01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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スキーフライングワールドカップ・オーバーストドルフ大会(ドイツ)で3月20日(日)に第2戦が行われ、スロベニアのティミ・ザイツが優勝した。白熱のファイナルでザイツは、ポーランドのピオトル・ジーワを2位に、前日の勝者シュテファン・クラフト(オーストリア)を3位に抑えた。
ザイツにとって今日のオーバストドルフでの勝利は、ワールドカップ(W杯)通算2勝目だった。3年前にザイツが初優勝を果たしたのも、今日と同じオーバーストドルフのスキーフライング戦だった。
「この勝利を本当に長いこと待ちわびていた。今日は厳しい闘いだった。今は、来週末に開催されるプラニツァ(スロベニア)でのシーズンファイナル大会をものすごく楽しみにしている」と、ザイツは話した。
先週末のスキーフライング世界選手権の団体戦でも、ザイツはスロベニアチームの一員として金メダルを獲得した。
ピオトル・ジーワは2位入賞を果たして、ポーランドチームを沸かせた。ポーランドチームの今季これまでのW杯最高成績は3位(クリンゲンタール戦:カミル・ストッフ、ラハティ戦:ピオトル・ジーワ)だった。今日はダヴィド・クバツキーも7位に入り、上々のチーム成績となった。
前日の第1戦で優勝したオーストリアのシュテファン・クラフトは、今日は3位となった。スロベニアのジガ・イェラーは前日の2位に続き、今日も4位に入って好調だった。
ノルウェー勢のトップはヨハン=アンドレ・フォアファングで5位だった。
W杯個人総合首位を巡る闘いでは、小林陵侑が今日は6位となり、ドイツのカール・ガイガー(9位)との差を少し広げることができた。今シーズンの個人戦はあと2試合を残すばかりだが、小林とガイガーの差は66点となっている。今日試合の前に行われた予選では、ガイガーは37位となり、ギリギリで本戦進出を果たしていた。
ガイガーは、「今日は大変な一日だった。予選ではどうなることかと、かなり冷や汗をかいた。もっと上に入れることを期待していたけど、今日はとにかく上手くいかなかった」と、ガイガーは説明した。
ドイツからは他にも、マルクス・アイゼンビッヒラーがカール・ガイガーと同点で9位、セヴェリン・フロインドが11位に入った。
フィンランドのエートゥ・ノウシアイネンは、昨日に引き続き好パフォーマンスを見せた。19日(土)の第1戦で15位だったノウシアイネン(24歳)は、今日は1本目で2位につけていたが最終的には7位となり、それでも自己最高成績を達成した。
前日の試合で転倒したダニエル・フーバー(オーストリア)だったが、今日は再び元気な姿を見せて14位に入った。
日本チームからは6位の小林陵侑以外にも、佐藤幸椰が11位、佐藤慧一が30位に入った。小林潤志郎は34位だった。
今日は、早くも予選の時点でスロベニアのドーメン・プレウツが新ヒルレコード樹立を達成した。プレウツ三兄弟の末弟ドーメンは、予選で242.5mの大飛翔を決めて、これまでのヒルレコード238.5m(ダニエル=アンドレ・タンデ、ノルウェー)を更新した。ドーメンは特別低い飛行曲線を描き、軽い追い風も手伝って、もっと伸ばせたかも知れないゆとりを見せつつ、着地も問題無く決めた。
記録更新ジャンプを決めた後でドーメンは、「もっと伸ばせそう」と、余裕の笑みを浮かべてインタビューに答えた。
来週末にはスロベニアのプラニツァにて、2021/22シーズン最後となるW杯大会が開催される。プラニツァのレタウニツァ・フライングヒル(ヒルサイズ240m)を舞台に、合計3試合(金・日曜に個人戦、土曜に団体戦)が予定されている。
そしてプラニツァでは、誰がW杯総合優勝のトローフィーを手にするのかが決まることになる。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。