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W杯男子エンゲルベルク第1戦 パシュケが驚きの勝利

作成: 16.12.2023 20:21 / hn

12月16日(土)、ワールドカップ・エンゲルベルク大会(スイス)で男子第1戦が開催され、ドイツのピウス・パシュケが驚きの勝利を挙げて会場を沸かせた。パシュケは1本目ではまだ6位につけていたが、2本目で素晴らしい追い上げを見せた。2位はノルウェーのマリウス・リンヴィク、3位はオーストリアのシュテファン・クラフトだった。日本の小林陵侑は、ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーと同点で12位だった。

10年以上ワールドカップ(W杯)に参戦しているピウス・パシュケだが、世界のトップレベルに上がってきたのは今季に入ってからだ。
フィンランド、ルカでの今シーズン開幕戦で2位となり、その後今季の全試合でトップテン入りを果たしている。W杯総合成績では3位につけていて、そして今日33歳のパシュケにとっての初優勝となった。


パシュケは、「今日優勝することができて本当に素晴らしい。今シーズンは最初からうまくいっているし、ここのジャンプ台がとても好き。今週末のこの大会で何かしら果たせるかも、とは思ったけど、優勝できるとは!」と、圧倒された様子でインタビューに答え、「これから夕飯になるから、チームのみんなとビールでお祝いだ」と、喜んだ。


ドイツのヘッドコーチ、ホルンガッハーは、「今日はスリリングで波乱に満ちた試合だった。ピウスは今日のベストジャンパーだったし、勝つべくして勝った。ピウスの2本目は想像を超える素晴らしさだった」と、語った。

Pius Paschke

 

ノルウェーチームからは、オリンピックメダリストマリウス・リンヴィクの2位を筆頭に、ハウヴォル=エグナー・グラネルードが4位、

ヨハン=アンドレ・フォアファングが6位、クリストファー=エリクセン・スンダルも7位に入り、開幕当初の不振を一掃する目覚ましい強さを見せた。


スロベニアのアンツェ・ラニセクが5位、ティミ・ザイツも9位で納得の結果を収めた。

開催国スイスのグレゴア・デシュヴァンデンは8位で好成績となった。

ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーは1本目が終わった時点では首位につけていたものの、2本目が上手くいかず12位に終わった。

 

日本チームからは、小林陵侑がヴェリンガーと同点で12位、二階堂蓮が17位、小林潤志郎が25位、竹内択は30位に入った。

Gregor Deschwanden

 

ドイツのカール・ガイガーは、先週末のクリンゲンタール大会で2連勝を飾ったが、今日は20位だった。フィリップ・ライムンドの1本目は強いジャンプだったが、スーツが規定外とされて失格となった。

ポーランドチームは引き続き不調で、一番良いカミル・ストッフでも21位、ピオトル・ジワは22位だった。

 

全リザルト


W杯総合成績では、引き続きオーストリアのシュテファン・クラフトが計569ポイントで首位、2位にはアンドレアス・ヴェリンガーが402ポイントで続いている。


エンゲルベルク大会の男子第2戦は、12月17日(日)16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定となっている。

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差は−8時間です。

 

ギャラリー

Engelberg Friday Men
15.12.2023 23:56
Engelberg Saturday men
17.12.2023 03:17
Engelberg Sunday men
18.12.2023 09:28

統計

最長不倒
143.5m
Forfang, Johann Andre (NOR)
最短ジャンプ
110.5m
Takeuchi, Taku (JPN)
平均飛距離
127.0m
K点越えジャンプ
71.1%
ネーション数
16
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Deutschland
Norwegen
Paschke, Pius
-
Deutschland
10.12.23
Geiger, Karl (GER) Klingenthal