01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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12月29日(火)、第69回スキージャンプ週間はドイツ・オーバーストドルフで素晴らしいスタートを切った。新型コロナウィルス感染を経て戻ってきたカール・ガイガー(ドイツ)が、開幕戦で感動の優勝を飾った。2位はポーランドのカミル・ストッフ、3位はノルウェーのマリウス・リンドヴィクだった。ドイツは2002年のスヴェン・ハンナヴァルト以来、ジャンプ週間総合優勝を果たしておらず、ガイガーへの期待がこれでいよいよ高まった。
第69回ジャンプ週間の開幕戦は本当に見どころいっぱいだった。まずファイナルラウンドで優勝候補の一人であるマルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)が142m大ジャンプを決めた。今日の最長不倒となったが、1本目でうまくいかなかったアイザイ(アイゼンビッヒラーのニックネーム)は、26位から5位に順位を上げるので精一杯だった。それでも、4試合のうちの1試合が終わった現時点で、アイゼンビッヒラーが総合優勝をつかむチャンスはまだまだある。
優勝を最有力視されているハルヴォア=エグナー・グラネルド(ノルウェー)は、アイゼンビッヒラーより上位の4位につけた。同じくグラネルドにも、ジャンプ週間総合優勝のチャンスは充分ある。
今日の表彰台に上がった3人は、必ずしも予想していた顔ぶれではなかった。
ノルウェーのマリウス・リンドヴィクは、昨年のジャンプ週間でガルミッシュ=パルテンキルヒェン戦とインスブルック戦で優勝していたが、今日も予想外の健闘で3位につけた。
今日の活躍でジャンプ週間総合優勝候補に急浮上したリンドヴィクは、「ようやく良いジャンプを揃えることができて、とても嬉しい。次の会場のガルミッシュ=パルテンキルヒェンは、ものすごく好きなジャンプ台だから、今はそれが楽しみ」と、話した。
ポーランドはチーム内で1名コロナ陽性の検査結果が出たため、昨日は全員が保健当局から出場禁止令を受けていたが、再度のPCR検査で全員の陰性が確認され、出場許可が出た。その紆余曲折を経て、カミル・ストッフは今日2位入賞を果たした。
ストッフは、「素晴らしい気分。今日はとにかく最高だった。昨日のことはあまり話したくない。ただ、僕たちのために闘ってくれたコーチ陣とポーランドスキー連盟にお礼を言いたい。この状況から学んで、このようなことが二度と起こらないこととを願っている」と、ポーランドチームがCOVID19感染の疑いで出場禁止になり、今日の本戦ではまた許可されたことについて触れた。
なんと言っても、今日のまぎれもない勝者は、開催地オーバーストドルフ出身のカール・ガイガーだ。
ガイガーはこの数日で、極端なまでの浮き沈みを経験した。スキーフライング世界選手権プラニツァ大会で金メダルをとり、直後に娘が生まれ父になって、その後新型コロナウィルスに感染していることが分かった。わずか2日前の日曜(12/27)にようやくオーバーストドルフ戦への参戦許可が出たばかりで、そして今日、地元での優勝を飾った。
「とても誇りに思う。僕にとって本当に特別な日になった。この数日、色々あった後でオーバーストドルフで優勝できたことは、なおさら特別な意味を持つ。感謝と嬉しさでいっぱい。今日の会場が無観客だったのが少し残念ではあるけれど、それでもこの勝利はファンがいなくてもとても特別」と、ガイガーは試合後のインタビューに答えた。
オーストリアからはシュテファン・クラフトとフィリップ・アッシェンヴァルトが6位と8位に入り、まずまずの好成績を収めた。二人ともガイガーと同じく、新型コロナウィルス感染を経て復帰した。
アッシェンヴァルトは前日に行われた予選では1位になっていた。その予選は結局(ポーランドチームが入っていなかったため)カウントされないことになったが、予選1位に贈られる5,000ユーロの賞金は手にした。
ポーランドチームの中で驚きの健闘を見せたのはアンジェイ・ステカラ(25歳)で、ジワジワとながら確実にチーム内での存在感を増しており、今日は7位入賞となった。
ドイツチームは、ガイガーとアイゼンビッヒラーの他には、上位30人によるファイナルラウンドに進むことができたのは25位のセヴェリン・フロインドだけだった。
日本チームからは、小林陵侑が14位、佐藤慧一が16位、佐藤幸椰が18位、中村直幹が20位、小林潤志郎が28位に入った。
第69回ジャンプ週間の枠内で行われる2試合目は、2021年の元旦にガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)で開催される。
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※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。