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第73回ジャンプ週間 チョフェーニックが総合優勝

作成: 06.01.2025 19:28 / hn

第73回となる今シーズンのスキージャンプ週間は、オーストリアのダニエル・チョフェーニックが制した。

1月6日(月)、ドラマチックな展開となった最終戦がビショフスホーフェン(オーストリア)で開催され、22歳のチョフェーニックが勝利し、ジャンプ週間総合優勝者に贈られる金色のワシのトロフィーを手にした。
今季のジャンプ週間では、これまでの3試合でもオーストリア人選手が圧倒的な強さを見せていたが、今日の最終戦でも表彰台を独占し、オーストリアチームの圧勝となった。

ビショフスホーフェンで行われた第73回ジャンプ週間の最終戦は、とにかく劇的だった。

全4試合中の3試合を終えた時点で首位につけていたシュテファン・クラフトは、風が変わったため最後のジャンプを飛ぶ前に、かなりの時間待たされた。
最終的にクラフトは今日のビショフスホーフェン戦で、チョフェーニックとヤン・ホアル(共にオーストリア)に続く3位に終わった。

最終戦が始まる前の時点で3人の差が極めて僅差だったため、クラフトはジャンプ週間総合で3位まで順位を落とした。



第73回ジャンプ週間 総合ランキング トップテン

順位 名前 合計  
01 Tschofenig, Daniel 1194.4  2
02 Hoerl, Jan 1193.0  0
03 Kraft, Stefan 1190.3  2
04 Forfang, Johann Andre 1154.2  1
05 Deschwanden, Gregor 1151.9  1
06 Paschke, Pius 1134.0  0
07 Hayboeck, Michael 1128.6  0
08 Wasek, Pawel 1109.3  1
09 Ortner, Maximilian 1107.3  2
10 Lanisek, Anze 1099.0  2

アンドレアス・ヴィドホルツル率いるオーストリアチームが残酷なまでの圧倒的強さだったため、それ以外の結果が些末なことのようだ。

 

◇最終戦後のインタビュー

ヤン・ホアル(オーストリア、ジャンプ週間総合2位)
「今回のジャンプ週間のことを今すぐに消化することはできない。つらいけど仕方がない。チョーフィ(チョフェーニック)の方がとにかく良い着地を決められた。もし僕の着地がもうちょっとうまくできていたら、もしかしたらあと2〜3点とれていたかもしれない。厳しいけど、僕らチームとしては勝ったから、良いことだと思う。シュテファン(クラフト)だってそんなにハッピーではないとは思うけど、僕らは素晴らしいジャンプ週間を過ごせたと思う。
みんながスゴく良いジャンプを飛んでいたし、一人も大きなミスをしなかった。とにかく、より上手い選手が勝ったということ。現時点ではとにかくつらいけど、仕方がない。僕らは今、チョフィーの勝利を一緒に喜んでいる。痛みもあるけど、ホームの試合で2位になれたのは素晴らしいことだと思う。今はちょっと落ち着けるように努力している。この盛り上がりに浸って、満喫して、チャンスはまだあるだろうから今度はそれをもっとうまく活かせるようにしたい。」

 

