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W杯ルカ大会第1戦 アイゼンビッヒラー2連勝

作成: 28.11.2020 20:11 / sk

ドイツ・バイエルン出身のマルクス・アイゼンビッヒラーが、先週末のポーランド・ヴィスワでの開幕戦に続き、11月28日(土)に行われたワールドカップ男子ルカ大会(フィンランド)の第1戦でも優勝した。29歳のアイゼンビッヒラーはワールドカップ通算3勝目を挙げた。2位・3位にはポーランドのピオトル・ジーワとダヴィド・クバツキーが続いた。

アイゼンビッヒラーは、「今は、もしかしたら全てが簡単に楽々うまくいっているように見えるかも知れないけれど、厳しい努力があってこの結果がある」と話し、「毎日が闘いで、集中力を維持するようにしている。天候条件は良かった。昨日はジャンプ台に軽い追い風が吹いていたけど、今日は軽い上昇気流で、そういう条件だとこのジャンプ台は本当に素晴らしい感触を得られる。コーチ陣とはものすごくうまくいっているけど、更に頑張らなくてはいけないのは分かっている。着地をもっと安定させないといけないし、もっとうまくできると確信している」と勝利の後のインタビューに答えた。
これでアイゼンビッヒラーは、現在取れうる最高点の200ポイントでワールドカップ(W杯)総合首位の座についている。

Dawid Kubacki, Piotr Zyla

 

ドイツ人選手がルカ大会で優勝したのは、2012年と2016年のセヴェリン・フロインド以来だった。

 

今日2位となったピオトル・ジーワ(ポーランド)は、「今日のマルクス(アイゼンビッヒラー)は、ものすごく強かった。正直に言って、1本目が終わった時点で表彰台入りは無理だなと思っていた。だからこそ余計に嬉しかった。明日の試合はまたどうなるか分からない。明日の試合への特別なプランは持っていないけど、とにかく自分の最高のジャンプを見せられるようにすれば、おのずと楽しむこともできる。もしジャンプがうまく行けば、また表彰台入りも可能だと思う」と話した。

 

ジーワのチームメイトのダヴィド・クバツキーは、前日(11月27日)の予選で1位だったが、今日の3位入賞は、ルカトゥントゥリ・ジャンプ台での試合成績としてはダントツの自己ベストとなった。
クバツキーは、「自分にとって素晴らしい結果が出せた。チームメイトと表彰台に上がれるというのは、いつも特別すばらしいこと。今日はベストを尽くしたし、僕のジャンプは完璧とまでは言えなくても満足の出来だったし、満面の笑顔でホテルに帰ろうと思う」と語った。

 

トップ3に続いたのは好調のハルヴォア=エグナー・グラネルド(ノルウェー)だった。1本目でミスしていなければ表彰台入りできたはずだが、最終的に4位となった。
ロバート・ヨハンソンも6位につけて、ノルウェーは優秀な団体成績を収めた。

しかし、アレックス・シュトックル率いるノルウェーチームの他の2選手、ダニエル=アンドレ・タンデはとヨハン=アンドレ・フォアファングは、祝うどころではなかった。

タンデは1本目の着地後に転倒して起き上がれず、寝たまま運び出された。その後、2ラウンド目開催中には選手コーナーに来て、アザ以外には怪我もなかった様子を見せた。運が良ければ、タンデは日曜(11月29日)のルカ大会第2戦に再び参戦できるだろう。

フォアファングは運悪くフライングしてしまい、審査員によって失格とされた。

佐藤幸椰は今回も日本勢のトップで5位だった。
ドイツのピウス・パシュケとカール・ガイガーは、8位と9位に並び好成績を収めた。

 

今日一番の驚きだったのは、エストニアのアルティ・エイグロ(21歳)の活躍だった。フィンランドチームと共にトレーニングしているエイグロは、ヴィスワでの開幕戦では26位だったが、今日は14位という好成績を収めた。

 

W杯男子ルカ大会の第2試合目は、11月29日(日)14:00(日本時間22:00)から予選が、そして15:30(日本時間23:30)から本戦が開催される予定となっている。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
146.0m
Eisenbichler, Markus (GER)
最短ジャンプ
91.0m
Haagen, David (AUT)
平均飛距離
121.5m
K点越えジャンプ
69.6%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
6
Deutschland
Polen
Eisenbichler, Markus
22.11.20
Wisla
Deutschland
22.11.20
Eisenbichler, Markus (GER) Wisla