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エンゲルベルク第1戦 ストッフ今季初優勝

作成: 21.12.2019 18:48 / sk

12月21日(土)、スキージャンプ男子ワールドカップ・エンゲルベルク大会(スイス)で、カミル・ストッフ(ポーランド)が今季初優勝を飾った。ストッフは138mと136m(合計288.7ポイント)のジャンプで、オーストリアのシュテファン・クラフト(134.5mと137.5m / 287ポイント)とドイツのカール・ガイガー(133.5mと135m / 277.6ポイント)を抑え勝利を手にした。

前日は強風のため、警察機関によりエンゲルベルクのジャンプ施設全体が閉鎖を余儀なくされたが、土曜は素晴らしい天候条件の中、ハイレベルな試合が行われた。

 

この冬カミル・ストッフは、いままでのところ思うような成績を出せないでいたが、この最高のタイミングで戻ってきた。ストッフは2013年のエンゲルベルク戦でも優勝している。

「このジャンプ台が好きだし、この場所エンゲルベルクも全体的な雰囲気も好き。ここに来られて、いつも嬉しい。もちろん、今日ここで優勝できて特別嬉しい。ジャンプ台の上にいると、他の選手が飛距離を伸ばして観客が沸いている様子が聞こえる。それでも自分のジャンプへの集中を切らさないようにしなくてはいけない」と、今度のスキージャンプ週間での優勝を有力視されているストッフは説明した。

 

五輪金メダル3冠のストッフにとってはワールドカップ(W杯)通算34勝目となった。

今日の勝利でストッフは、歴代通算勝利数ランキングで5位となった。ストッフより多く勝利を収めているのは、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア53勝)、マッチ・ニッカネン(フィンランド、46勝)、アダム・マリッシュ(ポーランド、39勝)、ヤンネ・アホネン(フィンランド、36勝)の4人だけだ。

 

2位についたのは、連続3試合で表彰台に上がったシュテファン・クラフトだった。今日の結果で、クラフトがW杯総合首位に浮上した。

W杯個人総合成績で、クラフトは356ポイントで首位、日本の小林陵侑が2位(今日は4位)、3位にはカール・ガイガーが続いている。

 

「今日のファイナルラウンドのジャンプはかなり上手くいったし、試合全体が凄くよかった。予選の時にはもう、今日上手く行きそうな感触があった。明日もまた素晴らしい試合ができるように、天気が良いままでいて欲しい。明日も攻めて行くだけ」と、クラフトは日曜の第2戦への意欲を見せた。

 

3位入賞はドイツのカール・ガイガーだった。ガイガーは試合後に、「今日は信じられないぐらい良い天候条件だった。こういう時は本当に楽しく試合ができる。ここエンゲルベルクは少し空気が薄いから、サッツを強くしなくてはいけない。今日はとても落ち着いていて、ジャンプ台も素晴らしく整備されていた。1位・2位の二人は今日本当に良いジャンプを収めておめでとうと気持ちよくお祝いを言いたい」と話した。カール・ガイガーは現在ドイツ勢で唯一ジャンプ週間での望みを持たれている選手だ。

 

表彰台には届かなかったものの、ノルウェー勢も強いパフォーマンスを見せた。マリウス・リンドヴィク、ヨハン=アンドレ・フォアファング、ロバート・ヨハンソンが5位、6位、9位に入った。

 

エンゲルベルク第2戦は12月22日(日)15:00(日本時間23:00)から開催される予定だ。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
138.0m
Stoch, Kamil (POL)
最短ジャンプ
112.5m
Zografski, Vladimir (BUL)
Ito, Kenshiro (JPN)
平均飛距離
124.4m
K点越えジャンプ
57.0%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Deutschland
Stoch, Kamil
18.08.19
Zakopane
Polen
14.12.19
Klingenthal