01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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12月8日(日)、スキージャンプ男子ワールドカップのニジニ・タギル大会(ロシア)第2戦で、オーストリアのシュテファン・クラフトが優勝した。難しい風の条件の中、クラフトはスイスのキリアン・パイアーを2位に、そして日本の小林陵侑を3位に抑え勝利を手にした。2014/15シーズンのジャンプ週間王者である26歳のクラフトは、計277.6ポイント(140mと134.5m)を獲得して23点もの差をつけて圧勝した。
難しい風の中で選手たちは苦戦を強いられた。
クラフトは、「スタート地点に座っている時には、実際ジャンプをした時にどんな風に当たるのか分からない。それでも僕はリスクを承知で攻勢に出た。今日は運に恵まれたのももちろんある。とにかく攻めていくしかないし、風がちょっと後押ししてくれるのを祈るしかない。表彰台の一番上に立つことができてとても嬉しい。夏から秋にかけて沢山ヘタなジャンプをしてきていたから自信が持てなかった。だから、これほど安定したジャンプを収めることができて正直驚いている」と話した。
クラフトにとっては、これでワールドカップ(W杯)通算17勝目となった。そして、オーストリア人として初めてニジニ・タギルでの優勝を遂げたことになる。
スイスのキリアン・パイアーにとって3位入賞は自己最高成績で、W杯で初めての表彰台入りだった。
キリアン・パイアーは、「今日は運試しみたいなところがあったけれど、それもこのスポーツにはつきもの。野外だからなんだってあるし、時には完璧な条件に当たる時もあれば、そうで無い時ももちろんある。風の条件で言えば、今日の僕はツイていたと言えるだろうけど、ジャンプそのものもうまくいった」と語った。
昨季圧倒的な強さを見せた小林陵侑は、今日は3位だった。
小林は、「今日みたいな条件の時は、だいたい運試しみたいになる。それでも3位に入れて嬉しいし、自分のジャンプがどんどん良くなっているのも嬉しい。この冬特別のプランというのは無いけれど、全ての試合に参戦して、できるだけ良いジャンプをしたいと思う」と話した。
4位と5位にはダニエル=アンドレ・タンデとトーマス=アーセン・マルケングのノルウェー勢二人が続いた。タンデは今日の4位でW杯個人総合首位の座を更に強固なものにした。
19歳のマルケングは、ニジニ・タギル戦の前の時点でW杯6試合に参戦しており、自己最高成績は先週末のルカ戦の10位だった。マルケングはノルウェーチームとロシア入りしようとした際に、パスポートの有効期限が必要とされる6ヶ月を満たしておらず、入国できなかった。彼はノルウェーに帰らざるを得なかった。他の人だったら今度の試合をテレビ観戦で済ませたかもしれないが、マルケングはなんとしても参戦したかった。そこでモスクワからオスロに帰り、なんとか1日のうちに新しいパスポートと必要な滞在許可書を手にして、再びロシア行きの飛行機に乗った。約10時間の道のりである。その結果の5位入賞は素晴らしい結末と言えるだろう。
カール・ガイガーとコンスタンティン・シュミードがドイツ勢のトップとして6位・7位に続いた。ピウス・パシュケが11位、シュテファン・ライエが22位、モリッツ・ベアが27位となった。リヒャルト・フライタークは2本目で風の運にすっかり見放され、30位に終わった。
ペーター・プレウツ(スロベニア)は、前日と同じ8位入賞を喜んだ。
スキージャンプ・ワールドカップは来週末のクリンゲンタール大会(ドイツ)へと続く。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。