛翔で265.9ポイントを獲得し、初めてのW杯優勝を祝った。同時にフォアファングは、既に総合優勝が決まっているペーター・プレウツ(スロベニア)を2位に抑え、プレウツの今季14勝目を阻止した。3位にはフォアファングのチームメイトであるケネス・ガグネスが入った。
フォアファングは、この勝利は運の助けもあったと認めている。「自分にとって素晴らしい試合だった。他の人は不利な条件だったということもある。来週のプラニツァ大会をとても楽しみにしている。スキーフライングが大好き。このノルウェーチームの一員でいられることは本当にすごいこと」と話した。
難しい条件
ドイツ・シュヴァルツヴァルトのころころ変わる風の条件の中、ペーター・プレウツは全実力を出すことができず、139.0mと138.5mで261.2ポイントだった。
ペーター・プレウツは、「今日はみんなにとって難しい試合だった。でもそれはこのスポーツにつきものだし、全てをコントロールすることはできない。それでも1本目はすごくうまくいったと思う。引き続きとても高いレベルで飛べているので嬉しい」とインタビューに答えた。
2位に明らかに差をつけられて、ケネス・ガグネスが3位についた。W杯総合成績3位のガグネスは、1本目は126.0mと伸びず11位だったが、ファイナルラウンドは140.0mの素晴らしいジャンプで計235.4ポイント獲得となった。
「今日の条件は簡単では無かった」と、ガグネスは語る。「今日はゴーサインを出す判断も、とても難しかったと思う。でもそれも野外のスポーツにはついて回るもの。風は強く、すぐに変わりやすかったけれど、その中で何とかうまくやらなくてはいけなかった。このジャンプ台が好き。プラニツァ大会への良い準備になる」と話した。
ドメン・プレウツ(スロベニア)は3.7点差で、自己3度目のW杯表彰台を辛くも逃した。16歳のドメンは、予選では新ヒルレコードを樹立して1位だったが、今回は136.5mと130.0mで4位だった。
風に見放されたフロインド
セヴェリン・フロインドは128.5mと130.0mの飛距離で227.3ポイントを獲得して5位となり、地元の観客を前に期待された表彰台入りを逃した。世界選手権金メダリストのフロインドは、2ラウンドとも他と比べて不利な風の条件下で飛ばなくてはならなかった。
世界記録保持者のアンダース・ファンネメルは、1本目では143.0mの大ジャンプを決めて3位についていたが、2本目は127.5mで224.7ポイントとなり、6位まで順位を下げてしまった。
それに対し、オリンピック金メダル4冠のシモン・アマン(スイス)は、216.3ポイントで7位に入り、今季の自己最高成績を喜んだ。
ノルウェーチームからは、ダニエル=アンドレ・タンデが215.5ポイントで8位、アンダース・スティエルネン(214.1ポイント)も9位に入り、上位10位に5人の選手が入賞した。
アンドレアス・ヴァンク(独)は213.4ポイントで大健闘の10位だった。
かなりの接戦
上位10位以降はかなりの接戦だった。ヴァンクと11位のユーリ・テペシュ(スロベニア)の差はわずか0.1点だった。その後も、W杯499試合目の参戦となった葛西紀明が同じく0.1点差で12位、さらに0.1点差でソチ五輪金メダリストのカミル・シュトッホ(ポーランド)が13位に続いた。
竹内択が14位、ヤン・マトゥラ(チェコ)がトップ15を締めくくった。
先週末のヴィスワ大会で優勝したロマン・コウデルカ(チェコ)は、今回はシュテファン・ライエ(独)に続く17位に終わり、少し期待はずれの結果となった。
リヒャルト・フライターク(独)も19位で、満足のいく成果は出せなかった。
チャンスを逃したポーランド
ポーランドのジャンパーは、ファイナルラウンドでまたも好成績のチャンスを逃した。ファーストラウンドでは9位と10位だったステファン・フーラとダヴィド・クバツキーは、最終的に20位と27位まで順位を落としてしまった。
ヴァンサン・デスコンブ=セボアは21位でフランスチームにポイントを加算した。ロベルト・クラニエツ(スロベニア)は1本目では7位だったものの、最後は30位に甘んじた。
W杯ティティゼー=ノイシュタット大会の第2戦は、3月13日(日)13:45(日本時間21:45)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。