01 | Paschke, P. | 290.4 | ||
02 | Hayboeck, M. | 290.0 | ||
03 | Sundal, K. | 284.7 | ||
04 | Lanisek, A. | 284.3 | ||
05 | Hoerl, J. | 277.9 | ||
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12月15日(日)、ワールドカップ男子ティティゼー=ノイシュタット大会(ドイツ)で個人第2戦が開催された。ヒルサイズ142mのホーホフィルストジャンプ台を舞台にした今日の試合は白熱し、最終的にピウス・パシュケ(ドイツ)が、オーストリアのミヒャエル・ハイボックにわずか0.4点差、ノルウェーのクリストファー=エリクセン・スンダルに5.7点差という僅差で優勝した。
パシュケは48時間以内にワールドカップ3勝(13日にアンドレアス・ヴェリンガーと共にスーパーチーム戦で優勝、14・15日にティティゼー個人戦で2連勝)を挙げたことになる。
ティティゼー=ノイシュタットのジャンプ会場では思い出深い一日が刻まれた。
ピウス・パシュケは24時間以内にワールドカップ(W杯)個人戦2連勝を飾り、今季通算5勝となった。
バイエルン州出身のパシュケは試合後に、普段だったらサッカーの試合でしか見られないような歓声やファンソングを浴びて祝福された。
スヴェン・ハンナヴァルトのグランドスラム成功から20年以上が経ち、ドイツは再びスキージャンプ熱に包まれている。
パシュケは、「ファンの歌声は本当にスゴくて、鳥肌が立つような瞬間だった。ここティティゼー・ノイシュタットでの週末は本当に素晴らしかった。ジャンプ会場の盛り上がりも凄かったし、3度も表彰台の一番上に立てたなんて、とにかく信じられない。今の僕の成功は、これまで一貫して尽力してきたことの成果と言って良いと思う。ここ数年は中くらいのところまでしか結果として出せていなかったのが、とにかく今はもう少し上の結果が出せるようになっただけ」と、笑顔で現在の好調子の説明を試みていた。
34歳のパシュケはこの10年来ワールドカップに参戦しており、これまでの自己最高の冬シーズンはスイス、エンゲルベルク大会でW杯初優勝を飾った昨季、2023/2024シーズンで、W杯総合10位だった。新シーズンに入ってからパシュケは早くもW杯個人戦で5勝を挙げている。
W杯総合得点でもパシュケは、2位のダニエル・チョフェーニックに堂々の差をつけて首位となっている。
これでパシュケは、12月29日にオーバーストドルフ(ドイツ)で開幕となる今季のジャンプ週間へW杯リーダーとして参戦することになる。
好パフォーマンスを見せたハイボック
オーストリアのミヒャエル・ハイボックはわずか0.4点の差で8年ぶりのW杯優勝を惜しくも逃した。
33歳のハイボックは、2016年12月のエンゲルベルク戦でW杯通算5勝目を挙げて以来、勝っていない。
今日は本当に肉薄したものの勝利を掴めなかったハイボックは、「0.4点差だけで負けたのは一瞬痛みをともなうものだったけど、今大会がうまくいってものすごく嬉しい。最近と比べたら今週末はずっとうまくいっていた。マテリアルを新しくしたら、あっという間にジャンプが良くなったし、結果として出ている」と喜びを伝えた。
ハイボックも調子を取り戻した今、W杯総合2〜4位に並ぶダニエル・チョフェーニック、ヤン・ホアル、シュテファン・クラフトを擁するオーストリアチームには更にもう一人トップ選手が加わったことになる。
ノルウェー勢 今季初の表彰台入り
クリストファー=エリクセン・スンダルが3位となり、ノルウェーにとってはこの冬初めての表彰台となった。
スンダルは、「今日は本当に楽しかった。ジャンプ台で過ごした日々の中で最高の一日に数えられると思う。シーズンが始まった当初から表彰台入りを目指してきて、今日やっとそれが叶った。この結果はこれからの試合に向けてものすごく大きな励みになる」と話した。
同じく0.4点の僅差でスンダルに続く4位となったのはスロベニアのアンツェ・ラニシェクだった。
今日の5位はヤン・ホアル、6位はマヌエル・フェットナー(共にオーストリア)、7位はマリウス・リンヴィク(ノルウェー)、ポーランドのヤクブ・ヴォルニーが8位、オーストリアのシュテファン・クラフト(オーストリア)が9位、そしてグレゴア・デシュヴァンデン(スイス)が ティティゼー=ノイシュタット個人第2戦のトップテンを締めくくった。
健闘のウクライナ マルシアク
ウクライナのイェウフェン・マルシアクは強い2本のジャンプを揃えて、ダントツのラージヒル戦自己最高となる12位という好成績を収めた。24歳のマルシアクは2024年3月のヴィケルスン・スキーフライング戦(ノルウェー)では11位になっていた。
日本チームからは、小林陵侑が16位、二階堂蓮が18位に入った。中村直幹は35位、佐藤慧一は40位、小林潤志郎は44位だった。
全リザルト
スキージャンプW杯は、来週末のエンゲルベルク大会(スイス)へと続く。
男女共同開催となるエンゲルベルク大会では、男子・女子それぞれ2試合、計4試合が予定されている。
スキージャンプW杯男子総合 トップ10(2024年12月15日現在)
順位 | 名前 | 国 | 合計 | |
01 | Paschke, Pius | 676 | 0 | |
02 | Tschofenig, Daniel | 456 | 0 | |
03 | Hoerl, Jan | 451 | 0 | |
04 | Kraft, Stefan | 389 | 0 | |
05 | Deschwanden, Gregor | 359 | 0 | |
06 | Wellinger, Andreas | 316 | 0 | |
07 | Sundal, Kristoffer Eriksen | 303 | 0 | |
08 | Ortner, Maximilian | 217 | 0 | |
09 | Lindvik, Marius | 188 | 1 | |
10 | Hayboeck, Michael | 186 | 5 |
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。