作成: 20.07.2019 22:14
/ sk
2019年7月20日(土)、国際スキー連盟(FIS)グランプリ・ヴィスワ大会(ポーランド)で団体戦が開催され、ポーランドチーム(ピヨトル・ジーラ、アレクサンダー・ズニショル、カミル・ストッフ、ダヴィド・クバツキー)が合計1,094.1ポイントで快勝を決めた。2位はスロベニア(ティレン・バルトル、アンツェ・ラニセク、ペーター・プレウツ、ティミ・ザイツ、計1,035.7ポイント)、3位はノルウェー(ヨハン=アンドレ・フォアファング、ロビン・ペデルセン、マリウス・リンドヴィック、ダニエル=アンドレ・タンデ、計1,029.2ポイント)だった。
ポーランドチームの新任ヘッドコーチ、ミハル・ドレジャルにとっては理想的なスタートとなった。初戦から優勝を決め、しかもその舞台が完売となったヴィスワ・スタジアムで、5千人以上のポーランドのファンが盛り上がる最高のムードの中で達成された。新任ヘッドコーチの表舞台初日として、これ以上は望めないだろう。
ヴィスワのアダム・マリシュ・ジャンプ台で、ファンたちはポーランド4選手の危なげない勝利を目の当たりにした。今日のポーランド勢にかなうチームはなかった。カミル・ストッフを擁するポーランドチームは、特に団結した強さで納得の出来を見せた。
今好調のティミ・ザイツ率いるスロベニアチームも強く、2位入賞を果たした。しかもファイナルラウンドでペーター・プレウツが手をついてしまったのにも関わらずだ。プレウツは128mの素晴らしい飛翔を見せた後、転倒ラインからわずか数ミリ手前で地面に両手をついてしまった。3人の審判がプレウツに15点を出して、2位争いは最後までギリギリの闘いとなった。
しかし、ノルウェーの最終ジャンパー、ダニエル=アンドレ・タンデは121mと実力を発揮しきれず、ノルウェーチームは最終的に3位に甘んじなくてはならなかった。
とは言えノルウェーが3位につけたのも、後ろにわずか0.7点差でドイツが迫っていたことを思えば満足いく結果だったといえるだろう。
ドイツは、カール・ガイガー、コンスタンティン・シュミード、シュテファン・ライエ、マルクス・アイゼンビッヒラーの4人で臨み、安定したジャンプを見せたが、表彰台にはわずか足りなかった。新任ヘッドコーチ、シュテファン・ホルンガッハーのこの夏初めての団体戦は4位に終わった。
日本勢も好調で、表彰台も余裕で狙えたはずだ。チーム全員が揃わないと結果が出せない中、アンカーで飛んだ佐藤幸椰が今日は上手くいかず、表彰台への希望はついえた。
オーストリアは日本にかなりの差を広げられての6位、その後にロシアとチェコチームが続いた。
ロシアチームの中で圧倒的な強さを見せたのは、日曜の個人戦でも上位入賞の期待がかかるイエフゲニー・クリモフだった。
チェコ勢の中ではヴィクトル・ポラセクが納得の出来を見せた。
若手が混じるスイスチームとフィンランドチームは、上位8位によるファイナルラウンドに進めなかった。
ヴィスワ大会個人戦は、7月21日(日)17:30(日本時間 翌0:30)から開催される予定だ。
全リザルト
Aleksander Zniszczol, Kamil Stoch, Dawid Kubacki, Piotr Zyla
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。