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スキージャンプ週間総合 注目データ

作成: 24.12.2015 13:54 / sk

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スキージャンプ週間総合8連勝を狙えるオーストリア
>オーストリアは最近のスキージャンプ週間で7年連続、総合優勝者を出している。
昨シーズンはシュテファン・クラフト、2014年はトーマス・ディートハルト、2012年と2013年はグレゴア・シュリレンツァウアー、2011年はトーマス・モルゲンシュテルン、2010年はアンドレアス・コフラー、そして2009年はヴォルフガング・ロイツルが総合優勝を果たした。

>これは、一つの国による最多連勝記録となっている。

>オーストリアが優勢のこの7年間でジャンプ週間の28試合中、実に19勝もオーストリア選手が挙げており、この期間のそれ以外の国の勝数を見ると、ノルウェー4勝、スイス3勝、ドイツ1勝、フィンランド1勝、となっている。

>オーストリアはこれまでにジャンプ週間総合優勝を16回果たしており、それはフィンランドと同数だ。ドイツも同じく16回優勝を祝った(東ドイツ11回、ドイツ3回、西ドイツ2回)。

>合計12人のオーストリア選手がジャンプ週間の総合優勝を達成しており、その数は世界一だ。フィンランドは10人の勝者を輩出している。

>今季、オーストリア選手の中で、最も初優勝が期待されるのはミヒャエル・ハイボックで、現在ワールドカップ(W杯)個人総合ランキングで6位についている。

>オーストリア以外の選手で一番最近にジャンプ週間を制覇することができたのは、2008年のヤンネ・アホネン(フィンランド)だ。

>オーストリアの選手がジャンプ週間4試合中、1試合も勝つことができなかったのは2005/06シーズンだった。


スロベニア、ドイツ、ノルウェーがオーストリアの記録を止めるか
>現在のW杯個人総合成績のトップテンには、スロベニア選手2人、ドイツ選手2人、そしてノルウェー選手が4人入っている。

>現在、W杯個人成績首位のペーター・プレウツ(スロベニア)と、その弟のドメン・プレウツ(16歳、8位)は、1997年のプリモジュ・ペテルカ以来、ジャンプ週間総合優勝を果たす2人目のスロベニア選手となれるかもしれない。

>昨季W杯総合優勝を果たし、現在W杯総合2位についているセヴェリン・フロインド(独)と前回のインスブルック戦の勝者リヒャルト・フライターク(独)は、2002年にドイツ人として最後にジャンプ週間を制覇したスヴェン・ハンナヴァルト(独)の足跡をたどりたいところだ。ハンナヴァルトはワンシーズン中に全4試合で優勝した唯一のジャンパーだ。

>ノルウェーの新しい世代、ケネス・ガグネス、ヨハン=アンドレ・フォアファング、ダニエル=アンドレ・タンデ、アンダース・スティエルネンは、2007年のアンダース・ヤコブセン以来初めてのジャンプ週間総合優勝を挙げられるかもしれない。


シュリレンツァウアー、ジャンプ週間ハットトリックのチャンス有り
>グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、ジャンプ週間総合優勝を2011/12と2012/13シーズンで2回達成しており、次に勝てばジャンプ週間総合3勝以上を果たす5人目の選手となれる。これまでは、ヤンネ・アホネン(フィンランド、5勝)、イェンス・ヴァイスフロッグ(東独、独、4勝)、ヘルムート・レックナーゲル(東独、3勝)、ビョルン・ヴルコラ(ノルウェー、3勝)の4人がそれを成し得ている。

>シュリレンツァウアーはジャンプ週間総合で4回上位3位に入っている。ジャンプ週間総合の表彰台に5回以上立つ6人目の選手となることができるかもしれいない。これまでそれを成就させたのは、アホネン(10回)、ヴァイスフロッグ(9回)、ヴィルコラ(6回)、モルゲンシュテルン(5回)、マッチ・ニッカネン(フィンランド、5回)の5人だ。
同様に、シモン・アマン(スイス、4回)もこの記録を達成する可能性がある。


