01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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ノルディックスキー世界選手権オーバーストドルフ大会(ドイツ)で3月6日(土)、スキージャンプ最後の種目となる男子ラージヒル団体戦が行われ、手に汗握る正真正銘の接戦となった。世界最強の4カ国がメダルをかけて大接戦を繰り広げたが、最後は1チームだけ手ぶらで帰ることになった。
ものすごくスリリングな展開となったファイナルラウンドだったが、最後は開催国ドイツが金メダルをつかんだ。前回オーストリアのゼーフェルトで開催された2019年の世界選手権でもドイツは同種目で金メダルを獲得した。
ドイツチームは、ピウス・パシュケ、セヴェリン・フロインド、マルクス・アイゼンビッヒラー、カール・ガイガーの4人で臨み、合計1,046.6ポイントとなった。
カール・ガイガーは故郷のオーバーストドルフでの4試合全てでメダル獲得を果たした。
オーバーストドルフ出身のガイガーは、「とにかく信じられない。僕達にもチャンスはあると思ってはいたけど、全ての試合でこんなにうまくいくとは考えていなかった。これ程の成功を地元で達成できて嬉しい。今日は本当にものすごく良い試合だった。試合が始まる前からとても楽しみにしていた。みんなが素晴らしいジャンプを収めたから、かなりの接戦だった。僕の今日の2本目のジャンプは、今回の世界選手権を通して一番の出来だったと思う」と、喜びを伝えた。
オーストリアは、フィリップ・アッシェンヴァルト、ヤン・ホアル、ダニエル・フーバー、シュテファン・クラフトというチーム編成で参戦し、このハイレベルな闘いで最後はドイツに僅差で超された。それでも1,035.5ポイントを獲得して、価値ある銀メダルに輝いた。
世界選手権で初めての表彰台入りを果たしたヤン・ホアルは、「なんて言ったら良いのか分からない。初めてのメダルがチームのみんなと団体戦でとれるなんて!ものすごく幸せ。とにかく嬉しい。1回目のジャンプではかなり緊張していた」と、ORF(オーストリア国営放送)のインタビューに答えた。
ポーランドは1,031.2ポイントで、ほんの数点差ながらオーストリアに超されて銅メダルとなった。ピオトル・ジーワ、アンジェイ・ステカラ、カミル・ストッフ、ダヴィド・クバツキーの4人で臨んだポーランドチームは、最後のジャンプまで金メダルのために闘いつくした。その中でも最も活躍したのはノーマルヒル戦の王者ピオトル・ジーワで、個人成績では今日一番の成績を収めた。
日本チームは、佐藤幸椰、中村直幹、佐藤慧一、小林陵侑の4人で参戦し、安定した強いジャンプを収めたものの、最後は4位に終わった。今日はメダルがとれてもおかしくない活躍だった。
スロベニアは、プレウツ3兄弟ペーター、ツェネ、ドーメンとアンツェ・ラニセクの4人で5位に入った。
ノルウェーチームは、条件に恵まれなかったこともあり最初の二人マリウス・リンドヴィクとダニエル=アンドレ・タンデのジャンプが伸びず、最初の2本で早くもメダル争いから離脱することになってしまった。
スイスは健闘の7位、ロシアスキー連盟チームは8位だった。
フィンランド、アメリカ、チェコ、ルーマニア、ウクライナ、カザフスタンは、上位8位によるファイナルラウンドに進めなかった。
これでスキージャンパーにとっての2021年ノルディックスキー世界選手権は終了となったが、シーズンはまだ終わらない。
しかし、RAW AIRノルウェーツアーが(新型コロナパンデミックの影響で)中止となったため、次の2週間はワールドカップが開催されないことになった。
この冬のビッグファイナルは、3月25日から28日にかけてプラニツァ(スロベニア)のフライングヒルで開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。