01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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2019年FISグランプリ・ザコパネ大会(ポーランド)で、8月18日(日)に個人戦が開催され、オリンピック金メダル3冠のカミル・ストッフ(ポーランド)が優勝した。ストッホは難しい風の条件の中で行われた試合で優勝を決めて、地元のファンを沸かせた。チームメイトのダヴィド・クバツキーが2位、日本の佐藤幸椰が3位だった。
ザコパネから数キロしか離れていない土地に生まれ今も住んでいるストッホだが、今日は1本目で137.5mのジャンプを決めて既に優勝への土台を築いて、ファイナルでは132.5mのジャンプを決め、最終的に合計250.8ポイントを獲得した。同胞のクバツキーは250.1ポイントで、わずか0.7点差で2位となった。
「最後は良いジャンプを見せることができて満足している。僕の最高のファンのためにザコパネでジャンプできるのはいつだって嬉しい。優勝や上位に入ることばかりに集中しているわけではないけれど、今のところ順調にいっていると思う。これまでの2ヶ月、ものすごく頑張ったから、なおさら今日優勝できて嬉しい」と、ストッフは勝利を決めた後に話した。
クバツキーは、「この大会ではとても良い経験を積むことができた。ジャンプを楽しめたし、うまく飛べた。休暇を前にして理想的な終わり方になった」と語った。クバツキーは次の日本大会へは参加しないことになっている。
日本の佐藤幸椰は、1本目で新バッケンレコードとなる145mのジャンプを決めて3位に入賞した。前日の団体戦でも佐藤は4人組の1人として参戦して驚きの勝利を祝っていた。3位は佐藤にとってグランプリ個人戦での自己最高成績だ。
佐藤幸椰は、「今日の成績と自分のジャンプに本当に満足している。昨日は団体戦で勝つことができて、もの凄くびっくりした。僕にとって、この週末のザコパネ戦はとても素晴らしいものになった」とインタビューに答えた。
トップのポーランド、好調の日本
日本チームからは、中村直幹が4位に続き、岩佐勇研も9位に入り、再度優秀な団体成績を収めた。
日曜のザコパネ個人戦で日本より強かったのは、ポーランドだけだった。ストッフとクバツキーの他に、ピオトル・ジーラが6位、ヤクブ・ヴォルニが8位に入り、トップ10入りを遂げた。
スイスのキリアン・パイアーは5位に入り引き続き好調であることを示し、スロベニアのティミ・ザイツは7位でグランプリ総合首位の座を守った。ヨハン=アンドレ・フォアファングは10位でノルウェー勢のトップだった。
ドイツ勢伸びず
ドイツチームのトップだったのは、またもカール・ガイガーだったが、ガイガーは天候条件に恵まれなかった。オーバーストドルフ出身のガイガーは、ファイナルラウンのジャンプ前に長く待たされた上、それでもチャンスにつながるような風に恵まれなかった。
ガイガー以外のドイツ勢はリヒャルト・フライタークが25位、シュテファン・ライエが27位、コンスタンティン・シュミードは28位で、かなり伸び悩みの結果となった。それでもコーチのシュテファン・ホルンガッハーにとっては、まだ夏だからそれ程の打撃にはならないだろう。昨冬のワールドカップシーズンまでポーランドチームのヘッドコーチだったホルンガッハーは、「残念ながら、まだ望むような形のチームになっていない。もちろん多数の怪我とも戦わなくてはらない。選手たちは、私が彼らに求めるものをどんどん良く理解してくれているし、正しい方向には向かっている。原則的にはポーランドでもドイツでも仕事は同じ。メンタリティーが少し違うけれど、スポーツとしては一緒だから」と説明した。
苦い結果のシュリレンツァウアー
今日、オーストリアのグレゴア・シュリレンツァウアーにチャンスは巡ってこなかった。ワールドカップ男子最多優勝記録保持者の彼だが、前日は2本とも強いジャンプを収めて好調さを裏付けていただけに厳しい結果となった。チロル出身のシュリレンツァウアーが1本目を飛んだ時には、望みが持てないような風に当たり落とされてしまい、35位に終わった。そのため上位30位によるファイナルラウンドに進めず、今日はその1本しか飛べなかった。
オーストリアのトップは、予想外にも16位のクレメンス・ライトナーで、シュテファン・クラフトは19位だった。
次は日本・白馬大会
早くも8月20日(火)にジャンプチームは日本へ出発することになっている。FISグランプリ白馬大会(長野県)では、22日(木)に予選が、23日(金)・24日(土)には個人戦がそれぞれ予定されている。
この夏これまでまだ参戦していなかった小林陵侑も、この白馬大会から登場する。昨夏の白馬大会で小林陵侑は圧倒的な2勝を見せ、その後の連勝へとつなぎ、記憶にも新しい昨冬のワールドカップ総合優勝を鮮やかに遂げたのだった。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。