01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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12月29日(火)、第64回スキージャンプ週間開幕戦がドイツのオーバーストドルフで行われ、ドイツのセヴェリン・フロインドが優勝した。世界チャンピオンのフロインドは126.0mと137.5m、計307.2ポイントで、1回目の6位からファイナルで1位まで追い上げて、ジャンプ週間最初の勝利を飾った。2位はミヒャエル・ハイボック(オーストリア)、3位はペーター・プレウツ(スロベニア)だった。
昨シーズンのジャンプ週間総合で2位だったミヒャエル・ハイボックは、130.0mと139.0mの飛距離で304.2ポイントを出し、これまでジャンプ週間総合7連勝のオーストリアにとって、好調の開幕戦となった。
優勝最有力候補のペーター・プレウツは、1本目では余裕の首位だったが、129.5mと130.0mで計299.9ポイントとなり、3位まで落ちてしまった。
ファンネメルがノルウェーのトップ
4位には世界記録保持者のアンダース・ファンネメル(ノルウェー)が130.5mと129.0m、295.8ポイントで入り、幸先の良いジャンプ週間スタートを切った。
43歳の葛西紀明も、127.0mと133.5m、計290.6ポイントで5位に入り、彼にとって初のジャンプ週間総合優勝も期待できる。
葛西は、「ほとんど完璧なジャンプだったし、自分にとってパーフェクトな日だった。次はもっと良く飛んで優勝できるようにしたい。まるで23歳のような気分。」と話した。
見込み通りのノルウェー勢
ケネス・ガグネス(288.6ポイント)、ヨハン=アンドレ・フォアファング(278.8)、ダニエル=アンドレ・タンデ(273.9)も、6位、8位、10位で、ノルウェーは強烈な強さのチーム成績を見せた。 ヨアヒム・ハウアーは11位で辛くもトップテン入りを逃した。
ケネス・ガグネスは、「総合的に見てとても良い、フェアな試合だった。もちろんゲートの変更は理想的ではない。それでも上手い人は上位に入っている。フロインドとプレウツが総合優勝を争うことになると僕は思う。でもミヒャエル・ハイボックも忘れちゃいけないと思う。」と語った。
昨シーズンのジャンプ週間覇者、シュテファン・クラフト(オーストリア)は287.7ポイントで健闘の7位に入ったが、トップのフロインドに既に約20ポイントの差をつけられてしまっている。
リヒャルト・フライターク(独)は、昨季のインスブルック戦で優勝したが、今回は276.5ポイントで9位だった。
安定してきているアマン
シモン・アマン(スイス)は、28日(月)の予選時と同様、より安定した着地を見せ12位に入った。
アマンは、「とても良い試合だった。技術的にまだ足りないところが有るのに、こういった試合でジャンプするというのは、僕にとってすごく難しいこと。総合成績のトップにはもう及ばないから、自分のジャンプに完璧に集中することができる。」と、インタビューに答えた。
ドイツ、2本目でランクアップ
特に2ラウンド目でチームの強さを見せたドイツは、アンドレアス・ヴァンク、シュテファン・ライエ、アンドレアス・ヴェリンガーが13位から15位を占めた。
2本目ではまだ22位だったアンドレアス・ヴァンクは喜んで、「素晴らしい試合だった。ファイナルは心の開放となった。1ラウンド目では、チームの力みが抜けていなかった。ファイナルラウンドでは僕達はもっと攻撃的になれた。」と話した。
ヴェリンガーは、「今日の結果は風のせいではなくて自分のせい。2本目では自分のテクニックをもっと上手くこなすことができて、それですぐ10mは伸ばせた。今日の2本目みたいなジャンプをあと6本見せられるようにしたい。」と抱負を語った。
ミヒャエル・ノイマイヤーは今シーズンに入って始めてのワールドカップ(W杯)選抜となり、19位に入った。
ノイマイヤーは試合後に、「今日は自分の経験を生かすことができた。まだ本調子は出せていないけれど、今日のところはとても満足している。」と話した。
ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)は17位で、良い一日となった。
竹内択は日本勢の2番で18位だった。
不満の残るフェットナー
アンダース・スティエルネン(ノルウェー)とマヌエル・フェットナー(オーストリア)が同点で20位、その後にチェコ勢トップのヤクブ・ヤンダが22位についた。
フェットナーは、「思い切り良い気分とは言えない。特に1本目はここ数週間で最悪のジャンプだった。だから少し腹が立っている。」と話した。
冬季五輪金メダル2冠のカミル・シュトッホは、ポーランド勢で唯一のファイナル進出を果たし23位だった。
スロベニアの新星、ドメン・プレウツは変わりやすく難しい風の条件で27位にとどまった。
イエフゲニー・クリモフは28位で、ロシアチームで唯一W杯ポイントを加算することができた。
ファイナルを逃したシュリレンツァウアー
ジャンプ週間総合で2勝したことがあるグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)だが、今日は31位で惜しくもファイナルを逃し大敗となった。
ユーリ・テペシュ(スロベニア)はかなりの失敗をおかし、最下位の50位だった。
ジャンプ週間は、12月31日(木)に元旦ジャンプの予選が行われるガルミッシュ・パルテンキルヒェン戦(独)へと続く。