01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
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ソチ五輪から正式種目となった女子スキージャンプ個人戦で、初の金メダルはカリーナ・フォクト(独)に、そして期待されていた高梨沙羅はメダルを逃すという予想外の結果となった。銀メダルはダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)、銅メダルはコリーヌ・マテル(仏)が獲得した。
驚きの結果となった女子ジャンプ、最初のオリンピック戦を終えて、カリーナ・フォクトはこの幸運が信じられないようだ。「何と言ったら良いのか分からない。私が女子スキージャンプで最初のオリンピック金メダルを取ったなんて信じられない。そんなことが可能だとは3時間前には思ってもみなかった」と、フォクトはインタビューに答えた。
ファーストラウンドで既に首位
ドイツのフォクトは、既にファーストラウンドでこの回最高の103mのジャンプでトップに立っていた。ワールドカップではまだ一度も優勝したことのない22歳のフォクトだが、ファイナルでも95.5mを出し、247.4ポイントで勝利を飾った。
危機一髪のイラシュコ=シュトルツ
イラシュコーシュトルツ(30歳)は、1回目では98.5mと伸びず5位でファイナルに進んだが、その後は賭けに出た。ファイナルでイラシュコは今日の最長飛距離104.5mを出し、何とか転倒せずに着地を決めた。着地で減点されたものの合計246.2ポイントで、コリーヌ・マテルと高梨沙羅の間に食い込んできた。「この銀メダル受賞は私にとって凄く意味深いこと。これまでずっとオリンピックのメダルを夢見てきた。まるで、おとぎ話みたい。1回目で金メダルは逃したことは分かったが、2回目のジャンプで銀を取ることができた。こんなに遠くまで飛んで、自分でもびっくりした程だった」とイラシュコ。
マテルは、これまでのW杯で1度しか表彰台をあげていないが、今日は99.5mと97.5m(245.2ポイント)のジャンプで、オリンピックメダル受賞の夢を現実のものとした。「本当に言葉がみつからない。信じられない!今日はこれまでの人生で最高の日だと思う。家族全員がよくサポートしてくれた。多分みんな今頃、嬉しくて叫んでいると思う。みんなを幸せにできて嬉しい」と語った。
メダルを逃した高梨
何にしても予想外だったのが、高梨沙羅だった。今季W杯で既に10勝を決め、ジュニア世界選手権で優勝もしている。金メダルが当然と思われていた。今日のジャンプでは2回ともテイクオフのタイミングが合わず、ファイナルの着地でメダルに必要なポイントを減点されてしまった。100.0mと98.5mで、最終的に243.0ポイントで、4位という厳しい結果となってしまった。
エヴェリン・インサム(伊)にとっては5位という結果は上々のものだ。98.5mと99.0m(242.2ポイント)で今季の最高順位となった。マヤ・ヴティッチは2回とも100.5mで241.9ポイントを獲得し、接戦の中、6位でスロベニア勢トップの成績だった。そのわずか0.1ポイント差で日本の伊藤有希が7位に入った。マーレン・ルンドビー(235.5ポイント)とリーネ・ヤール(234.6ポイント)が8位と9位に着き、好成績のノルウェー・チームだった。アメリカ勢では、234.1ポイントで10位になったジェシカ・ジェロームがトップだった。リンジー・ヴァンと、特に怪我で長期欠場していたサラ・ヘンドリクソンにとっては15位と21位でも満足のいくところだろう。
上位に食い込めなかったのはカナダのアツコ・タナカとテイラー・ヘンリッチで、12位と13位だった。今回の最年長、30歳のヘレナ・オルソン=スメビー(ノルウェー)は15位に入った。
無念のアワクモワ
イリーナ・アワクモワにとっては残念な結果となった。年始に行われたW杯チャイコフスキー大会で優勝したアワクモワに、開催国ロシアの希望は大きく膨らんだが、結局は16位に終わってしまった。ユリア・キッカネン(フィンランド)も、公式トレーニングで見せた強さを発揮できず17位だった。スイス勢唯一のビグナ・ヴィンドミュラーは18位、その後に二人のフランス選手、ジュリア・クレアとレア・レマーレが続いた。発熱で苦しんだウルリケ・グレッスラーとジャニナ・エルンストは、22位と28位で、実力を完全には発揮できなかった。