01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
全リザルト » |
12月22日(日)スキージャンプ男子ワールドカップ男子エンゲルベルク大会(スイス)で第2戦が行われ、小林陵侑が優勝した。昨シーズン、総合優勝を飾った23歳の小林は難しい天候条件の中、132.5mと134m(計272.0ポイント)のジャンプを収め優勝した。2位はスロベニアのペーター・プレウツ(263.1ポイント)、3位はオーストリアのヤン・ホアル(262.0ポイント)だった。
この時期としては気温が高すぎ、風も吹き、雨も降り、でスキージャンプで困る条件のオンパレードだった。それでも最後はスリリングでレベルの高い試合となり、日本の小林陵侑が勝つべくして勝った。
小林陵侑はこれでワールドカップ(W杯)通算15勝目、今季2度目の優勝となった。
「皆それぞれにとって難しい試合だった。でもファイナルラウンドでは良いジャンプを決めることができた。表彰台に上がれることができてとても嬉しい。今日の試合を可能にしてくれた大会主催者と関係者のみなさん全員に、お礼の気持ちを伝えたい。」
昨季、ジャンプ週間完全制覇を果たした小林は、ジャンプ週間前最後となるこの試合で、今年も上を狙ってくることを示した。
ペーター・プレウツは、「難しい風が吹いていて、簡単な試合ではなかった。それでも集中力を切らさずにできてとても嬉しい。忍耐強くずっと、この様な成績を出せることを待っていた。このシーズンに入って、公式練習と予選ではうまく飛べていた。ルカで失格になる前は本当は3位だった。いつも上位に近づいては離れていたから、今日は報われた」と、今季最初の上位入賞を喜んだ。
オーストリアの21歳、ヤン・ホアルは初めての表彰台入りを果たした。
「今日の結果は僕にとって大きな意味がある。すごく難しかったし、運に恵まれた。風の事は気にしなかった。風は気にせず、自分のやるべきことをやって、その結果がどうなるかを見るだけ。ビールの1杯か2杯はクリスマス休暇中に飲むと思う。その後すぐ27日にはジャンプ週間が始まるから、あんまり沢山のクリスマスクッキーは食べちゃだめだよね」とホアルは試合後に喜びを伝えた。これまでのホアルの最高成績は、今季のルカ戦の9位だった。
カール・ガイガー再び好調
ドイツのカール・ガイガーは、4位に入り再び好調さを強調した。
ガイガーの他に、シュテファン・ライエが10位、ピウス・パシュケが13位と上々の成績を収めた。モーリッツ・ベア、マルクス・アイゼンビッヒラー、コンスタンティン・シュミードは、上位30人が進むファイナルラウンドに進出できなかった。
ポーランドトップはカミル・ストッフ
前日の第1戦で優勝したカミル・ストッフ(ポーランド)は、9位で今日のポーランド勢トップだった。
クラフト、緊張の瞬間
オーストリアのシュテファン・クラフトがファイナルラウンドで転倒して、場が凍り付く瞬間があった。クラフトのスキー板が着地の後に交差し転倒したが、怪我はなかった。しかし転倒したため上位は逃した。ザルツブルク出身の26歳、クラフトは今日は18位で、W杯総合首位が着ける黄色いゼッケンを、小林陵侑に渡さなくてはならなかった。
エンゲルベルク第2戦の後、小林陵侑がW杯個人総合で首位(440ポイント)、2位はシュテファン・クラフト(369ポイント)、3位はカール・ガイガー(347ポイント)となっている。
スキージャンプのワールドカップは、12月28日にドイツ・オーバーストドルフで行われるスキージャンプ週間・開幕戦のための予選へと続く。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。