01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
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スキージャンプ2013/14年シーズンは、プラニツァ(スロベニア)で3/23(日)に行われた壮観の最終戦で幕を閉じた。ワールドカップ、ジャンプ週間、スキーフライング世界選手権、そしてもちろんソチ冬季オリンピックもあり、まさに盛り沢山のシーズンとなった。
今季はスキージャンプにとって、最もバランスが取れた年の一つだったと言って良いだろう。個人戦合計28試合中、8ヶ国に渡る14人の優勝者を出した。
最も優秀な成績を収めたのは、6勝をあげたカミル・シュトッホ(ポーランド)、次は5勝のセヴェリン・フロインド(独)と続いた。もっとも意外な勝者は、クリンゲンタール(独)での開幕戦のクリストフ・ビーグン(ポーランド)とジャンプ週間インスブルック戦のアンシ・コイブランタ(フィンランド)だっただろう。
他に注目に値するのは、セヴェリン・フロインド(独)が一人で強豪オーストリア・チーム全体と同じW杯ポイントを計上したことだ。
強くなったシュトッホ
カミル・シュトッホは、クリンゲンタールでの開幕戦ではポイントを加算できなかったが、シーズンが進むにつれどんどん強くなっていった。最終的にシュトッホは、誰もが認めるW杯個人総合優勝を決めた。
ポーランドのコーチ、ルーカス・クルチェクはTVポーランドの取材を受けて、「今季は大きな成功をおさめられて信じられないようなシーズンになった。チームの皆、ありがとう!僕らがジャンパーの頃に夢に見たような選手達が、今現実になったような感じさえする」と、語った。
ペーター・プレフツは、スロベニア・チームのトップジャンパーとして完璧に羽化した。プレフツは、ソチ冬季五輪個人戦で二つのメダル、W杯個人総合で2位、W杯スキーフライング総合で優勝という素晴らしい成績で、今シーズンをおさめた。
ペーター・プレフツは、シュトッホのことをポーランドの『真実』と言い、「カミル・ストッホは本当にすごいジャンパーだ。彼についていくには、かなり厳しいトレーニングをしなくては。もちろんその努力をするつもりだし、誰が強いかこれからの試合で示されることになるだろう。僕の今季最後のジャンプはほとんどパーフェクトだった。だからこそ地元の観客を前に優勝することができた。僕のキャリアのなかで最高の日になった。もっともっと凄い日が来ることを確信している」とインタビューに答えた。
世界トップレベルになったフロインド
セヴェリン・フロインドは最後には、絶対的な世界トップジャンパーの仲間入りを果たした。特にシーズン後半で、最後の10試合中9回表彰台をあげ、強さを印象づけた。ジャンプ週間とソチ五輪個人戦ではまだ負けん気が足りなかったようだが、ソチ団体戦の金メダルとスキーフライング世界チャンピオンのタイトルを取った後では、がぜん調子が出てきたようだった。セヴェリン・フロインドはARD(ドイツ公共放送)の取材で、「僕にとっては、もう少しシーズンが長く続いた方がもっとやる気が出て楽だったと思う。とは言え、明日久々にゆっくり朝食がとれるのは楽しみ。まずはそれがご褒美になるかな。オリンピック団体の金とハラコフでのフライング世界チャンピオンのタイトルはもちろん大きいし、一生残るもの。でもW杯総合3位というのも特別すごいことだと思う。僕は、今でもやはりW杯総合優勝というのがスポーツマンとして勝ち取れる最大のものだと思っている」と話した。
ニュー・フェイスも沢山
クリストフ・ビーグン、ヤン・ジョブロ(共にポーランド)、イェルネイ・ダムヤン、ペーター・プレフツ(共にスロベニア)、トーマス・ディートハルト(オーストリア)、アンドレアス・ヴェリンガー(独)、アンシ・コイブランタ(フィンランド)の7人は今シーズン、初めてのW杯優勝を飾った。
41歳の葛西紀明は、バード・ミッテンドルフ大会でW杯最年長優勝の記録を立てた。
一部難しい天候条件だったものの、クーサモ大会の個人戦1試合だけが中止となった。
W杯優勝記録保持者のグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、21試合ずっと個人戦優勝を待ち続けることになった。彼の経歴で、これほど長い間優勝できなかったことは今まで無かった。オーストリアのコーチ、アレクサンダー・ポイントナーは、「またオーストリアが国別総合優勝できたことをみんな喜んでいる。新しい面々もうまく混ざることができた、ということが分かって、とても良かった。最上位には食い込めなかったものの、5人の選手が上位15位までに入った。今季にかなり影響したトーマス・モルゲンシュテルンとアンドレアス・コフラーの転倒もあって、厳しいシーズンだった。最終的に素晴らしいチーム成績を残せて誇りに思ってよいだろう」と、語った。
オーストリアのマルティン・コッホ、ノルウェーのビョルン=アイナー・ルメレン、日本の岡部孝信は現役引退を決断した。