01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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2019年11月23日(土)、今季のスキージャンプワールドカップ最初の試合となる団体戦がポーランド・ヴィスワで開催され、オーストリアチームが鮮やかな勝利を飾った。フィリップ・アッシェンヴァルト、ダニエル・フーバー、ヤン・ホアル、シュテファン・クラフトの4人で臨んだオーストリアは合計1,018.2ポイントを獲得して優勝した。2位はノルウェー(995.7ポイント)、3位はポーランド(990.9ポイント)だった。
ヒルサイズ134mのヴィスワ・ジャンプ台では前日とは打って変わって好条件に恵まれ、試合は5チームが優勝圏内となるスリル満点の展開となった。
1本目が終わった時点では、ノルウェー、スロベニア、ポーランド、ドイツ、そしてオーストリアの5チームが優勝を狙える状況にあったが、その後のファイナルラウンドではヘッドコーチのアンドレアス・フェルダー率いるオーストリアが勝利をつかみ、理想的な新シーズンスタートとなった。
オーストリアのフィリップ・アッシェンヴァルトは、「他の国に比べてどのくらいの強さであるのか、自分達でもはっきり分かっていなかった。これ以上良いスタートは望めないと思う。チームの全員が素晴らしいジャンプを見せることができた。これからの大会も楽しみにしている」と、話した。
シュテファン・クラフトは、「チームの全員がこれ程のパフォーマンスを収められるなんて夢のよう。ここでの前回の団体戦もうまくいったけど、今日の試合は本当に一人ひとりが素晴らしい成績を出せた。ここで20点以上の差をつけて優勝できるなんて、すごいことで、自分でもまだちゃんと信じられないほど」と、オーストリアチームを代表してインタビューに答えた。
オーストリアにとってはワールドカップ団体戦で30勝目となり、ポーランドで開催の団体戦では初めて勝利だった。
今日の最長不倒はオーストリアのダニエル・フーバーがファイナルラウンドで収めた134mのジャンプだった。
2位となった強豪ノルウェーチームは、ロバート・ヨハンソンとダニエル=アンドレ・タンデの経験を積んだ2選手と、トーマス=アーセン・マルケングとマリウス・リンドヴィクの若手2人の、経験と若さの完璧な組み合わせで参戦した。最終的にノルウェーは合計 995.7ポイントをマークした。
開催国ポーランドは、3位入賞を喜んだ。カミル・ストッフ、ダヴィド・クバツキー、ヤクブ・ヴォルニ、ピオトル・ジワで臨んだポーランドチームだが、もっと上も望めたはずなのに、何かがしっくりいかない感じだった。チームのそれぞれがトップジャンプとちょっとうまくいかないジャンプを収めた。それでも、最終的にミハル・ドレジャル率いるポーランドチームは合計990.9ポイントで3位となった。
そのすぐ下には、優勝争いに長い間ついていっていたスロベニアチームが続いたが、最終的に今日のトップのチームと比べるとかなりの差をつけられたと言って良いだろう。
同じことが言えるのは、リヒャルト・フライターク、マルクス・アイゼンビッヒラー、シュテファン・ライエ、カール・ガイガーのチーム編成で臨んだドイツチームだ。この冬からシュテファン・ホルンガッハーがヘッドコーチとして率いるドイツチームは、1本目では上位争いについていっていたものの、最後は972.6ポイントで5位に留まった。
スキージャンプ・ワールドカップ開幕戦はこの上なくスリリングでハイレベルな試合となり、日本チーム(佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑)が6位、シモン・アマンが不在のスイスチームは大健闘の7位、フィンランドが8位となった。
今日の試合がもし個人戦であったなら、ポーランドのダヴィド・クバツキーが、ドイツのカール・ガイガーとオーストリアのシュテファン・クラフトを抑えて優勝していたことになる。この結果を見ると24日(日)の個人戦で、だれが優勝候補であるかがはっきりと分かる。
この冬の2試合目となるヴィスワ大会個人戦は、早くも11月24日(日)の11:30(日本時間19:30)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。