01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2022年RAW AIRノルウェーツアーの最後を飾るオスロ大会男子個人第2戦は素晴らしい試合となった。昨季プラニツァでのシーズンファイナルで大転倒して大怪我を負ったダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)が、それから約1年後の3月6日(日)、オスロのホルメンコーレン・ジャンプ台にて勝利を挙げて印象的な復帰を祝った。2位はスロベニアのアンツェ・ラニセク、3位はオーストリアのシュテファン・クラフトだった。小林陵侑は7位に終わった。
28歳のタンデにとっては、2019年11月のルカ戦以来の勝利で、ワールドカップ(W杯)通算8勝目だった。
「信じられないような瞬間。こんなこと誰も予想していなかっただろうし、僕自身だって全然思ってもみなかった。僕のジャンプはどんどん良くなっている。これまでもトレーニングでは良いジャンプを出せていたのだけど、試合ではなかなか上手くいかなかった。復帰するにあたって、なるべく時間をかけて取り組もうと心がけてきた。時間的なプレッシャーが無い方が、うまくいくはずだから。僕はとにかくスキージャンプを満喫することだけに焦点を当てていた」と、説明した。
オスロ大会の個人第2戦ではタンデだけでなく、オーストリアのシュテファン・クラフトも大いなる勝者となった。今日3位だったクラフトは、2022年RAW AIR総合優勝を果たした。
今年のRAW AIRは、トロンハイムのジャンプ台が改修工事中であることと、来週末にヴィケルスンでスキーフライング世界選手権があるために、2会場少なかった。
最終的にクラフトが1,203.3ポイントでRAW AIR総合を制し、ドイツのカール・ガイガーが1,172.6ポイントで2位、小林陵侑が1,162.9ポイントで3位となった。
クラフトは2017年に既にRAW AIR総合優勝を飾っており、2回目の快挙となった。クラフトは、「5年前に優勝した時も本当に特別だったけど、今回も総合優勝を果たせてものすごく嬉しい。今はもうヴィケルスンでのスキーフライング世界選手権を楽しみにしている」と、更なる意欲を見せた。
アンツェ・ラニセクは通算8回目の2位入賞を喜んで、「今日、この結果を出せて最高に嬉しい。力まずにできたから、ジャンプがもっと改善されたのだと思う。今度はヴィケルスン大会が楽しみ。そこで自己最長ジャンプの更新をしたい」と、試合後のインタビューに答えた。
ドイツのマルクス・アイゼンビッヒラーとカール・ガイガーが4位・5位に続いた。
スロベニアのツェネ・プレウツが6位、日本の小林陵侑は7位だった。
8位にはノルウェーのロバート・ヨハンソンが続き、ダニエル・フーバー(オーストリア)とハルヴォル=エグナー・グランルード(ノルウェー)が同点で9位となり、トップテンを締めくくった。
今日一番悲運だったのは、ポーランドのカミル・ストッフだった。ストッフは1本目では首位につけていたものの、ファイナルラウンドでミスがあり15位まで順位を落として失意の結果となった。
日本チームからは、7位の小林陵侑の他に、佐藤幸椰が21位、佐藤慧一が27位、伊東大貴が30位に入った。小林潤志郎は34位、中村直幹は43位だった。
小林陵侑が引き続きW杯総合トップ
W杯個人総合では、日本の小林陵侑(1,478点)が引き続き首位、2位はカール・ガイガー(1,420点)、3位はハルヴォル=エグナー・グランルード(1,176点)となっている。
来週末には、スキーフライング世界選手権ヴィケルスン大会(ノルウェー)が予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。