01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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3月4日(土)、ノルディックスキー世界選手権プラニツァ大会(スロベニア)で男子ラージヒル団体戦が開催され、応援に集まった一万人以上のファンがスロベニア・ジャンプ史上初の団体戦金メダルを祝った。手に汗握る試合で、ノルウェーチームが銀メダル、オーストリアが銅をつかんだ。
開催国スロベニアにとっては夢のような晩となった。前日(3月3日、金)のラージヒル個人戦でティミ・ザイツが金メダルに輝いた後、数千人のファンがプラニツァに集まった。忘れられない試合をもう一度体験させて欲しい、というのが集まった全員の願いだった。
そして実際にスロベニアチームは二日間でニ度目の勝利を達成した。
ロヴロ・コス、ジガ・イェラー、ティミ・ザイツそしてアンツェ・ラニセクの4人は素晴らしいパフォーマンスを見せて、スロベニアに歴史的金メダルをもたらした。
スロベニアは4人とも最高レベルのジャンプを収め、ジャンプごとにお互いを鼓舞しているように見えた。
まずコスが135mの快ジャンプでスタートさせ、イェラーとザイツがそれに続き、ラニセクの1本目は135.5mまで伸びて、スロベニアが首位で折り返した。
スロベニアの全4人が130m以上のジャンプを揃えた。時として、他のチームがトップに浮上することもあったが、その後にまたスロベニアが首位に戻った。
最終的にスロベニアチームは、2位のノルウェーに約13点差で金メダルに輝いた。
スロベニアにとっては初の団体戦金メダルとなり、しかも数千人の自国のファンの目前で達成された快挙で、土曜の夜は当地のお祭りムードが収まりそうにない。
開催国としてはなんとも魅力的な瞬間となった。出だしが良くなかった自国開催の世界選手権だったが、この二日でニ個目の金メダル獲得となった。
ノルウェーは前半の2位を最後まで守った。ワールドカップ総合首位のハウヴォル=エグナー・グランルードは個人戦ではメダルに届かなかったものの、混合団体戦と今日の男子団体戦で2個メダルを手にした。ヨハン=アンドレ・フォアファングとクリストファー=エリクセン・スンダルは好調で、マリウス・リンヴィクも堂々のジャンプを揃えた。
オーストリアチームは、ダニエル・チョフェーニック、ミヒャエル・ハイボック、ヤン・ホアル、シュテファン・クラフトの4人で銅メダルを獲得した。
クラフトの2本目が127mと伸び切らず、メダル争いはいよいよ激しくなりそうだった。ドイツとポーランドのヘッドコーチは、あえてリスクをとり、マリウス・リンヴィクとダヴィド・クバツキのスタートバーをそれぞれ2つ下げる作戦に出た。しかし二人とも思ったようには飛距離が出ず、それほどの脅威にはならなかった。もし二人がもう少し伸ばしていたら、ポーランドとドイツの闘いは最後のジャンプまで熾烈なものになっていたはずだ。
スイスチームは、個人戦で銀メダルをとった小林陵侑が率いる日本チームを抑え、予想以上の健闘で6位につけた。
日本チームは中村直幹、小林潤志郎、二階堂蓮、小林陵侑の順で飛び7位となった。
アメリカチームも大健闘で8位につけた。
フィンランド、ルーマニア、カザフスタンは、上位8チームによるファイナルラウンドへの進出を果たせなかった。
- スロベニア史上初のジャンプ団体戦金メダルだった。
- 自国の観客を前にスロベニアは初の団体戦金を果たした。
- スロベニアチームの全4選手が今回の団体戦で130m以上のジャンプを揃えた。
- ティミ・ザイツは金メダル2冠となり、今回の世界選手権で一番活躍した男性選手となった。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。