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W杯男子ラハティ大会個人戦、シュトッホが再び1位に返り咲き

作成: 02.03.2014 18:46 / cy

3/2(日)に行われたワールドカップ・ラハティ大会個人戦第2試合で、カミル・シュトッホ(ポーランド)が今季5度目の優勝を決め、W杯総合首位に返り咲いた。「2回目のジャンプの着地後に軽い痛みを感じた。その後少し休んだら、もう大丈夫そうだから良かった。これから続く試合に出るのも問題ないと思う。クオピオとトロンハイムの大会を楽しみにしている。自分の戦略をこのまま保って、自分と自分のジャンプにだけに集中できるようにしたいと思っている」と、シュトッホはインタビューに答えた。

シュトッホは131.0mと134.5mで281ポイントとなり、2位のセヴェリン・フロインド(独)に3.6ポイント差だった。これまで2連勝を果たしたフロインドは、131.5mと129.5mだった。「カミルが2回目ですごいジャンプを見せたから、ギリギリだった。僅差で越えられなかったけれど、自分を責めたくはない。次のクオピオのジャンプ台も、これぞフィンランド!という感じの急な傾斜で、好きな台だから楽しみにしている」と、フロインド。

3位についたのは、126mと130mで270.2ポイントを獲得したグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)で、1月以来の表彰台となった。「ハードルがすごく高くてこれまでの数週間、そしてここ数日は結構キツかった。レベルが半端じゃなく高くて、いつも幸運もある程度必要。昨日の団体戦優勝はすごかった。カミルとセヴェリンにおめでとうと言いたい。二人ともうらやましいぐらい好調。スキーフライング世界選手権では、気持ちよく飛んで満喫したいと思っている。」

 

際立つオーストリア
オーストリア勢は、3位の他に、4位、5位、7位、8位にも入り、抜きん出たチーム成績だった。シュテファン・クラフト(126.0mと129.5m)は、わずか3.7点足らず表彰台を逃した。5位のアンドレアス・コフラーは、128.5mと129.0mで263.3ポイントとなり、今季W杯自己ベスト成績を出し喜んだ。

ペーター・プレフツ(スロベニア)は1回目は126mで10位だったが、ファイナルで130.5m出し261.3ポイントまで追い上げ6位になった。プレフツの後に、オーストリアのミヒャエル・ハイボックとトーマス・ディートハルトが続いた。ハイボックは126.0mと126.5mで259.5ポイント、今季ジャンプ週間の覇者ディートハルト(126.5mと125.5m)はその0.7ポイント差だった。

 

葛西が再び参戦
葛西紀明は、膝の負傷のため2/28(金)の個人戦初戦も3/1(土)の団体戦も欠場したが、今日は128mと125mのジャンプを見せ、257.1ポイントで9位になった。その0.7ポイント差で、フィンランド勢トップだったアンシ・コイブランタ(130mと123m)が10位に入った。
アンダース・バルダル(ノルウェー)は1回目では24位と伸びなかったものの、ファイナルの133.5mの素晴らしいジャンプで追い上げ、スロベニアのネイツ・デツマンと同点で11位となった。マリヌス・クラウス(独)とシモン・アマン(スイス)に続き、チェコ勢トップだったアントニン・ハイエクが15位と健闘した。ラウリ・アシカイネンが16位、ヴィレ・ラリントが28位について、ヤンネ・アホネンがファイナル進出を逃したフィンランド・チームに多少のなぐさめとなった。

 

光と影のドイツ・チーム

ドイツ・チームは再び光と影が混じり合っていた。フロインドとクラウスの他は、ミヒャエル・ノイマイアーが19位、アンドレアス・ヴェリンガーが20位、アンドレアス・ヴァンクが22位と、上位争いには遠く及ばなかった。カール・ガイガーとリヒャルト・フライタークはファイナルを僅差で逃してしまった。

ポーランド勢は、優勝したカミル・シュトッホの他は、26位のダヴィド・クバツキーだけがファイナル進出を果たした。アンダース・スティエルネン(ノルウェー)は30位で、少なくともW杯ポイント1点は持ち帰ることができた。

 

 

W杯総合優勝をめぐる激しい争い

シーズン終幕まで残すところあと5試合となった今、W杯個人総合優勝をめぐる戦いは更に熾烈なものになってきた。カミル・シュトッホが1131ポイントで、ペーター・プレフツ(1076ポイント)から、再びW杯総合首位の黄色いトリコットゼッケンを奪い返した。セヴェリン・フロインドは907ポイントで少なくとも勝算はまだある。葛西紀明(835ポイント)とグレゴア・シュリレンツァウアー(775ポイント)は数字上では可能だが、現実的に優勝まで追い上げるのは難しそうだ。

 


W杯、次の試合は早速3/4(火)16:45(日本時間、翌0:45)からクオピオ(フィンランド)で行われる。3/7(金)にはW杯トロンハイム大会(ノルウェー)が予定されており、その二日後には伝説的なホルメンコーレンジャンプ競技場でのオスロ大会へと続く。

 

W杯ラハティ大会3/2:結果(PDF)

 

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本との時差は-8時間です。

 

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