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W杯開幕戦 スロベニアが団体戦優勝

作成: 23.11.2013 22:35 / cy

ドイツのクリンゲンタルで開催中のスキージャンプ・ワールドカップ開幕戦でスロベニア・チームが団体優勝した。スロベニアのユーリ・テペス、ロベルト・クラニエッツ、ヤカ・フヴァラ、ペーター・プレフツが540.6ポイントを獲得して、2位のドイツ(528.3ポイント)、3位の日本(523.6ポイント)に差を付けた。

今日のフォクトランド・アリーナでの試合は、ファイナルラウンドが始まって間もなく強風のためやむなく中止された。

 おしくも表彰台に届かなかったのは521.1ポイントのポーランド。優勝候補の呼び声が高かったオーストリアは5位(499.8ポイント)、ノルウェーは6位(461.6ポイント)で予想外の結果に終わった。

前シーズン、プラニッツァ(スロベニア)での団体戦で最後にメンバーと一緒に優勝を果たしていたユーリ・テペシュにとって、今日は最高の一日となった。「どんな風が来るか予測できなくて難しかった。でもチーム一丸となって、うまく飛んだ。」と語った。

ドイツ・チーム初参加のカール・ガイガーも満足げに、「チームに参加できて、もちろん特別な気分さ。自分のやるべきことは良くこなせたと思う。これからも成績を安定させて、いつもトップ15の中で飛べるように努力していきたい。」と語る。
 
竹内択も日本チームが表彰台に立てたことを喜び、「とっても満足しています。私たちは常に遠くに着地しようと思っていますが、簡単じゃないです」と語った。

当初クリンゲンタル戦では、優勝を狙ったドイツ対ポーランドの一騎打ちになると思われていた。ポーランドのジッラが133.5mの記録を出した後、アンドレアス・ヴァンク(ドイツ・オーバーホフ)が138.5mもの飛距離を出した。クリストフ・ビーグンが141.1mの記録を出して、ポーランド勢の期待も高まったが、若手カール・ガイガー(独・135.5m)とロベルト・クラニエッツ(スロベニア)によって逆襲を受けた。スロベニアは141.5mの飛距離で本日の最高記録を達成した。

準決勝は3組目で決まった。ダヴィエ・クバツキの123.0mでポーランドは4位に下がった。アンドレアス・ヴェリンガー(独)の133.5mに対し、ヤカ・フヴァラが134.5m飛んでスロベニアが初めて優位に立った。最後のジャンプで、セヴェリン・フロインド(独)が123.0mで逆転できず、ペーター・プレフツの124.5mでスロベニアの勝利が決定した。竹内択が133.5mを出して、伊東大貴、清水礼留飛、葛西紀明と団結して日本に銅賞をもたらした。ポーランドのカミル・ストッフは132.5mを記録したが、表彰台には届かなかった。

オーストリア勢も実力が出せなかった。唯一トーマス・モルゲンシュテルンが134.5m飛んで期待に応えた。ヴォルフガング・ロイツルが125.5m、アンドレアス・コフラーが129.5mと振るわなかった。W杯優勝記録保持者のグレゴア・シュリレンツァウアーも127.5mで飛距離を伸ばせなかった。

ノルウェー・チームは、オレマリウス・イングバルドセンが113.0mしか伸ばせず出ばなをくじいた。トム・ヒルデが128.0m、アンダース・ファンネメが124.5m、アンダース・バルダルが123mで、いずれも130mラインを越えなかった。

元勝者ヤコブ・ヤンダをはじめとするチェコ勢は最初から決勝通過できるか戦々恐々だった。ルーカス・フラバ、ヤン・マトゥラ、チェストミール・コジセクは最終的に453.3ポイントで僅差でフィンランド(452.0ポイント)、スイス(451.6ポイント)をしのいだ。

ほとんど勝ち目が無かったのは、ロシア(440.0ポイント)、フランス(425.4)、イタリア(416.4)、韓国(408.3)、カザフスタン(324.5)だった。特に今季オリンピック開催国のロシアとしては、ソチで競争力のあるチームとして位置づけられるよう努力が必要だろう。

ワールドカップ・オープニングの個人戦は、フォクトランド・アリーナ(独・クリンゲンタル)で日曜12:30より行われる。
フォクトランド・アリーナの当日入場券売り場は9時に開店する。

Daiki Ito, Reruhi Shimizu, Noriaki Kasai, Taku Takeuchi

 

W杯クリンゲンタル団体戦・試合結果(PDF)

Jurij Tepes, Robert Kranjec, Peter Prevc, Jaka Hvala

 

 

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