01 | Paschke, P. | 317.1 | ||
02 | Tschofenig, D. | 309.2 | ||
03 | Ortner, M. | 307.1 | ||
04 | Kraft, S. | 306.0 | ||
05 | Hoerl, J. | 300.9 | ||
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グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)が新シーズン2回目のW杯個人戦で優勝を勝ち取った。W杯総合優勝タイトル保持者の彼は、このフィンランド戦で伝説的な143.0m、273.2ポイントを出し、ファーストラウンドの128.5m、15位から一気に1位まで昇りつめた。
予想以上の働きで、ファーストラウンドでは1位についていた19歳のマリヌス・クラウス(独)が2位に入った。136.0mと133.0mを出し、最上段には辛くも0.5ポイントの差で届かなかったが、彼にとって初のW杯表彰台となった。
3位は予選トップでシュリレンツァウアーの同胞、オーストリアチームのトーマス・モルゲンシュテルンだ。オリンピックで3回勝っている彼は、今回127.5mと133.5m飛んで272.3ポイント獲得した。
W杯初戦・クリンゲンタル大会での棄権で周囲を騒然とさせたシュリレンツァウアーだが、今日の結果を出して有頂天だ。「信じられない!15位から表彰台まで飛び上がれるなんて!ファーストラウンドではうまくいかなかったけど、ファイナルでは問題無かったし、いい条件に恵まれた。満足しているし嬉しい。1回目で何位になったとしても構わない。とにかく2回目を完璧にこなすこと。2回目がパーフェクトに飛べれば表彰台だって夢じゃない。勝つのは難しいけど、今日は幸運に恵まれた。今回で51回目の優勝で、とても誇りに思っている。」
初めてW杯表彰台に登ったマリヌス・クラウスも満足気に語る。「これが僕の6回目のW杯開幕戦。夏季トレーニングもうまくいったし、調子も良い。上では緊張したし、最終ジャンパーとして飛ぶのは楽じゃなかった。でも、もし良いジャンプが見せられれば、表彰台に上がれると信じていた。クーサモは初めてだけど気に入った。明日も満足いくように飛びたい。」
トーマス・モルゲンシュテルンにもほとんど文句のつけようが無い。「ファーストラウンドではドイツ・チームの方が勝っていた。自分のジャンプに満足しているし、特にトレーニングと予選ではうまくいった。この試合ではあんまりツイてはなかったけど、結果的には満足している。上でジャンプするのを待つのは辛いけど、うちのコーチと審判を信用しなくては。このルカ・ジャンプ台は好きな所だし、次の試合を楽しみにしている。」
凍てつく寒さのクーサモで、ノルウェーのルネ・ヴェルタは4位(269.2ポイント)でスカンジナビア勢のトップとなった。
永遠の若さを思わせる葛西紀明が、0.6点の僅差で5位になり手堅い強さをみせた。
スロベニア・チームは、開幕戦クリンゲンタル大会での好スタートの代償を払わなくてはだった。スキーフライング・世界チャンピョンであるロベルト・クラニエッツ(266.5ポイント)だけが6位に入り、唯一トップ10入りを果たした。
同点6位のセヴェリン・フロインド(独)は、1回目ではまだ2位だった。
8位のディミトリ・ヴァシリエフのおかげで、ロシア・チームは体面を保った。
カミル・ストッホ(ポーランド)はちょっとがっかりの様子だ。ポーランド・チーム最上位で10位。
9位に竹内択、11位に伊東大貴が入り、日本は素晴らしいチーム成績をあげている。
ノルウェーの若手、ロバート・ヨハンセンは140.5m飛んだ。今日の試合で140mラインを越えたのは唯一、シュリレンツァウアーと彼だけだ。しかし、ファイナルでは119.0mと伸びず、最終的に13位となった。
クーサモでも、クリンゲンタル大会と同じ様な並びの結果を出したのは、アンドレアス・ヴェリンガー(独)、クリストフ・ビーグン(ポーランド)、ユーリ・テペシュ(スロベニア)だ。しかし今回は15、17、18位と表彰台には及ばなかった。
その間の16位にシモン・アマンが入り、グレゴア・デシュヴァンデンがファイナル進出を逃した後のスイスは体面を失わずにすんだ。
開催国フィンランドは随分離されてしまった。ヤンネ・アホネンの早々の敗退で、オッリ・ムオトカとヤルコ・マエアエッタエだけでファイナルに臨み、20位と26位となった。
明日土曜のW杯クーサモ大会個人戦は、17:00(中央ヨーロッパ時間)よりスタート。