ダニエル・チョフェーニック(オーストリア、2025年ジャンプ週間覇者)
「なんと表現したら良いのか。今はまだなんと言ったらよいの本当に分からない。色んなことが起きたから、現実のこととは思えない。でもとにかく素晴らしいこと。本当に正直なところ、僕にチャンスは無いと思っていたから、こんな風になるとは思っていなかった。クラフィ(クラフト)が上で待たされていたのは彼にとって良い状況だったはずがない。想像する限り、ものすごく難しかったはず。スタートバーに座っている時、これで勝負だと思ったけど、彼が着地した時に、勝利に手が届いたかもと思った。それでも(首位成績を示す)緑のラインが本当にあっているかどうか定かではなかった。その後に彼が戻ってきた時、全て叶ったと思った。僕がどうにか手に入れたかったものの全てが叶った。とにかく手放しに嬉しい。
内心ではジャンプ週間制覇のチャンスが自分にもあるかもしれない、とエンゲルベルク戦の時に思ってはいたけど、それを本当には意識したくなかった。分かっていたのは上手く飛ばなくてはいけないこと。それ以外どうにもならないということ。そしてオーバーストドルフでの開幕戦であんなだったから、もう終わったと思った。ガルミッシュでは(優勝して)もちろんスゴく良かった。その後のインスブルック戦ではあのジャンプ台に苦戦したけど、3位でなんとかなった。その後ここに来て、また最初から始めなくてはで、さらに難しかった。昨日はジャンプがとにかくうまくいかなくて、今日の試技では上手くいったように見えたけど、本当に順調にいったとは言えなかった。その後、試合になって急に自分が何をすれば良いのか、どうしたら良いのかはっきりした。
僕は前に出て、ヤンのことわざを少し取り入れて、今が全てだ、と自分に言い聞かせたら、うまくいった。」



カール・ガイガー(ドイツ、今日の23位、ジャンプ週間総合17位)

「オーバーストドルフとガルミッシュ=パルテンキルヒェンでは本当に順調にスタートできて嬉しかったし、満喫した。
最後は残念ながらあまりうまくいかなかった。最後のジャンプはちょっと良くなったけど、正直なところ満足できるものだったとは言えない。期待していたものとは違った。仕方がない。2試合は上手くいったし、2試合はまあまあだった。これで帰路につく。
今は家に帰って少し落ち着いて、そしてまたトレーニングを始める。今週末は休み。こんなの何年もなかったことだけど、この機をうまくトレーニングに活かす。そしてその後はザコパネ戦に臨む。」

 

シュテファン・クラフト(オーストリア、今日の3位、ジャンプ週間総合3位)
「本当に痛恨の極み。勝利が僕に振り向いてくれなかったということ。僕は頑張って2本の安定したジャンプを収めたけど、ワシのトロフィーは僕のところには来たくなかったということだと思う。あんなに長くスタート地点で待たされるのは厳しいことだというのは、はっきり言って良いと思うし、みんなが見て分かってくれたと思う。待っている間、コンディションが完璧になるまで待っていると信じているけど、僕にとってはそれが良いのか悪いのか分からないからね。だから、この結果はスゴくスゴくつらい。とにかく今日は見放されてしまった。
待ってコンデションさえ合えば、他の全ての選手と同じようなチャンスが僕にも与えられる、と思われるかもしれないけど、あれだけ長く待たされるのは当然厳しい。もう靴も結ばれているし、固定もされていて、何も触っちゃいけない。もう少しフェアな対応をしてくれて、ゲートを上げてくれるんだったら納得もいくけど、今日は本当に長く待たされた。僕にとってはフェアじゃないと受け取れた。
野外スポーツだから、それもつきもの。全てが上手くいくためには、そしてジャンプ週間で勝ちたいなら、とにかく運も少し必要だということ。1本目でも僕のウィンドファクターは+18点だった。他の選手とは違う試合をしていたように思う。だからとにかく苦い思い。
今は喜びの感情を少しでも持つのは難しい。今日は僕にとっては痛恨の極みだった。でもオーストリアチームとしては、もちろんこんな良い結果はない。今日もうちょっとしたら僕もお祝い気分になれると思う。」

 

ギャラリー

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07.01.2025 04:12

統計

最長不倒
143.0m
Hoerl, Jan (AUT)
最短ジャンプ
101.5m
Kytosaho, Niko (FIN)
平均飛距離
128.7m
K点越えジャンプ
83.8%
ネーション数
15
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
8
Österreich
Tschofenig, Daniel
01.01.25
Garmisch-Partenkirchen
Österreich
04.01.25
Kraft, Stefan (AUT) Innsbruck