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男子ザコパネ団体戦 日本が驚きの勝利!

作成: 17.08.2019 16:59 / sk
1
Japan
961.9
2
Polen
951.1
3
Norwegen
931.2

FIS(国際スキー連盟)グランプリ・ザコパネ大会(ポーランド)で8月17日(土)に団体戦が行われ、日本チーム(中村直幹、佐藤慧一、佐藤幸椰、小林潤志郎)が合計961.9ポイントを獲得して優勝した。2位はポーランド(ピオトル・ジーラ、ヤクブ・ヴォルニ、カミル・ストッフ、ダヴィド・クバツキー、計951.1ポイント)、3位はノルウェー(ハルヴォル=エグナー・グランルード、トーマス=アーセン・マルケング、マリウス・リンドヴィク、ヨハン=アンドレ・フォアファング、計931.2ポイント)だった。

夏季としては記録的な1万人を超える観客が集まったザコパネで、日本チームは素晴らしい団結力を見せた。日本チームの全員が弱みを見せること無く、全4人が素晴らしいジャンプを2本ずつおさめた。最終的に2位のポーランドに10.8ポイントの差をつけた。ポーランドは途中、首位に40点引き離され7位になっていたこともあった。
日本チームにとってこの勝利は、再び世界トップクラスへ戻るための更なる一歩となった。この試合で佐藤慧一、佐藤幸椰、小林潤志郎、中村直幹の4人に敵う者はなかった。その上、日本には来週の白馬大会からグランプリに参戦するハイフライヤーの小林陵侑もいる。

日本チームにとっては、グランプリ団体戦で2度目の勝利だった。グランプリ団体戦で日本が初優勝を飾ったのは1999年の白馬大会だった。
先週末のクルシュベル大会で3位入賞を果たし好調の中村直幹は、「信じられない。今日は上手くいけば表彰台入りも可能かも知れないとは思っていたけれど、勝てるとは考えてもなかった。今日は皆が強いジャンプを飛んだ。次の大会には小林陵侑も参戦するし、僕らのチームはもっと強くなる」と嬉しそうに話した。

ヘッドコーチの宮平秀治(ザコパネ戦には臨場せず)が率いる日本チームは今、乗りに乗っている。

今日の試合では、驚くことが多々あった。優勝候補と見られていたポーランドチームは、3人が飛んだ時点で予想外の7位に留まっていた。アンカーで飛んだダヴィド・クバツキーが4位まで追い上げてファーストラウンドを終えた。2本目ではポーランドチームの全員が良いジャンプを収めて、熱狂的なファンを前に目覚ましい追い上げを見せた。
ヘッドコーチ、ミハル・ドレジャルが率いるポーランドチームの中で圧倒的だったのはダヴィド・クバツキーだった。世界選手権ゼーフェルト大会の金メダリストでもあるクバツキーは、「グランプリのザコパネ大会が復活してとても嬉しい。ここには大きな可能性があるし、この伝統を引き続き維持していきたい。ポーランド大会の盛り上がりは、いつでも本当に素晴らしい」と話した。

ヘッドコーチ、アレックス・シュトックルが率いるノルウェーチームも、ファーストラウンドでは予想以上に苦戦を強いられた。フォアファングを始めとするノルウェー勢は、2本目でやっと本来の強いジャンプを見せ、最後は堂々の3位となった。
ヨハン=アンドレ・フォアファングは、「今日は素晴らしい試合で、本当に楽しかった。僕のジャンプはうまくいった。公式練習ではあまり上手くいかなかったから余計、本戦で3位という成績を収められて嬉しい」と話した。


ドイツはガイガーだけが好調

ドイツチームは、ノルウェーに明らかに水をあけられての4位となった。
カール・ガイガー、コンスタンティン・シュミード、シュテファン・ライエ、リヒャルト・フライタークの4人は合計905.4ポイントを獲得したが、3位には25.8点も引き離されていた。ドイツチームの中で一番好調だったのはカール・ガイガーだった。個人成績で見ると、カール・ガイガーはポーランドのダヴィド・クバツキーとノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングに続く3位だった。

スロベニアチームは、1本目でティレン・バルトルが素晴らしいジャンプを決めて長いこと首位につけていたが、トップチームがどんどん続き、最終的には5位に終わった。


復調のシュリレンツァウアー

アンドレアス・フェルダーコーチが率いるオーストリアチームは6位だった。中でも3週間前にヒンターツァーテンで2位に入って目を引いていたグレゴア・シュリレンツァウアーが好調だった。シュリレンツァウアーは世界のトップへ戻りつつある。


好調のスイス

スイスも特別な健闘を見せた。スイスチームは、上位8位が進めるファイナルラウンドに堂々の進出を決めた。好調のキリアン・パイアーを筆頭に、シモン・アマン、アンドレアス・シューラー、ドミニク・ペーターの4人で臨み、最終的に7位となった。

ロシアチームは8位だった。チェコとアメリカは上位8位によるファイナルラウンドに進めなかった。


ザコパネ大会の個人戦は、早くも8月18日(日)13:00(日本時間20:00)から開催されることになっている。
 

全リザルト

Naoki Nakamura, Keiichi Sato, Yukiya Sato, Junshiro Kobayashi

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間で