01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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北京冬季オリンピックで2月14日(月)、スキージャンプ最後の種目となる男子ラージヒル団体戦が行われ、接戦の末オーストリアが金メダルを獲得した。オーストリアはシュテファン・クラフト、ダニエル・フーバー、ヤン・ホアル、マヌエル・フェットナーの4人で臨み、スロベニアを銀、ドイツを銅に抑えて勝利を決めた。激しい戦いの末、ノルウェーは4位に甘んじなくてはだった。日本は5位となった。
北京オリンピックでのスキージャンプ種目を締めくくる団体戦は、マイナス22度の極寒の中、クルクル変わる風が吹く中で11チームが参加して行われた。ビッグファイナルはスキージャンプの素晴らしいハイライトとなった。
4チームが最後まで金メダルを掴むかメダル無しで終わるかを競い、どんな可能性もありえる展開だった。難しい風が更なるスリルを生み、最終的に金・銀・銅を決めたのは全チームの最後のジャンプだった。
オーストリアのヘッドコーチ、アンドレアス・ヴィドホルツルは、「ものすごく良い気分。努力と苦労がこんな風に報われるのは素晴らしいこと。本当に接戦で、優勝して終わるか、4位か5位に終わるかは紙一重だった」と、勝利後のインタビューに答えた。
マヌエル・フェットナーはノーマルヒル戦の銀メダルに続く2個目のメダル獲得を喜んだ。「4年前は表彰台入りを惜しくも逃した。今回はその時よりもっと良い気分。団体戦は普通の試合とは違って、プレッシャーが自分の肩にだけでなく、全員にのしかかってくる」と、フェットナーは話し、「今日は全員が本当に良いパフォーマンスを見せることができたと思う。誰も失敗ジャンプを出さなかったし、2本とも良いジャンプを揃えることができた。オリンピック金メダリストと名乗ることができて、チーム全体として嬉しい」と、喜びを伝えた。
スロベニアチームはオーストリアに8.3点差で2位となった。
ドイツはカール・ガイガーの最終ジャンプで、ノルウェーチームをほんの僅差ながら上回って3位につけた。
2本目で素晴らしいジャンプを決めて盛大な歓声をあげたマルクス・アイゼンビッヒラーは、「厳しい試合だった。自分自身にかなり集中して、2本目で良いジャンプを収めることができて嬉しい。銅メダルをとることができて幸せ」 と、話し、「とにかく色んな感情が溢れ出していた。良いジャンプを決めなくてはいけないことが分かっていて、それを達成することができた。その後では全ての感情が爆発して本当に大きな声で叫んでいた」と、インタビューに答えた。
ノルウェーチームは、長い間首位争いに加わっていて、メダル獲得は確実なようにも思われたが、最後まで何が起こるか分からない今日の試合では残念ながら4位に終わった。最終的にノルウェーは3位にわずか0.8点足りなかっただけだった。有力候補のトップチームだったが、今日はメダル獲得は叶わなかった。
日本チームは、佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑の4人で臨み、5位となった。
記憶に残るオリンピック男子ラージヒル団体戦となった今日の試合で、ポーランドは6位、ロシア・オリンピック委員会(ROC)が7位、スイスは8位に続いた。
今週末はスキージャンプの試合が休みとなり、次は2月25日から開催されるワールドカップ・ラハティ大会(フィンランド)での3試合へと続く。
注目データ:
オーストリアは、マヌエル・フェットナー、ヤン・ホアル、ダニエル・フーバー、シュテファン・クラフトというチーム編成だった。オーストリアは今シーズンに行われた全3試合のワールドカップ団体戦のうち2試合で優勝している。ただし、今回と全く同じチーム編成だったのはヴィスワでのシーズン開幕戦だけだった。
オーストリアは冬季五輪ラージヒル団体戦で、2006年トリノ大会と2010年バンクバー大会に続き3個目のオリンピック金メダルを獲得した。
スロベニアにとっては当種目で2個目のメダル獲得となった(2002年ソルトレイクシティ大会で銅メダル)。今回スロベニアは、ロヴロ・コス、ツェネ・プレウツ、ペーター・プレウツ、ティミ・ザイツの4人で団体戦に臨んだ。
ペーター・プレウツにとっては4個目のオリンピックメダルだった。2022年北京大会では既に男女混合団体戦で金メダルに輝いており、2014年ソチ大会ではラージヒル戦で銅、ノーマルヒル戦で銀を獲得した。
ドイツは、マルクス・アイゼンビッヒラー、カール・ガイガー、シュテファン・ライエ、コンスタンティン・シュミットの4人で臨み、4試合連続で団体戦のメダル獲得を果たした。ガイガーとライエは、2018年平昌大会でも同種目に参戦した。
今回銅メダルに輝いたドイツは、冬季五輪・男子ラージヒル戦で4大会連続メダル獲得を果たした初めての国となった。
フェットナーは36歳242日で、男子団体戦金メダルの最年長記録を更新した。これまでの最年長記録は2010年バンクバー大会の時に30歳340日のヴォルフガング・ロイツル(オーストリア)が立てたものだった。
スキージャンプにとっては、今回の団体戦をもって2022年北京オリンピックは終了となった。
メダル獲得数では、スロベニアが金を2個含む合計4つで首位、ドイツはメダル3個だったが金は無く、オーストリアと日本はメダル2個獲得して、そのうちの1つが金メダルだった。
2022年北京五輪のスキージャンプ種目では、6人の選手がメダル2個獲得を果たした。
- ウルサ・ボガタイ(スロベニア、金2個)、
- ペーター・プレウツ(スロベニア、金1個、銀1個)
- 小林陵侑(日本、金1個、銀1個)
- マヌエル・フェットナー(オーストリア、金1個、銀1個)
- ニカ・クリツナー(スロベニア、金1個、銅1個)
- カール・ガイガー(ドイツ、銅2個)