01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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11月26日(土)、ワールドカップ男子ルカ大会(フィンランド)で第1戦が行われた。極寒の中、完璧に整備されたジャンプ台で世界トップクラスの選手が揃い、レベルの高い試合になった。最終的にはスロベニアのアンツェ・ラニセクが新ヒルレコード(149m/1回目)を立てて優勝し、僅差でオーストリアのシュテファン・クラフトが2位に続き、3位はポーランドのピオトル・ジワだった。
アンツェ・ラニセクは、昨年のルカ大会でも優勝しており(当時の勝利がワールドカップ初優勝)、今はとにかく好調子をみせている。
ラニセクは金曜の公式トレーニングでも圧倒的強さで、今朝の予選でも1位につけた。「このルカのジャンプ台が大好き。今日の一本目は本当にうまく決まった」 と、勝利後のインタビューに答えた。更に149mという素晴らしい新記録を樹立した。26歳のラニセクは、27日(日)のルカ第2戦(競技開始9:00、日本時間17:00)でも活躍が期待される。
シュテファン・クラフトは、ルカ戦で自己2度目の表彰台入りを果たし、「今日の試合は、これまでで最高の試合の一つに数えられるものになった。 (K点が)120mのジャンプ台で130mのジャンプを出してもファイナルに進めないっていう状況が全てを表していると思う。僕は140m超えのジャンプを3回出すことができて、ものすごく嬉しい。僕たちスキージャンパーにとって、最高の試合だった。天候条件も完璧だったし、今日は僕にとって完璧な2位入賞だった。今日のアンツェ(ラニセク)はとにかく強かった。自信はついたけど、それが明日の試合の保証にはならないし、ちょっとしたミスだけで15位になったり、ましてや2回目に進めない、なんてこともあるからね」と、話した。
オーストリアのヘッドコーチ アンドレアス・ヴィドホルツルは、「今日は本当に素晴らしい試合だった。かなりの接戦で、ちょっとしたことで10位やそこらの差が出てしまう、とてもレベルの高い試合だった」と説明した。
ピオトル・ジワは、「今日は自分の出せるもの全てを出した。昨日のトレーニングの時点ではモチベーションが少し足りなかったけど、今日は本当に待ちきれなくて5時に起きちゃったよ」と、3位入賞に感激した様子で喜びを伝えた。
ドイツチームのトップはカール・ガイガーで6位だった。
イタリアのジョヴァンニ・ブレサドラは11位で納得の成績を収めた。ブルガリアのヴラディミール・ゾグラフスキは26位で、トルコのファティ=アルダ・イプシオグルは29位で貴重なワールドカップ(W杯)ポイントを加算することができた。しかも、トップ選手でさえファイナルに進めないような最高レベルの試合でそれを果たしたのは注目に値する。
日本チームは、中村直幹が34位、39〜42位に小林潤志郎、佐藤幸椰、小林陵侑、二階堂蓮が並び、上位30人が出られるファイナルには誰も進めなかった。
本来の予定では予選は金曜に行われるはずだったが、ドイツチームのスキー板が空港で足止めされたために間に合わず、土曜の朝に予選が延期され、そのおかげでドイツチームも参戦することができた。カール・ガイガー、アンドレアス・ヴェリンガー、マルクス・アイゼンビッヒラー、ピウス・パシュケ、シュテファン・ライエ、コンスタンティン・シュミットの6人全員がファイナル進出を果たした。
W杯総合成績では、ポーランドのダヴィド・クバツキが250ポイントで引き続き首位につけている(今日は4位)。2位はアンツェ・ラニセク(186ポイント)、3位にはシュテファン・クラフト(185ポイント)が続いている。
W杯ルカ第1戦 2022年11月26日:全リザルト
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。