01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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2試合が予定されているスキーフライングワールドカップ・オーバーストドルフ大会(ドイツ)で3月19日(土)に第1戦が行われ、オーストリアのシュテファン・クラフトが優勝した。オーバーストドルフのハイニ・クロップファー・フライングヒルにて28歳のクラフトが232mと207mの飛翔を決めて、スロベニアのジガ・イェラーとティミ・ザイツを抑えた。
クラフトにとってはワールドカップ(W杯)通算25勝目となる勝利で、歴代勝数ランキングでアンドレアス・フェルダー(オーストリア)に並ぶ9位となった。オーバーストドルフのフライングヒルでは通算3勝目だった。
「今日の1本目はものすごく上手くいった。2本目の後はかなりの僅差だったけど、オーバーストドルフは僕にとって魔力がある場所。いつもここに来るのが本当に楽しみだし、ここのフライングヒルもすごく好き」と、クラフトは試合後のインタビューで喜びを伝えた。
スロベニアのジガ・イェラーにとっては通算2度目となる表彰台入りだった。 2020年3月のリレハンメル戦で2位になって以来の快挙で、今日は勝者クラフトとの差はわずか1.7点しかなかった。
自国ではトップ・スキージャンパーとしてだけでなくミュージシャンとしても有名なジガ・イェラーは、「今日は難しいコンディションだったけど、上位につけた選手はトレーニングの時点でも好調な選手だった。今日は良いコンディションに当たる運も必要だったし、上に残るには2本とも良いジャンプを揃える必要があった。明日の試合への特別な目標はないけど、とにかくもう一度スキーフライングを満喫したい」と、話した。
同じくスロベニアのアンツェ・ラニセクが3位、ポーランドのピオトル・ジーワが4位に続いた。
ノルウェーからはスキーフライング世界選手権で金メダルをとったばかりのマリウス・リンドヴィクが6位、ベンディク=ヤコブセン・ヘッグリが7位に並んだ。21歳のヘッグリは今大会で一番驚きの活躍を見せている。3回目のW杯参戦にして7位入賞を果たし、早くも世界の上位に踊り出た。
総合首位をめぐる熾烈な闘い
今シーズン閉幕まで個人戦はあと3試合を残すばかりとなったが、W杯個人総合優勝をめぐる闘いはますます面白くなってきた。
今日の試合では、カール・ガイガー(ドイツ)が9位、現在W杯総合首位の小林陵侑が10位に入った。
これでガイガーは小林との差を3点縮め、55点差で総合2位となっている。 W杯男子:個人総合得点
カール・ガイガーは、「オーバーストドルフでは観客の前で飛ぶことができて、ものすごく楽しかった。もうちょっと上を狙っていたから、今日の試合展開にはあんまり満足していない。この接戦の中、上位につけるには、とにかく相当良いジャンプを揃える必要がある。明日は今日よりもっとうまくできるように頑張りたい」と語った。
日本チームからは10位の小林陵侑以外に、佐藤幸椰が16位、中村直幹が21位に入った。佐藤慧一は40位だった。
オーストリアのダニエル・フーバーが着地後に転倒して、一瞬その場が凍りついた。転倒後フーバーはショックを受けている様子だったが、鼻血が出た以外の怪我はなかったようだ。
オーストリアのヘッドコーチ、アンドレアス・ヴィドホルツルは、「顔と腕の擦り傷以外、大きな怪我はない様子なので安心して良いと思う。今晩は経過を観察して、明日にまた体調をみて決めたい。ダニエル(フーバー)は明日の試合に参戦したいと言っている」と、説明した。オーストリアチームは、明朝までにフーバーが第2戦に参戦できるかを決定するつもりだ。
ネーションズカップ(国別得点)では、オーストリアが5,154ポイントで首位、ドイツが5,015ポイントで2位に続いている。 ネーションズカップ:順位
オーバーストドルフ第2戦は、20日(日)16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。