作成: 19.07.2019 19:12
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7月19日(金)にポーランド・ヴィスワのアダム・マリシュ・ジャンプ台で2019年サマーグランプリの最初の予選が行われ、スロベニアのティミ・ザイツが128m(135.5ポイント)の納得のジャンプを収めて1位になった。2位は地元のヒーロー、ダヴィド・クバツキー(124.5m、133.2ポイント)、3位はドイツのマルクス・アイゼンビッヒラー(126.5m、133ポイント)だった。
夏らしい気温となった金曜、少し風の吹く中、ヒルサイズ134mのヴィスワジャンプ競技場には多くのファンが集まった。
まずは時々雨が降る中、素晴らしい公式トレーニングが行われ、その後の予選の時には雨も止み、いつもながらファンの大歓迎ムードの中で開催された。
今回の予選でまず目をひいたのは、ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデだった。スキーフライング世界選手権の金メダリストであるタンデは、2019年2月3日から休場していたが、再び試合に戻ってきた。すでに公式練習の時点で相当な強さを見せていた。予選でタンデは今日最長の136.5mのジャンプを飛んだものの、着地の際に両手をついてしまい、最終的には33位にとどまった。それでも日曜の個人戦でのタンデの活躍が期待される(ヴィスワでは、まず土曜に団体戦が行われる)。
公式練習ではタンデに並んで、ロシアのイエフゲニー・クリモフも強いパフォーマンスを見せ、予選では9位となった。
満足のホルンガッハーとドレジャル
二人の新任ヘッドコーチ、シュテファン・ホルンガッハー(ドイツチーム)とミハル・ドレジャル(ポーランドチーム)にとっても上々のスタートとなった。
ドイツからは全員が、そしてポーランドチームからは、シュテファン・フーラだけが例外だったもののその他の全員が、日曜の個人戦への出場を決めた。
実力が見せられなかったのはオーストリア勢だった。一番良かったシュテファン・クラフトでさえ30位にとどまった。しかしクラフトは練習の時点では、日曜の本戦で上を狙える強さを見せていた。オーストリアチームからは全員が本戦進出を果たした。
ノルウェーからはロビン・ペデルセン(6位)、マリウス・リンドヴィック(8位)、そしてヨハン=アンドレ・フォアファング(10位)の3人がトップテンに入り、かなりの強さを見せた。
今週、ノルウェーからは二つも辛いニュースが届いていた。まずは元世界記録保持者のビヨルン・アイナー・ルメレンが癌であることを公表し、木曜には練習中にアンダース・ファンネメルが転倒して膝に大怪我を負った。ファンネメルが今シーズン復帰するのは難しいだろう。
ヴィスワ大会団体戦は、7月20日(土)20:15(日本時間 翌3:15)から、そして個人戦は21日(日)17:30(日本時間 翌0:30)から開催されることになる。
全リザルト
団体戦チーム編成(7月20日、土)
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。