01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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ワールドカップ男子ヴィリンゲン大会(ドイツ)で、2月8日(土)、地元ドイツのシュテファン・ライエがワールドカップ初優勝を祝った。28歳のライエは、手に汗握る素晴らしい試合で、ノルウェーのマリウス・リンドヴィクを2位に、ポーランドのカミル・ストッフを3位に抑えた。
完売となったミューレンコップフ・ジャンプ台で、最後のジャンプでヴィリンゲン出身のライエがワールドカップ(W杯)初優勝を決めた瞬間に、2万3千5百人の観客は地鳴りを起こした。1本目が終わった時点ではライエはまだ、首位のカミル・ストッフに続く2位につけていた。しかし、ファイナルラウンドでライエは今日の最長ジャンプ144.5mを決めて優勝を勝ち取った。
これまでの自己ベストは2位が2回という成績だったライエは、「こんな成功を収められて、何と言って良いか分からない。ここで勝てるとは思っていなかった。今は本当に好調だし、トップテンやもしかしたら表彰台入りもできるかな、とは思ってはいたけど、優勝はもっとすごい」と話した。
ライエは、今日の試合の前に行われた予選でも快勝しており、日曜に予定されていた第2戦が暴風の予報のため中止となった今、当大会の「ヴィリンゲン5(ファイブ)」総合優勝と、その特別賞金である2万5千ユーロもライエの手に入ることが決まった。
ノルウェーのマリウス・リンドヴィクは2位となり、今季5度目の表彰台入りを果たした。
リンドヴィクは、「これまでの数週間はちょっと苦戦していたけど、今日はやっと2本の良いジャンプを試合で揃えることができた。ヴィリンゲンの盛り上がりはいつもすごくて、飛ぶのがとても楽しい」と、試合後のインタビューで話した。
五輪金メダル3冠のカミル・ストッフは、「今日のジャンプは2本とも本当にうまくいって、とても満足している。今日はシュテファン(ライエ)が勝つべくして勝って、僕もとても嬉しい。初優勝をホームのジャンプ台で祝えるというのは、自分の経験から言っても、とても特別なこと。僕の初優勝はザコパネ戦でだったからね」と話した。ストッフはヴィリンゲンで、W杯通算70回目の表彰台入りを祝った。
W杯個人総合成績では、オーストリアのシュテファン・クラフトが1,113ポイントで引き続き首位、2位はドイツのカール・ガイガー(1,045ポイント)、3位はポーランドのダヴィド・クバツキー(940ポイント)となっている。
日曜予定の第2戦は中止に
2月8日(土)の夜、警察とヴィリンゲン町、ヴィリンゲン・スキークラブ、国際スキー連盟(FIS)からなる大会危機管理委員会は、9日(日)に予定されていたFISワールドカップ・ヴィリンゲン大会の第2戦を中止とする決断を下した。
ヴィリンゲンの町長、トーマス・トラッヘは、「責任の重大さを認識しつつ、ドイツ気象協会の情報をもとに判断する必要があった。自治体としてヴィリンゲンは、明日、競技場を開けることはできないとの決定をした」と説明した。
「ヴィリンゲンとしては全ての関係者、観客や選手、スタッフ、そして全てのボランティアの安全を第一にするべきだと思っている。暴風の予報が出ており、もし開催したとしても、遅くとも帰る時間にはこの嵐に巻き込まれてしまう危険がある。大会の片付けをするスタッフは、全てが終わるまでに6〜8時間を要する。この大会に関わる方々の安全が何よりも優先される」とトラッへ氏は話した。
入場チケットの費用は、チケットを購入した場所で、前売り予約手数料を差し引いて払い戻されることになる。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。