01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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12月19日(土)の晩、ワールドカップ男子エンゲルベルク大会(スイス)で第1戦が行われ、ノルウェーのハルヴォア=エグナー・グラネルド(24歳)がワールドカップ4連勝を飾った。エンゲルベルクのラージヒル(ヒルサイズ140m)でグラネルドは、ポーランドのカミル・ストッフとスロベニアのアンツェ・ラニセクを辛くも抑えて優勝した。マルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)は4位だった。
ここ最近の数試合は本当に接戦だが、最終的にはいつもノルウェーのグラネルドがわずかにリードしている。グラネルドは、少なくとも最近の4試合(ルカ1戦、ニジニ・タギル2戦、エンゲルベルク1戦)では負け知らずだ。
グラネルドは、今シーズンが始まるまではワールドカップ個人戦で一度も表彰台に上がったことがなかったが、今や世界のトップであり、明日12月20日(日)のエンゲルベルク第2戦でも、そして12月29日にドイツ・オーバーストドルフで開幕するジャンプ週間でも優勝を最有力視されている。
今日の勝者グラネルドは、「今日ここで優勝するのは相当に難しいことだった。それでも、僕のジャンプは安定していたし、全てが本当にうまくかち合った。今日の試合はかなりの接戦だったから、優勝するにはファイナルラウンドに全力で向かわないと駄目だと思った。それで優勝することができて、ものすごく嬉しい」と、喜びを伝えた。
オリンピック金メダル3冠のカミル・ストッフ(ポーランド)も、今シーズンの自己最高成績を挙げて、「まだまだ改善すべき点はあるけれど、今日の僕のジャンプは技術的にうまくいったと思うし、文句はない」と、満足そうに話した。
スロベニアのラニセクは、2019年のルカ戦(3位)とヴィスワ戦(2位)以来、通算3回目の表彰台入りを果たした。あとは優勝を残すばかりだ。
「今週はとても大変な一週間だった。ずっと腰が痛くて、火曜から普通に歩くのも、助走姿勢を取るのも難しかった。だからこそ余計、今日表彰台に上がれて嬉しい」と、ラニセクは話した。
マルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)は、ラニセクにわずか1点足らず4位となり、惜しくも表彰台入りを逃した。
アイゼンビッヒラーは、「まだこのジャンプ台にうまく合わせられていないけど、それでも2本目はかなりうまくいった。今日のジャンプは完璧とは言えないまでも安定して普通のジャンプだったから、とても満足している。ウィンドコンディションについて言えば、これがエンゲルベルクだから仕方ない、という感じ。いつもこんなだし、僕はそれがまた好きだったりする。明日ももう一度攻めていくつもり」と、話した。
ワールドカップ(W杯)総合得点では、アイゼンビッヒラーは合計383ポイントをマークしており、引き続き首位のグラネルド(500ポイント)に一番接近している。総合3位にはノルウェーのロバート・ヨハンソンが220ポイントで続いている。
ドイツのカール・ガイガーは、今週の検査で新型コロナウィルス陽性との結果が出て、参戦できなかった。
今日の試合でポーランド勢からは、2位のカミル・ストッフの他にも3人がトップ10入りを果たした。ピオトル・ジーワが5位、アンジェイ・ステカラが7位、ダヴィド・クバツキーが9位に入って、ヘッドコーチのミハル・ドレジャルにとっては少し早いクリスマスプレゼントになった。
今日のドイツチームで2番目の成績となったピウス・パシュケは6位で、絶好調であることをまた裏付けた。30歳のパシュケは、あと少しの運さえ巡ってくれば表彰台に上がれるはずだ。
オーストリアチームのトップだったのは、12位のダニエル・フーバーだった。
「2本目で思うようなジャンプができたのは、僕としては大きな意味のあることだった。1本目では追い風が強いのが分かったから、ちょっと特別なことを試してみたんだけど、力みすぎてしまった。他の人は待ってくれるわけじゃないし、上位につけるには、とにかく2本とも良いジャンプを揃えないといけない」と、フーバーは話した。
オーストリアチームにとっては、シュテファン・クラフトが欠場しているのが痛いところだ。昨シーズンのW杯総合勝者であるクラフトが、ジャンプ週間までには腰に問題もなく飛べるようになることを祈るばかりだ。
日本チームからは、小林陵侑が13位、小林潤志郎が19位、佐藤慧一が23位、伊東大貴が24位に入り、佐藤幸椰は31位、中村直幹が33位だった。
エンゲルベルク第2戦は、12月20日(日)16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。