01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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11月24日(日)、ポーランド・ヴィスワで行われたこの冬最初のワールドカップ個人戦でノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデが優勝した。かなり難しい天候条件の中、25歳のタンデは計241.4ポイントをマークして、スロベニアのアンツェ・ラニセク(225.6ポイント)を2位、地元ポーランドのカミル・ストッフ(224.2ポイント)を3位に抑えて勝利を手にした。
安定した127mと129mのジャンプでタンデは久々の大勝利を収めた。タンデにとってはワールドカップ(W杯)通算6勝目、2018年3月オスロ戦以来の勝利だった。ここ数ヶ月の間、怪我と病気に度々悩まされていたタンデにとっては、輝かしいカムバックとなった。
「すごく難しい試合だった。特に審判団は、全ての選手が同じような条件下で飛べるように全力を尽くして大変だったと思う。今日この成績を収められてとても嬉しい」と、タンデは喜びを伝えた。
2位についたのはスロベニアのアンツェ・ラニセクだった。ラニセクは、約7週間前にクリンゲンタールで開催されたグランプリ最終戦で優勝しており、その好調さをどうやらうまく冬季にもつなげられたようだ。
W杯初の表彰台入りを果たしたラニセクは、「僕にとっては素晴らしい試合になった。審判団も良い仕事をしてくれた。彼らがジャンパー達の健康を気遣ってジャンプが行きすぎないように安全な措置を取ってくれたのは良いことだと思う。僕の目標は良い安定したジャンプを収めること。来週末も上位につけるようにしたい」と話した。
開催国ポーランドのカミル・ストッフは、期待に応えて表彰台入りを飾り、大勢集まった観客を沸かせた。
ストッフにとっては通算67度目の表彰台入りで、ポーランド大会では10度目となった。
「難しい試合だった。特に審判団のメンバーにとっては厳しい試合だったと思う。この難しい条件の中で、2本の安定したジャンプを見せることができて嬉しい。2本目はもっと良いジャンプになってもよかったはずなのに、何かが欠けていた。表彰台に届くとは思っていなかった」とカミル・ストッフは話した。
風に悩まされたドイツチーム
ヴィスワのアダム・マリシュ・ジャンプ台での試合は正真正銘のハイライトになっても良かったはずだが、今日は選手にとっても観客にとっても風がコロコロ変わり過ぎた。
多くの選手は、変わりやすい風の条件のせいで上位につくチャンスを逃した。現世界選手権王者のマルクス・アイゼンビッヒラー(独)は1本目でモロに風の妨害にあってしまった。バイエルン州出身のアイゼンビッヒラーは、早くも73m地点で着地を余儀なくされ、2本目は傍観している立場となった。同じくドイツのカール・ガイガーも、今日の試合の優勝有力候補とみなされていたにも関わらず、風の運に見放された。1本目では首位につけていたガイガーだが、最終的に7位に留まった。リヒャルト・フライタークが24位、ピウス・パシュケが26位、そしてコンスタンティン・シュミット(31位)、シュテファン・ライエ(34位)、モリッツ・ベア(42位)も実力を見せきれず、ドイツチームにとっては散々な日となった。
風神様は今日はどうやらドイツチームにはつかなかったようだ。
好調の日本チーム
昨シーズンW杯総合優勝を飾った日本の小林陵侑は、今日はわずか0.2点差で表彰台に届かず4位となった。伊東大貴が5位、小林潤志郎が10位に入り、日本勢から3人がトップ10入りを果たした。他にも中村直幹が13位、佐藤幸椰が17位に入った。
ピオトル・ジワ緊張の一瞬
ポーランドのピオトル・ジワは119mのジャンプを飛んだ後に、ひどく転倒して顔を負傷して、緊張の瞬間となった。ポーランドの人気者ジワは、その少し後で自力でブレーキングトラックから出ることができたが、血だらけだった。しかしその後すぐにポーランドチームは、ジラが大丈夫であると伝えた。
スキージャンプ・ワールドカップは来週末、個人戦2試合が予定されているフィンランド・ルカ大会へと続く。
選手たちは次の週末には大きな温度差に耐えなくてはならないことになる。今週末のヴィスワは10度を超えていたが、来週の北極圏ではマイナス17度ほどにもなると予想されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。