01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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12月12日(土)、スキーフライング世界選手権プラニツァ大会(スロベニア)で、個人戦の後半戦が開催された。個人戦二日目は素晴らしく、そして劇的な展開となった。最終的にカール・ガイガー(ドイツ)が、好調のハルヴォア=エグナー・グラネルド(ノルウェー)とマルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)を辛くも抑えて金メダルを獲得した。4本のスキーフライングを終え、合計900mを超える飛距離を出した後の差はわずか0.5ポイント、もしくは約40cmの差だった。すごいことだ。
ガイガーは、「ビッグイベントの個人戦で表彰台の最上段に立たせてもらえるなんて初めてだから、なんと表現して良いのかわからない。色々な感情や思いがわき上がってきて、圧倒されている。僕はずっと小さい台の方が得意と思われてきたから、誰も僕がスキーフライングで勝つなんて予想していなかったと思う」と説明した。
ドイツチームにとっては、7年前のスキーフライング世界選手権ハラホフ大会でセヴェリン・フロインドが果たして以来の快挙となった。そしてドイツにとって通算7個目のフライング世界選手権金メダルとなった。
新しくスキーフライング世界王者となったガイガーは、「アイザイ(マルクス・アイゼンビッヒラー※編集者補足)のことも、ものすごく嬉しい。本当は彼の方が自分より強いと思っていた。彼はフライングを得意としているし、信じられないぐらい好調だからね。今、僕たち二人とも表彰台に上がらせてもらうことができて、とにかくものすごく嬉しい」と、チームメイトの活躍も喜んだ。
銀メダルとなったノルウェーのハルヴォア=エグナー・グラネルドも素晴らしい仕事をした。フライング世界選手権には初参戦のグラネルドは目にも鮮やかな4本の飛翔を揃えて、最終ジャンプを飛ぶカール・ガイガーにもの凄いプレッシャーをかけた。
最終的にグラネルドを数センチ差で抑えるため、ガイガーは全力で体当たりしなくてはだった。二人とも勝者と言っても良いぐらいの素晴らしい一騎打ちだった。
グラネルドは最後、金メダルにわずか0.5点足らなかっただけだった。今シーズンに入って頭角を現した24歳のグラネルドは、結局2位となった。レタウニッツアのフライングヒルでグラネルドがこれほど優れたパフォーマンスを見せるとは、昨日までは誰も思ってもみなかった。まさに脱帽ものの躍進だ。
グラネルドは、「今日は優勝できるんじゃないかと思っていた。特に4本目を飛んだ時に緑のライン(首位を示す"to beat line")をかなり超えて着地したから、勝てると思った。金メダルに大きな期待をかけていたけれど、今日は少し足りなかった」と、試合直後に気落ちした様子で話した。
それに対し、気落ちのかけらも見せなかったのは優勝を最有力視されていながら3位になったマルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)だった。
「ものすごく嬉しい。この二日間の試合は5選手の激しい闘いだった。カール(ガイガー)におめでとうと言いたいし、ハルヴォア(グラネルド)もものすごく強かった。ここでメダルを獲得できたのは信じられないこと。僕にとっては6個目の世界選手権メダルとなった。もちろん金メダルだったらもっと良かったけれど、ものすごく高レベルの試合だった。明日の団体戦でも僕らのチームがまた表彰台入りできるようにしたい」と、アイゼンビッヒラーは語った。
4位はミヒャエル・ハイボック(オーストリア)、5位はロバート・ヨハンソン(ノルウェー)、6位は佐藤幸椰だった。
ポーランドの二人ピオトル・ジーワとカミル・ストッフが7・8位に並びトップテン入りを果たした。
圧巻のスキーフライング世界選手権個人戦のトップテンを締めくくったのは、イェフゲニー・クリモフ(ロシア)とアンジェイ・ステカラ(ポーランド)だった。
日本チームからは、6位の佐藤幸椰の他に、佐藤慧一が17位、小林陵侑が19位に入った。
12月13日(日)には今回の世界選手権を締めくくるスキーフライング団体戦が予定されている。
待望の試合は、16:00(日本時間 翌0:00)から開催されることになっている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。