最多勝数の記録に迫るシュリレンツァウアー
>グレゴア・シュリレンツァウアーは、ジャンプ週間の中の9試合で優勝したことがある。ガルミッシュ=パルテンキルヒェン戦で3勝、オーバーストドルフ戦、インスブルック戦、ビショフスホーフェン戦で各2勝している。

>これまでにビョルンとヴィルコラが樹立している10勝という記録に、シュリレンツァウアーはあと1勝で迫っている。

>シュリレンツァウアーは2シーズン(2011/12と2012/13)のジャンプ週間中、4試合全部で表彰台に上がっており、ヴァイスフロッグの「3シーズンの4試合全てで表彰台獲得」という記録に並ぶことができる。ヴァイスフロッグはこれを1983/84、 1993/94、1995/96シーズンでやり遂げた。


アマン五大タイトル制覇でニッカネンに並ぶか
>ビックタイトルの中で、シモン・アマンが唯一まだ果たしていないのはジャンプ週間総合優勝だ。

>アマンは冬季五輪で金メダル(4回)、世界選手権で金(2007年)、スキーフライング世界選手権で金(2010年)、そしてW杯総合優勝(2010年)を達成している。

>もしアマンがジャンプ週間総合優勝も果たすことができたら、これまで個人の五大ビックタイトルを全て達成している唯一のジャンパー、マッチ・ニッカネンに並ぶことができる。

>アマンの他に、5タイトル中4タイトルを取っているジャンパーはあと6人いる。そのうちの一人はグレゴア・シュリレンツァウアーだ。

>セヴェリン・フロインドがジャンプ週間総合優勝を決めることができれば、アマンを含めたこの7人に並ぶことができる。
フロインドはこれまで、世界選手権で金(2015年)、スキーフライング世界選手権(2014年)で金、W杯総合優勝(2015年)を達成している。

>アマンはスイス人として初のジャンプ週間覇者となれるかもしれない。これまでアマンはジャンプ週間総合で、表彰台に4回上がっている(2位2回、3位2回)。

>アマンは、ジャンプ週間中の試合で、16回表彰台に上がっており、このランキングで5位についている。彼の前には、アンドレアス・ゴルドベルガー(17回)、ヴィルコラ(18回)、ヴァイスフロッグ(29回)、ヤンネ・アホネン(29回)の4人がいる。シュリレンツァウアーは表彰台獲得数15回となっている。

 

個人戦ビックタイトル獲得数

 # 名前
五輪
世界選手権
フライング世界選手権
W杯
ジャンプ週間
 5  マッチ・ニッカネン フィンランド  3  1  1  4  2
 4  シモン・アマン スイス  4  1   1   1  
 4  エスペン・ブレデセン ノルウェー  1  1  x  1  1
 4 ハンス=ゲオルク・アッシェンバッハ 東独  1  3  1  x  1
 4  イェンス・ヴァイスフロッグ 東独/独  2  2  x  1  4
 4  船木和喜 日本  1  1  1  x  1
 4  グレゴア・シュリレンツァウアー オーストリア  x  1  1  2  2
 4  トーマス・モルゲンシュテルン オーストリア  1  1  x  1  1
               
 3  セヴェリン・フロインド    1  1  1  

 

葛西はジャンプ週間最年長記録更新となるか
>葛西紀明(日本)は現在43歳で、2014年2月41歳の時には冬季五輪でメダルを取った最年長ジャンパーの記録を作った。ソチ五輪で葛西は、ラージヒル戦の銀メダル、団体戦の銅メダルに輝いている。

>葛西はスキージャンプW杯最年長表彰台記録も樹立している。2015年12月19日のW杯エンゲルベルク戦で3位に入賞した時に葛西は43歳196日だった。

>葛西はまた、W杯最年長優勝記録も保持している。2014年11月29日のW杯ルカ戦で優勝した時には42歳176日だった。

>葛西は、ジャンプ週間で表彰台を獲得する最年長のジャンパーとなれるかもしれない。現在その記録を保持しているのはセップ・ブラドルだ。ブラドルは1956年のジャンプ週間で、38歳の誕生日に2位になった。

>葛西は1998年の船木和喜以来、ジャンプ週間を制覇する2人目の日本人となれるかもしれない。

 

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