01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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12月28日(月)にドイツ、オーバーストドルフで第64回スキージャンプ週間開幕戦の予選が行われ、ペーター・プレウツ(スロベニア)が1位になった。現在W杯個人総合成績首位のプレウツは、136.5mのジャンプで159.2ポイントをマークし、セヴェリン・フロインド(独)を2位、ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)を3位に抑えた。
プレウツは、「初日は自分にとってかなり上手くいった。2本とも良いジャンプを決められた。明日の試合では、特にセヴェリンと僕が上手く下まで来られることを願っている。ジャンプ週間では沢山の要素が決定的になる。全てのジャンプがカウントされるし、優勝候補となる選手も沢山いる。プレッシャーを感じるけれど、それが逆に自分の集中力を高めるのに役に立っている。」と語った。
オーバーストドルフの停電
公式トレーニングは、オーバーストドルフの停電のため一本しか行われなかったものの、昨季のワールドカップ(W杯)総合勝者のセヴェリン・フロインドは、ドイツ人として2002年以来初めてのジャンプ週間総合優勝を狙う意欲を強調した。フロインドは134.5mで153.0ポイントを記録した。世界選手権王者でもあるフロインドは、「このような日の一本のジャンプから、誰が優勝するかを読み解こうとするのは無謀だと思う。今日はとても良いジャンプが沢山あった。僕は明日2本の良いジャンプを決めなくてはいけない。今日でさえかなり接戦だった。運も味方につけなくてはいけない。でも、明日の結果はまだ決定的ではないと、僕は思う。ただ、 トップとの差をあまり開けてはダメだ。10ポイント以内に抑えられれば良いと思う。今日の停電は僕には問題なかった。ただ、その後に行われたトレーニングラウンドはとてもスピーディに行われて、いつものリズムとは違った。今日来てくれた1万3千人のファンの雰囲気は素晴らしかった。このスポーツをやる意味はそこにある。」と話した。
優勝候補の役を喜ぶフォアファング
フロインドに1.2ポイント差でフォアファングは、強豪ノルウェーのトップとして、139.0mで3位に入った。
フォアファングは、「今、ジャンプ週間の優勝候補として数えられるのは愉快。ペーター・プレウツは今のところ極端に強い成績を出していて、彼を負かすのはとても難しいと思う。」と話した。
昨季ジャンプ週間の覇者、シュテファン・クラフト(オーストリア)は、136.0mの飛距離で151.0ポイントを出し健闘の4位となり、138.0mのジャンプを見せたケネス・ガグネス(ノルウェー)はその1点差で5位だった。
クラフトは予選後に、「今季初優勝の準備はできているけれど、他の人が黙っていないと思う。ペーター・プレウツとセヴェリン・フロインドがミスをしない限り、彼らを負かすのは難しい。」と話した。
順調なハイボックと葛西
今シーズンこれまででオーストリア勢の首位についているミヒャエル・ハイボックは141.6ポイントで6位、そのすぐ後に140.4ポイントの葛西紀明が7位に続いた。
世界記録保持者のアンダース・ファンネメル(ノルウェー)は、調子が上向きであることを証明し、葛西にわずか0.1点差の8位についた。アンツェ・ラニセク(スロベニア)は140.0ポイントで9位だった。
アンダース・ヴェリンガーはドイツの2位として、138.1ポイントで10位入賞を喜んだ。
伊東大貴と作山憲斗が同点で11位、竹内択が13位に続き、日本チームはジャンプ週間を好調に迎えられそうだ。
リヒャルト・フライターク(独)が14位、シモン・アマン(スイス)が上位15位を締めくくった。
シモン・アマンは、「昨年の怪我の記憶がまたよみがえってきたけれど、またここでジャンプすることができて嬉しい。僕にとっては今、自分のシステムを改善するために一本一本のジャンプが大事だから、トレーニングが一本しかできなかったのは難しかった。」と語った。
ドメン・プレウツ好調なデビュー
スロベニアの新星、ドメン・プレウツは16位でまずまずのジャンプ週間デビューを祝い、ロマン・コウデルカはチェコ勢トップの20位となった。ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)は21位で、ポーランドのトップだったシュテファン・フーラも22位で予選を通過した。
カール・ガイガーも予想外の健闘で25位に入り、それによって合計10人のドイツ選手が29日(火)のファーストラウンドに参戦することになった。
ガイガーは予選が終わった後、「オーバーストドルフでこんな停電が起こるのは多くて一年に1回。それが今日が予想外にも起こった。自分のジャンプはあまり上手くいかなかったと思ったけれど、この成績ですごく嬉しい。僕の予想はペーター・プレウツが優勝するということ。プレウツのジャンプは並外れて強い。」とインタビューに答えた。
シュトッホとシュリレンツァウアー伸びず
元W杯総合勝者の二人、カミル・シュトッホ(ポーランド)とグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)も本戦出場を決めたものの、33位と46位で優勝候補の枠には入らなかった。
ニコラス・アレクサンダー(米)とセバスチャン・コロレド(伊)も38位と41位で本戦出場を決めた。
世代間一騎打ち
1ラウンド目は、ジャンプ週間恒例の通りノックアウト方式で行われるが、ファンにとっていくつか興味深い一騎打ちが見られそうだ。
ミヒャエル・ノイマイヤー(独)とドメン・プレウツは年長の選手対最年少の選手の対決となる。
他に世代間の競争となるのは、ノルウェーチームでトム・ヒルデを押しのけて選抜された19歳のハルヴォア=エグナー・グラネルドと43歳の葛西紀明だ。
グレゴア・シュリレンツァウアーはケネス・ガグネス(ノルウェー)との対決で、ファイナル進出のチャンスをつかむにはかなり頑張らなくてはならない。
セヴェリン・フロインドはピオトル・ジーラ(ポーランド)との対決が決まり明らかに優勢に立っているが、ペーター・プレウツは手強い相手、アンダース・スティエルネン(ノルウェー)との対戦が決定した。それでも、スティエルネンは予選をギリギリの50位で通過したため、予選の時よりかなりの改善が必要とされる。
オーバーストドルフで行われる第64回スキージャンプ週間の開幕戦は、12月29日火曜日、14:15(日本時間22:15)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。